Bot 開発ログ

🛠️開発記録#233(2025/5/16)MMbot開発ログ27「安定稼働チェック再び」

前回の記事に引き続き、今回も仮想通貨botの開発状況をまとめていきます。

目的:5 月 24 日の “ミニ安定稼働リリース” に向け、現在地を棚卸ししながら
CI カバレッジ自動ガードリリース手順 を再点検しました。
機密にあたる API 情報や具体的な建玉サイズは伏せ、公開して差し支えない範囲でまとめています。


1. 今日の主要トピック

開発トピック概要 (公開版)
リリース計画の再評価タスクを洗い直し、P0/P1 を確定。
CI カバレッジ確認現状テスト比率を把握し、ガード系(DD 超過・ポジ残検知)の自動テスト追加を決定。
自動リリース手順のリスク整理GitHub Actions のワンライン・デプロイ案をレビューし、ロールバックと API レート制限の想定シナリオを追加。
Guard Logic の仕様メモ“自動ブレーキ → 通知 → 再起動” のフローチャートを作成し、実装粒度を決定。
NXPC 上場スナイプ事例研究P&D 検出戦略の参考として、bot 目線でのスナイプ動線を要点整理。
次回チャット用情報リスト作成再開時に必要なログ位置・テストコマンド・KPI 指標を箇条書きでまとめ、共有準備完了。

2. 本日のアウトプット

2-1 タスク優先度表 (抜粋)

Priorityタスクゴール
P0ガード自動テスト (CI)異常検知 → Exit / Alert をテストネットで強制チェック
P0adaptive spread entry A/B テスト固定閾値 vs 動的閾値の PnL・約定率を比較
P1自動リリース & ロールバック手順ワンライン deploy / revert の動作確認
P1リアルタイム PnL ダッシュボード v0.1CLI & Slack 両方に同形式で推移を配信
P2P&D 検出 PoC上場直後トランザクションの異常急増を早期警告

2-2 CI ガード項目(公開用ハイレベル版)

  1. Drawdown 超過:閾値を超えたエクイティ低下
  2. 未決済ポジション残:Bot 停止時や API 落ち後の残高確認
  3. 連続失敗カウンタ:オーダー取消/約定失敗の連続発生
  4. WebSocket 断線:板情報の途切れ検出 → 自動再接続
  5. DB 書き込み遅延:取引履歴の書込みラグが一定値を超過

上記はあくまで“チェック項目”の羅列であり、具体的な閾値は非公開です。


3. 所感 & 学び

  • 自動リリースの“人間ステップゼロ化” は魅力的だが、
    ロールバック経路資金保全フローが揃わない限り本番適用はリスキー。
  • ガード周りはテストを書いた瞬間に設計ミスが炙り出る
    今回も “WebSocket 断線時の再接続後にタイマーが二重起動” する隠れバグを発見。
  • NXPC 上場戦 のケーススタディは、P&D 検出モデルの ラベル付け 観点で有益。
    ただし実装は六戦略が走り出してからで十分。

4. 明日の予定

  1. CI 用モックサーバー整備
    • 取引 API の 5xx 応答・遅延をランダム挿入し、ガードトリガーを強制発火。
  2. adaptive entry パラメータ抽出
    • 過去 7 日分のスプレッド & 約定ログを集計して初期モデルを生成。
  3. ダッシュボード MVP
    • matplotlib → PNG → Slack 投稿のパイプラインを 1 回通す。

5. 情報公開ポリシー確認

  • 具体的なAPI キー・署名建玉サイズ閾値数値は一切記載していません。
  • 取引所名は一般名称のみ使用し、コントラクト ID などは伏せています。
  • バグ再現に不可欠なログ断片・DB スナップショットは社内共有のみに限定。

まとめ

リリース準備フェーズ らしく、“壊れない仕組みづくり” が中心の 1 日。
CI ガードと adaptive entry が形になれば、MM 戦略は v1.8 として
5 月 24 日 に小ロット本番稼働の予定です。
明日はテスト自動化→ダッシュボード初版までを一気に通して、
「数字で異常を発見し、数字で直す」 体制を固めます。

-Bot, 開発ログ