こんにちは、yodakaです。
- sudoswapって何?
- 特徴や仕組みを知りたい
- 機能や使い方を教えてほしい
- 使うときの注意点やリスクはあるの?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
sudoswapとは、NFTの売買に特化した自動取引所です。
イーサリアムネットワーク上の「NFTの新たなマーケットプレイス」として注目を集めるsudoswap。
今回は、そんなsudoswapの特徴や仕組みをまとめました。
本記事を読んで、クリプト界隈で生き延びる知恵を身につけていってください。
本記事を読むと分かること
- sudoswapとは何か?
- sudoswapを使うメリット
- sudoswapの特徴や仕組み
- sudoswapの機能
- sudoswapの始め方
- 使うときの注意点やリスク
情報ソース
sudoswapとは何か?
sudoswapとは
イーサリアムネットワーク上のNFTマーケットプレイス
であり
NFTが盛んに取引される場を作ること
を目指しています。
ローンチは2022年7月。
sudoswapで行えるのは以下の3つ。
- NFT取引のための流動性プールの作成
- プールへの流動性提供から生じる手数料収入の獲得
- 固定価格でのNFT出品
本記事では、これらの3点について詳しく解説します。
開発・運営
開発者は@0xmons氏とされています。
メインの発信媒体はTwitterですね。
why sudo?
this is going to be a bit long-winded, so bear with me.
gonna start from first principles. let's dive in 🫡🌊👉✨🧵🔥🆎🤯🫃
— 0̵̹̯̮͔̘͆̏̒̀̎̀̍͗̄͆̽̎̎̾̽x̸͕̞͇̱͙̭͆̊̽͐̆̚͝ͅṁ̶̒͑̉̾̏̀͐̈̚ (@0xmons) September 7, 2022
プロトコルの設計や理論の説明などを、定期的に一連のスレッドで解説していることが多いです。
また、0xmons氏のブログでは「0xmons」や「NFT Lottery(NFTくじ)」などのプロダクトも並行して展開していることが分かります。
開発意欲の高い人物として注目されていますね。
ネイティブトークンSUDO
sudoswapは、2022年9月にネイティブトークン「SUDO」を発行しています。
発行上限は6,000万。
- 41.9%:XMONの保有者(XMON Lockdrop)
- 1.5%:LPエアドロップ(LP airdrop)
- 25.1%:コミュニティの財源(tresuary)
- 15.0%: プロトコル開発や運営への貢献者(SudoRandom Labs)
- 15.0%:初期チームメンバー(initial team)
- 1.5%:0xmons保有者(0xmons)
④⑤に配布されたトークンは、一定期間の経過とともに徐々に譲渡可能になります。
ガバナンストークンと銘打っていて、0xmonsのトークンホルダーを中心に、優先的に獲得できたようです。
【SUDOトークンの解説はこちらから】
sudoswapを使うメリット
sudoswapを使うとどんなメリットがあるの?
主なメリットは3つ。
- NFTを安く買える
- NFTのまとめ買いができる
- カスタム流動性プールを作れる
順番に解説していきます。
NFTを安く買うことができる
sudoswapでは、クリエイターへのロイヤリティ収入が発生しないため、他のNFTマーケットプレイスよりも安い価格でNFTを購入することができます。
OpenSeaなどの取引手数料が2.5%であるのに対して、sudoswapの取引手数料は0.5%。
これは、現時点で最も安価な手数料です。(2022年9月)
NFTのまとめ買いができる
s従来型のNFTマーケットプレイスでは、一点一点を購入する形式が一般的でしたが、sudoswapではNFTのまとめ買いが簡単にできます。
まとめて決済手続きをするので、その分取引手数料を節約できるのも特徴です。
ガス代の節約は、イーサリアムネットワークの課題の一つであるため、数十点のNFTをまとめ買いができるのは大きなメリットになります。
【仮想通貨のガス代の解説はこちらから】
NFTの流動性プールの設定を自由にカスタムできる
sudoswapの最も重要な機能の一つ。
一般的に、流通量の少ない自由市場では、流動性が浅いためトークンの価格に不均衡が生じやすくなります。
その結果、適正価格から離れたトークンのやり取りが発生し、ユーザーやクリエイターに損失が生まれる可能性がありました。
しかし、sudoswapでは流動性プールの作成者がトークンの価格を決めるアルゴリズムを設定できるため、プール作成者が望む需要と供給に応じた価格バランスが保たれるようになるのです。
擬似的に深い流動性を作り出すことができるのがsudoswapの強みです。
sudoswapの特徴
sudoswapには、どんな特徴があるの?
sudoswapの特徴は主に2点。
- ボンディングカーブの選択
- 流動性集中
順番に解説していきます。
ボンディングカーブの選択
sudoswapでは、流動性プールを作成するときに
トークンの量と価格のバランスをどのように調整するかを決める
ことができます。
どうしてそれを決めなければいけないの?
