Yodaka

yodaka(よだか) Crypto / DeFiを中心に、個人でアルゴトレード研究とbot開発をしています。 アービトラージ、マーケットメイク、Funding Rate、CEX–DEX間の価格形成、DeFi清算などを対象に、仮説 → データ収集 → 検証 → 実装のサイクルを回しています。 このブログには、完成した戦略だけではなく、仮説が棄却された過程や観測基盤の設計・失敗も含めて開発記録として残しています。

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/15

🛠️開発記録#592(2026/10/15)エッジを見つけた先にある別の壁――DeFi botの観測環境を考え直した話

こんにちは、よだかです。 ここ数日、DeFiの清算市場を対象に、新しい取引機会の検証を進めています。 過去の取引や市場状態を調べる中で、利益につながる可能性のある構造が見つかりました。複数の過去事例を使った検証でも、その仕組みが実際に成立していたことを確認できています。 もちろん、これは現在の市場で利益を得られると証明できたわけではありません。次に必要なのは、その状態変化を実際の市場で事前に把握できるのか、ほかの参加者より早く行動できる余地があるのかを確かめることです。 そこで、発注を行わずに市場を観測す ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/14

🛠️開発記録#591(2026/10/14)GMXの市場の偏りは利益になるのか――3つの仕組みを実データで検証した話

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、DeFi(分散型金融)のプロトコルが持つ仕組みを調べながら、個人の自動売買で取得できる利益機会を探しています。 今回取り上げるのは、無期限先物などの取引を提供する分散型取引所「GMX」です。 GMXには、市場の偏りを小さくする取引に対して、有利な価格や手数料、資金調達料を設定する仕組みがあります。 たとえば、買い持ちの建玉が多すぎる市場で売り持ちのポジションを作ると、市場全体の偏りが小さくなります。GMXでは、こうした取引が経済的に優遇される場合があります。 では、 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/14

🛠️開発記録#590(2026/10/13)Lifecycle Transition EdgeをUniswapXで検証する――「状態遷移」はどこまで取引機会になったか

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、DeFiのエッジ探索で「状態遷移」という見方を使っています。 ここでいう状態遷移とは、単なる価格変動のことではありません。ある注文や取引機会が、時間や条件の変化によって「第三者にはまだ触れない状態」から「第三者も実行できる状態」へ移ったり、「利益にならない状態」から「外部市場との価格差が生まれる状態」へ移ったりすることを指しています。 今回は、この Lifecycle Transition Edge(状態遷移型の取引機会) という見方をUniswapXに持ち込み、実 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/12

🛠️開発記録#589(2026/10/12)償還を利益の出発点にしない――8候補を調べて考え直したこと

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、DeFi(分散型金融)における「償還」を起点とした利益機会の探索を進めていました。 償還という仕組みを使えば、市場で安く取得した資産から、より高い価値を回収できるのではないか。 そんな考えから、さまざまなプロトコルの終了や資産移行、償還条件の変更などを調べてきました。 しかし、直近で8つの候補を調べた結果、個人の自動売買によって実際に取得できる収益機会は、1件も確定できませんでした。 もちろん、8件すべてで利益が出ないと証明されたわけではありません。条件が未確定のま ...

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2026/10/11

🛠️開発記録#588(2026/10/11)清算を探すのではなく、「清算可能になる瞬間」を追う|清算研究が「見えるか」から「取れるか」へ進んだ話

こんにちは、よだかです。 DeFiの清算をbot開発の研究対象として扱い始めてから、しばらく経ちました。 最初の頃は、「どの市場で清算が起きているのか」「どの程度の規模があるのか」「清算条件は何によって決まるのか」といったところを中心に見ていました。 もちろん、今でもこの確認は必要です。 ただ、最近の清算研究では、もう少し問いが具体的になってきています。 清算が起きるかどうかを見るのではなく、まだ清算できない状態が、いつ・何によって「清算可能な状態」に変わるのかを見る。 さらに、その変化が分かったとして、 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/9

🛠️開発記録#587(2026/10/9)PMF Radarの72時間観測と追加検証――市場の状態をどう理解するか

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、DeFiの無期限先物市場を観測するための「PMF Radar」という仕組みを開発しています。 前回の🛠️開発記録#583「PLI RadarからPerp Market Fragilityへ」では、何を観測しようとしているのか、どのような情報を取得しているのか、現在の観測条件をどう整理しているのかを書きました。 その後、10月5日から8日にかけて約72時間のデータ収集を行い、さらに10月9日には、収集したデータを使って市場別の状態や、その後の値動きなどを調べました。 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/8

🛠️開発記録#586(2026/10/8)Balancerの終了は取引の利益機会になるのか――仕組みの変化と利益取得のあいだ

こんにちは、よだかです。 分散型金融(DeFi)の仕組みが終了するとき、市場にはどのような利益機会が生まれるのでしょうか。 流動性の引き出し、取引の停止、トークンの償還、運営組織が保有する資産の処分。通常時とは異なる資金移動が発生する以上、どこかに価格の歪みが生まれるのではないか。 今回、その対象として調べたのがBalancerの段階的な運営終了です。 結論から書くと、現時点で、個人の自動売買によって取得できる、仕組みに由来する利益機会は確認できませんでした。 ただし、何も分からなかったわけではありません ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/7

🛠️開発記録#585(2026/10/7)償還というモデルから、実際に取れるエッジを探すまで

こんにちは。よだかです。 ここしばらく、「償還」という構造を起点に、アルゴトレードのエッジを探していました。 償還という言葉は少し広めに使っていますが、考えていること自体は単純です。 あるトークンや請求権を市場から取得したとき、その取得価格よりも高い価値を、別の明確な経路から回収できるのであれば、その差額には利益の余地があります。 かなり簡略化すると、 市場での取得価格 < 実際に回収できる価値 − 各種コスト という関係です。 典型的なのは、1ドル相当の裏付け資産へ交換できるトークンが市場で0.98ドル ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/6

🛠️開発記録#584(2026/10/6)Across Relayer Botを実装直前で捨てた話

こんにちは、よだかです。 ここしばらく開発していたAcross Relayer Botを、実際に資金を入れて動かす直前で捨てることにしました。 正確には、botそのものはかなりできています。 本番注文を一度だけ送るための状態管理、クラッシュ後の復旧、二重送信の防止、24時間の監視など、本番運用前の安全機構まで実装しました。 あとは、 ウォレットを接続する↓資金を入れる↓24時間のCanary運用を始める というところまで来ていました。 それでも止めました。 理由は単純です。 取引機会はあった。技術的にもか ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/10/5

🛠️開発記録#583(2026/10/5)PLI RadarからPerp Market Fragilityへ——Perp市場の観測機を作っている話

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、perp(無期限先物)市場を継続的に観測するためのRadarを作っています。 開発を始めた時点では「PLI Radar」と呼んでいました。 PLIはPerp Load Imbalanceの略で、ざっくり言えば、 市場に積み上がっているポジション負荷と、その負荷を市場が処理する能力の不均衡を見る という発想です。 ただ、実際に観測機を作り、取得するデータや検知条件を詰めていく中で、少しずつ違和感が出てきました。 どうも自分が見たいものは「Loadそのもの」ではありませ ...