Yodaka

yodaka(よだか) Crypto / DeFiを中心に、個人でアルゴトレード研究とbot開発をしています。 アービトラージ、マーケットメイク、Funding Rate、CEX–DEX間の価格形成、DeFi清算などを対象に、仮説 → データ収集 → 検証 → 実装のサイクルを回しています。 このブログには、完成した戦略だけではなく、仮説が棄却された過程や観測基盤の設計・失敗も含めて開発記録として残しています。

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/17

🛠️開発記録#572(2026/9/17)清算エッジ探索をどうフェーズシフトするか?

こんにちは、よだかです。 清算エッジの研究を一度整理しました。 これまで、Morpho × Pendleを起点として、価格形成、Oracle、借り手の清算条件、実際の清算取引、清算後の資産移動までかなり細かく追ってきました。 その過程で、「見えるか?」についてはかなり解像度が上がりました。一方で、清算エッジとして利益までつなげようとすると、その先には別の問題があります。 今回、一連の研究結果、実装、測定上の限界をまとめて監査しました。 その結果、清算研究そのものをやめるわけではありませんが、今後のエッジ探 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/16

🛠️開発記録#571(2026/9/16) 仮説を広げすぎた話|「似ている」と「同じ仕組み」を混同した

こんにちは、よだかです。 最近進めていた研究で、仮説の立て方について一つ修正したい点が見つかりました。 個別の事例から共通点を探し、別の事例へ広げていく。 研究では普通にやることです。 今回も同じように進めていました。 ただ、途中で仮説を一段広げすぎました。 複数の事例を一つの言葉で説明できることと、それらが同じ仕組みで動いていることを、途中からほぼ同じものとして扱っていました。 結果として、最初は一つの仮説だと思っていたものが、最終的には「市場を見るための広い視点」に近いものだったと分かりました。 今回 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/15

🛠️開発記録#570(2026/9/14)追加研究の限界価値を考える回:市場横断観測機の作成を通して

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、複数の取引所をまたいで価格変化がどう伝わるのかを調べていました。 出発点は、Binanceで価格が動いたあと、Hyperliquidが少し遅れて同じ方向へ動いているように見えたことです。 以前の記事では、この現象について、 24時間データで再現できるか 別期間でも再現するか Binance→Hyperliquidと逆方向で差があるか 実際に注文を出す前提でも残差が残るか などを確認しました。 結果として、 Binance→Hyperliquidの価格伝播遅延そのもの ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/14

🛠️開発記録#569(2026/9/14) 清算を「先に見る」研究:オラクル分解から見えてきた、予測と実行の距離

こんにちは、よだかです。 しばらく続けている清算脆弱性研究で、ようやく研究の狙いを一段整理できるところまで来ました。 この研究でやりたいことは、清算が起きた後を眺めることではありません。 清算が起きる前に、そのきっかけとなる状態変化を見つけられないか。 さらに一歩進めるなら、 次に清算される借り手を事前にかなり絞り込み、実際の清算や、その周辺で発生する取引機会を先に取りにいけないか。 これが本来の目的です。 MorphoやPendle、オラクルそのものを研究したいわけではありません。 それらは、清算が起き ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/12

🛠️開発記録#568(2026/9/12)Perp Load Imbalance研究を始めた|「OIに対して板が薄い市場」はどのくらい壊れやすいのか?

こんにちは、よだかです。 ここ数日、新しく Perp Load Imbalance(PLI) というテーマを調べています。 日本語にすると、 無期限先物市場のポジション負荷と、市場の処理能力の不均衡 くらいの意味です。 出発点にある疑問はかなり単純です。 perp市場に大量のポジションが残っている一方で、そのポジションが急に解消されようとしたときに受け止める板が薄かったら、価格ショックをきっかけに通常以上の値動きが起こるのではないか。 さらに、 その構造を事前に観測しておき、shockが起きた後にも追加の ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/11

🛠️開発記録#567(2026/9/11)清算後の資産移動をオンチェーンから追う|研究工程を細かく刻みすぎた話

前回の開発記録では、Collateral Capacity Mismatch(CCM)という仮説について、複数のレンディング市場を比較しました。 調べていたのは、ざっくり言えば、 現在どれだけ借りられているか 担保評価が悪化したとき、どれだけの債務が清算対象になるか 清算された担保を市場で処分できる余地がどれくらいあるか という構造です。 前回の記事:🛠️開発記録#566(2026/9/10) 市場で売れる量より借入が大きい? ただし、その時点では一つ大きな空欄が残っていました。 実際に清算された担保は、 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/10

🛠️開発記録#566(2026/9/10)市場で売れる量より借入が大きいと何が起きるのか?|CCM仮説を4ケースで調べた話

こんにちは、よだかです。 ここ数日、新しく Collateral Capacity Mismatch(CCM) というテーマを調べています。 日本語にすると、 「担保流動性と借入能力の不均衡」 くらいの意味です。 出発点にあった疑問はかなり単純でした。 市場ではそれほど大量に売れない担保に対して、レンディング側では大きな借入が積み上がっていたら、担保価格が少し悪化しただけでも大量清算につながるのではないか。 さらに、その清算によって市場で処理しきれない量の担保が動けば、 清算そのものが、さらに価格を動かす ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/16

🛠️開発記録#565(2026/9/9)仮説が外れたとき、さらに掘るのではなく「地図」を作る話|SSR(Scheduled Supply Revision)研究を始めた

こんにちは、よだかです。 今回は、新しく始めた予定供給変更、以下SSR)という研究について書きます。 SSRは、 事前に予定されていたトークン供給が、延期・縮小・前倒しなどによって変更されたとき、市場では何が起きるのか を調べる研究です。 例えば、大きなロック解除(unlock:一定期間移転を制限されていたトークンが、その制限を解除されること)が予定されていれば、市場参加者はその供給増加を見越して事前に売却やヘッジを行うかもしれません。 そして、その予定が突然変更されたら、それまでに作られていたポジション ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/8

🛠️開発記録#564(2026/9/8) 清算脆弱性研究でOracleを分解する|Pendle→Morphoの担保評価経路を観測機に組み込む

こんにちは、よだかです。 Morpho × Pendleを中心に、DeFiの清算脆弱性を継続的に観測するための研究を進めています。 このテーマにおける前回の更新では、 「清算まであと1%」と言っても、その1%をどこから測るかで意味が変わる という問題を整理しました。 Morphoが最終的に使っている担保評価価格から清算ラインまでの距離と、実際に価格が形成される市場から清算までの距離は同じではありません。 この部分は過去の記事で扱っているため、今回は繰り返しません。 また、研究の起点となったPT-reUSD ...

Bot CEX DEX 開発ログ

2026/9/7

🛠️開発記録#563(2026/9/7)CEX-DEX横断研究の更新|「見える」のに「取れない」仮説をどこで切るか

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、BinanceなどのCEXとHyperliquidを横断して、価格変化がどのように伝わるのかを調べていました。 出発点にあった仮説はかなり単純です。 CEXとHyperliquidでは市場の仕組みが違う。それなら、片方で起きた価格変化がもう片方へ反映されるまでに、わずかな時間差が残るのではないか。 実際に観測を続けると、 Binanceが先に動き、その後Hyperliquidが同じ方向へ追随する という現象はかなり見えるようになりました。 別期間のデータを使ったOO ...