それは、流動性の浅いプールだと価格のバランスが崩壊しやすいからです
流動性プール内に存在するトークンは、その比が1:1から離れるほど、価格バランスに不均衡が生じます。
プール全体の価値を一定量に保つためには、プール内のトークンの価格が変化しなければいけないからです。
流動性の浅いプールにおいては、トークンの量と価格のバランスがあっという間に崩壊してしまいます。
そこで、価格や量の上限と下限を設定することで、トークンの価格を概ね適正な価格帯に収めることができます。
このバランス調整の役割を果たすのが「ボンディングカーブ」です
通常であればプール内のNFTの個数が少なくなる程1つあたりの価格は上昇することになりますが、これが変動する幅に制限をかけることができるため、プール作成者は、安定した価格帯でNFTの提供ができるようになります。
- NFTの数が増えれば1枚あたりは安くなる
- NFTの数が少なくなれば1枚あたりは高くなる
このバランスをあらかじめ設定できるという点がsudoswapの特徴です。
流動性の集中
ボンディングカーブの選択に伴って、プール内には流動性の集中化がもたらされます。
市場では、必ずしも常に適切な市場価格で取引が行われるわけではありません。
そもそも市場における適正価格とは、多くの人々が何回も取引をする中で自然に定まってくるものなのです。
そのため、取引量の少ない流動性プールでは、適正な価格が定まる前に市場価格から乖離した価格で取引は成立してしまうことが珍しくありません。
むしろ、そこを狙って意図的に流動性を歪め、それを利用して利益を得ようとする人たちもいます。
そこで、sudoswapの行った対策が
プール内で流動性を提供する幅を設定することで、擬似的に流動性の深いプールを作り出す
というものです。
取引する価格帯に制限をかけることで、適正価格での取引量を増加させることができます。
これはUniswapV3の仕組みとも似ています。
sudoswapの機能
sudoswapにはどんな機能があるの?
主な機能な3つ。
- 出品されているNFTコレクションの確認(Collections)
- 所持NFTの確認(Your NFTs)
- 流動性プールの作成・調整(Your Pools)
順番に解説していきます。
出品されているNFTコレクションの確認(Collections)
sudoswapに出品されているNFTコレクションの状況を知ることができます。
ここで購入できるNFTが大手のNFTマーケットプレイスで販売されているものよりお値打ちな場合もあります。
また、sudoswapをメインの販売場所として機能させているNFTプロジェクトもあるため、NFT購入などに興味がある方は、コレクションの中身を詳しく見てみることをお勧めします。
所持NFTの確認(Your NFTs)
自分のウェブウォレットをsudoswapに接続すると、現在所持しているNFTを確認することができます。
別のプロトコルなどで機能させているNFTは表示されないこともあるので注意が必要です。
ここで接続しているウェブウォレットには、まだ別のNFTも入っていますが表示はされていません。この画像だけでは分からないのですが、Discordのサーバー内で一部の部屋を覗く証明書として機能させているNFTは表示されない仕様になっています。
流動性プールの作成・調整(Your Pools)
NFT用の流動性プールの作成は、sudoswapの中核となる機能です。
自身が複数点のNFTを所持していてそれらを販売したい時は、流動性プールを作成してみると良いでしょう。
sudoswapで作ったプールを別プロジェクトの運用で使うことも可能です。
特に大量のNFTを発行して初期流動性を作り出したい時には、活用しがいのある機能です。
sudoswapの始め方
まずは、ウェブウォレットを作りましょう。
sudoswapに対応しているウェブウォレットはMetamaskやBrave Walletなどです。
Metamaskのアカウントの作り方は以下の記事で解説しているので参考にして下さい。
sudoswapに接続する
①sudoswapのトップページから「Connect」を選択。
②「Available Wallets」から接続するウェブウォレットを選択して、接続完了です。
使うときの注意点やリスク
sudoswapを使う時に気をつけることはあるの?
では、最後にsudoswapを使うときの注意点やリスクをまとめます。
「一点モノ」や「少数のNFT」の販売には向かない
sudoswapは「NFTの流動性プールを作る」という性質上、そもそもNFTが盛んに取引される状態を前提に設計されています。
そのため、数の少ないNFT販売には不向きです。
単純に1点モノのもNFTや数量限定のNFTの販売を行うことが目的であるのなら、別のマーケットプレイスを使うのが賢明でしょう。
例えば
- 1,000点以上のNFTを自動生産してNFTの流動性プールを作成する
- まだ価値のないNFTに流動性をもたらして価値を持たせたい
- そのNFT自体に価値は無く、所持していることで複数の追加のインセンティブが得られる
などの場合は、Sudoswapを活用する意味があると言えるでしょう。
ロイヤリティ収入は入らない
sudosawpは、NFTコレクションの2次流通手数料は発生しません。
流動性プールの作成者が手に入れられるのは、純粋にプール内で発生した取引にかかる手数料だけです。
しかし、この点は「手数料を低くすることで、取引に回数自体を増やす」というアプローチであるため、盛んな取引を発生させることや流動性自体を高めるという目的がはっきりしているのであれば、それほど大きなデメリットにはなりません。
資産性を帯びるタイプのNFTを大量に取り扱う場合には、sudoswapの利用がおすすめです。
2次流通に伴うロイヤリティ手数料が欲しい場合は、別のサイトを使いましょう。
ガバナンスへの参加方法が定まっていない
2022年10月現在、Sudoswapのガバナンスへの参加方法は定まっていません。
プロジェクトの開発が進行していけば、徐々にユーザー達に運営権が渡っていくものと考えられます。
現在は、プロジェクトが立ち上がって間もないため、これからSudoswapを触る方は、情報を追いかけていく必要があります。
情報が散らばっているので、0xmons氏のTwitterアカウント等から情報ソースを広げていくと良いでしょう。
情報ソース
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
NFTの流動性提供システムであるsudoswapについてお伝えしました。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
本記事のまとめ
- sudoswapはNFTの流動性提供システム
- NFT用のAMM(自動マーケットメーカー)とも言える
- イーサリアムネットワーク上で稼働する
- NFTの流動性プールを作成することができる
- 流動性プールの作成者は、プールの利用状況に応じて手数料収入を得ることができる
- 大量のNFT販売に向いている
情報ソース