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Yodaka
yodaka(よだか)です。2021年から仮想通貨を触っています。Bot開発もしています。
― Botが外の世界とやり取りする「入口」と「出口」 これまでのセクションでは、Botの内部処理(起動・初期化・取引ループ)を順に見てきました。しかしBotは、ひとりで完結しているわけではありません。 このセクションでは、以下のような**外部インターフェース(I/F)**が、どのようにBotと関わっているかを整理していきます。 🧩6.1 主なインターフェース一覧 種別向き説明Bybit REST API v5Outポジション確認、注文送信・取消、取引履歴取得などBybit WebSocket v5In板情 ...
― Botが市場と向き合い続ける「戦場のメインルーチン」 前回の記事までで、Botがどのように起動し、設定を読み込み、環境を整えてスタートラインに立つかを見てきました。いよいよ今回は、Botが実際に市場で注文を出し、監視し、ポジションを検出し、損益を通知し、危険時には撤退するという一連のロジック――その「本番ループ」の中身を読み解いていきます。 🚀5.1 run_loop() とは? run_loop() は、Botが稼働中に何度も繰り返し実行している「取引サイクルの心臓部」です。 この中でBotは以下の ...
― Botが「生き物として目を覚ます」瞬間を解き明かす 前回は、Botの起動時に entrypoint.sh がテンプレートを整え、設定の検証まで行っていることを見てきました。今回は、いよいよその後に呼び出される**Pythonモジュール本体 core.py**の初期化処理について解説していきます。 🚀4.1 core.py とは何か? core.py は、仮想通貨Botのメインロジックが詰まった心臓部です。 具体的には: APIキーなどの設定を読み込み ログの初期化 データベースの準備 WebSocke ...
―「Botが動き出す前」に必ず通るチェックポイント 前回は Dockerfile でBotの中身を作り上げる工程を見てきました。ですが、イメージができただけではBotは動きません。 Botが本当に動き出すのは、entrypoint.shが起動してからです。 このシェルスクリプトは、Bot起動時に最初に実行される“スタートボタン”。かつ、設定ミスや危険な値がある場合は**即時にストップさせる“関所”**の役割も担っています。 📜3.1 entrypoint.sh って何? Dockerfile の最後でこん ...
―「Botの仮想的な中身」をどう設計しているのか 前回は、Mac上(ホスト)で何が行われているかを解説しました。今回はその先――**Dockerの中でBotがどんな部品で構成され、どのように動き出すのか?**を見ていきます。 🔧2.1 そもそもDockerfileとは?(初心者向け解説) Dockerfileは、Botが動くために必要な仮想環境の設計図です。 📦「このBotはどんなOSで、どんなPythonのバージョンで、どんなライブラリが入っていて、起動したときに何を実行するか?」 この全てを記述するの ...
― DockerでBotを育てる「土台」としてのmacOS ― 前回の記事では、仮想通貨Botを動かすための全体構成とその意義について整理しました。今回からはその中身を“レイヤーごと”に深掘りしていきます。 第1回目のレイヤーは、**私が普段操作している「Mac本体=ホスト側」**です。ここがすべての出発点であり、開発・管理・実行の拠点でもあります。 🧩1.1 ホスト側の主な役割は「コントロールタワー」 Botが実際に取引所とやり取りするのはDockerの中=コンテナ内ですが、その操作パネル・指令室・メン ...
このシリーズでは、仮想通貨botterである私が実際にMMbotの開発サイクルに採用している技術とシステム周りの理解を整理するための記事です。 はじめに graph LR A[docker compose up] --> B(build image) B --> C(run container) C -->|entrypoint| D(gen+validate json) D -->|exec| E(core.py) E --> F{exit reason?} F -- normal stop --> G ...
前回の記事に引き続き、今回も仮想通貨botの開発状況をまとめていきます。 §0. はじめに 「前回は“可観測性”強化まで到達。今回は スプレッド条件のチューニングと Maker 固定化 がテーマ」 非公開事項:スプレッド閾値の具体値/エントリー実装コード/API キー etc. §1. 今日の到達点(サマリ) 項目公開版ステータス取引環境デリバティブ市場(銘柄・板情報は抽象化)Bot モード本番ネット/極小ロット新規実装Maker 100 % 固定ロジック・片翼フラット化・Fee 符号補正10 min テ ...
前回の記事に引き続き、今回も仮想通貨botの開発状況をまとめていきます。 0. はじめに 前回は “可観測性” をテーマに、メトリクス取得とログ設計を整えました。今回は 「手数料を負け筋から勝ち筋へ反転させる」 が主眼です。データを収集しながらMaker 固定 に到達するまでの試行錯誤と、安全にデプロイするためのシェル改善を共有します。 1. 到達点(公開版サマリ) 項目ステータス注文方式PostOnly 100 %(Maker リベート –0.02 %)ループ間隔5 s(旧 8 s:板追従性向上)エント ...
前回の記事に引き続き、今回も仮想通貨botの開発状況をまとめていきます。 0. はじめに 個人でマーケットメイク系の仮想通貨 Bot を育てている 今回は “可観測性の強化” が主テーマ ※売買シグナルの具体的数値・秘匿アルゴリズムは伏せます 1. 今回の到達点(概観) 項目ステータス (公開版)取引所環境パブリック API(名称は非公開)Bot モード本番ネット/最小ロット運用新規実装可観測性強化(スプレッド・深さ・レイテンシ・手数料をリアルタイム収集)現フェーズ24 h データ収集(自動停止なし/DD ...