Yodaka

yodaka(よだか) Crypto / DeFiを中心に、個人でアルゴトレード研究とbot開発をしています。 アービトラージ、マーケットメイク、Funding Rate、CEX–DEX間の価格形成、DeFi清算などを対象に、仮説 → データ収集 → 検証 → 実装のサイクルを回しています。 このブログには、完成した戦略だけではなく、仮説が棄却された過程や観測基盤の設計・失敗も含めて開発記録として残しています。

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/11

🛠️開発記録#567(2026/9/11)清算後の資産移動をオンチェーンから追う|研究工程を細かく刻みすぎた話

前回の開発記録では、Collateral Capacity Mismatch(CCM)という仮説について、複数のレンディング市場を比較しました。 調べていたのは、ざっくり言えば、 現在どれだけ借りられているか 担保評価が悪化したとき、どれだけの債務が清算対象になるか 清算された担保を市場で処分できる余地がどれくらいあるか という構造です。 前回の記事:🛠️開発記録#566(2026/9/10) 市場で売れる量より借入が大きい? ただし、その時点では一つ大きな空欄が残っていました。 実際に清算された担保は、 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/10

🛠️開発記録#566(2026/9/10)市場で売れる量より借入が大きいと何が起きるのか?|CCM仮説を4ケースで調べた話

こんにちは、よだかです。 ここ数日、新しく Collateral Capacity Mismatch(CCM) というテーマを調べています。 日本語にすると、 「担保流動性と借入能力の不均衡」 くらいの意味です。 出発点にあった疑問はかなり単純でした。 市場ではそれほど大量に売れない担保に対して、レンディング側では大きな借入が積み上がっていたら、担保価格が少し悪化しただけでも大量清算につながるのではないか。 さらに、その清算によって市場で処理しきれない量の担保が動けば、 清算そのものが、さらに価格を動かす ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/16

🛠️開発記録#565(2026/9/9)仮説が外れたとき、さらに掘るのではなく「地図」を作る話|SSR(Scheduled Supply Revision)研究を始めた

こんにちは、よだかです。 今回は、新しく始めた予定供給変更、以下SSR)という研究について書きます。 SSRは、 事前に予定されていたトークン供給が、延期・縮小・前倒しなどによって変更されたとき、市場では何が起きるのか を調べる研究です。 例えば、大きなロック解除(unlock:一定期間移転を制限されていたトークンが、その制限を解除されること)が予定されていれば、市場参加者はその供給増加を見越して事前に売却やヘッジを行うかもしれません。 そして、その予定が突然変更されたら、それまでに作られていたポジション ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/8

🛠️開発記録#564(2026/9/8) 清算脆弱性研究でOracleを分解する|Pendle→Morphoの担保評価経路を観測機に組み込む

こんにちは、よだかです。 Morpho × Pendleを中心に、DeFiの清算脆弱性を継続的に観測するための研究を進めています。 このテーマにおける前回の更新では、 「清算まであと1%」と言っても、その1%をどこから測るかで意味が変わる という問題を整理しました。 Morphoが最終的に使っている担保評価価格から清算ラインまでの距離と、実際に価格が形成される市場から清算までの距離は同じではありません。 この部分は過去の記事で扱っているため、今回は繰り返しません。 また、研究の起点となったPT-reUSD ...

Bot CEX DEX 開発ログ

2026/9/7

🛠️開発記録#563(2026/9/7)CEX-DEX横断研究の更新|「見える」のに「取れない」仮説をどこで切るか

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、BinanceなどのCEXとHyperliquidを横断して、価格変化がどのように伝わるのかを調べていました。 出発点にあった仮説はかなり単純です。 CEXとHyperliquidでは市場の仕組みが違う。それなら、片方で起きた価格変化がもう片方へ反映されるまでに、わずかな時間差が残るのではないか。 実際に観測を続けると、 Binanceが先に動き、その後Hyperliquidが同じ方向へ追随する という現象はかなり見えるようになりました。 別期間のデータを使ったOO ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/6

🛠️開発記録#562(2026/9/6)清算脆弱性研究の更新「清算構造の距離」を考える

こんにちは、よだかです。 ここ数日、DeFiの清算脆弱性について研究を続けています。 以前に、Morphoで実際に発生した清算事象を起点として、 担保の価格がどこで決まるのか その価格をどのオラクル(価格参照元)が使うのか 借り手がどの価格まで耐えられるのか 清算対象になる借入額を事前に計算できるのか といった構造を分解し、他の市場へ横展開するところまで進めました。 この部分は過去の記事でかなり詳しく書いているので、今回は繰り返しません。 今回の更新点は、その続きです。 一言でまとめると、 「清算までの距 ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/4

🛠️開発記録#561(2026/9/4)トークン化株式の研究仮説更新

こんにちは、よだかです。 ここ最近、xStocksを中心にトークン化株式の市場構造を観測しています。 最初にこの研究を始めたときは、 トークン化株式をオンチェーンへ持ってくると、どこに価格や流動性の歪みが生まれるのか。 というかなり広い問いから始めました。 そこから、 清算などの強制的な資金移動 インセンティブによる資本移動 発行・焼却・大口移動 米国株の市場時間による流動性の変化 元株価との価格形成上の関係 など、いくつかの仮説へ分解しています。 その後、Solana上のxStocksだけでなく、Hyp ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/3

🛠️開発記録#560(2026/9/3) DeFi清算をbot開発の研究テーマに変えるまで

こんにちは、よだかです。 今回は、DeFi市場で発生した清算事象を調べ、そこからbot研究として継続的に観測できそうな構造を整理した過程について書きます。 きっかけは、Morpho上でPT-reUSDを担保にしたポジションが大規模に清算された事象でした。 今回の目的は、清算事件そのものを詳しく解説することではありません。 自分が確認したかったのは、主に次の点です。 清算が起きるまでに、どのような価格・オラクル・借入構造が関係していたのか その構造は事前にある程度観測できたのか 同じ考え方を他の市場にも当て ...

Bot DeFi bot DEX 開発ログ

2026/9/2

🛠️開発記録#559(2026/9/2) 仮説を検証する前に、観測経路を監査する――xStocks × Hyperliquidの観測設計を作るまで

こんにちは、よだかです。 ここ最近、xStocksとHyperliquidを横断して価格差を観測する研究を進めています。 もともとの発想はかなり単純でした。 Solana上でもxStocksが取引されている。HyperliquidにもxStocksの現物市場がある。さらに、同じ株式を参照する無期限先物もある。 それなら、それぞれの価格を並べれば何か見えるのでは? というものです。 ただ、実際に観測機を作ろうとすると、一つ問題が出てきました。 「価格を比較する」と言っても、そもそも何を価格として比較するのか ...

Bot CEX DEX プログラミングスキル 開発ログ

2026/9/1

🛠️開発記録#558(2026/9/1) 高頻度なら細かいほどいい?|個人botterの「必要十分な観測粒度」を具体例で考える話

こんにちは、よだかです。 ここしばらく、CEXとHyperliquidを横断して価格の乖離と収束を観測する研究を続けています。 これまでの検証では、 「CEXとHyperliquidの価格が一定以上離れたあと、再び近づいていく」 という現象自体はかなり見えてきました。 ただし、これはまだ、 「その価格差を実際にbotで取れる」 ことを意味しません。 以前の記事でも、観測できた市場構造と、実際に利益へ変換できるedgeは分けて考える必要があると整理しました。 さらに前回は、CEXとHyperliquidの時 ...