DeFi(分散型金融)は、高利回りを出せる資産運用方法の一つとして人気を集めています。暗号通貨で資産運用をすることで、銀行に預けておくよりもはるかに高い利回りを得ることができます。DeFiで資産運用すると、お金が増えるのは事実です。しかし、当然リスクもあります。正しい知識や考え方が身についていないと、あっという間に貴重な資産が消え去ることになります。
はっきり言います。
「自分で調べないですぐに人に質問してしまう人」は、絶対にDeFiを触るべきではありません。
そういう方は、大人しくビットコインを積み立て購入していきましょう。そしてずっと売らないでもっておく。それでも充分利益が出ます。それも怖い方は、積み立てNISAで米国株式インデックス投資をどうぞ。方法はググって下さい。この辺りを触って、投資の基本を肌感覚で理解することは超重要です。
「自分で調べて勉強することができる人だけ」がDeFiの世界で利益を得ることができます。
リスク管理の方法を自分で徹底的に調べ尽くしてそれでもメリットが上回ると判断したときに初めて大きな資産を投じるべきです。
結論:自分で少しずつ触りながらリスクの存在に気づき、その対処法をひとつずつ調べて学んで実行していく
これが1番のリスク管理になります。基本的でありつまらないことかもしれませんが、これが事実です。身も蓋もないですね。
ですが、安心してください。DeFiという仕組みを作り出しているのは、テクノロジー。
つまり、人が作り出したシステムです。分からないことが出る度に一つずつ理解していけば、決して怖いものではありません。
本記事では「DeFiで資産運用したい。何とかして理解したい」と本気で思っている方に向けて、長く使えて古びない手法とそれを身につける方法をお伝えします。ぜひ、最後まで読んでみて下さい。場当たり的なノウハウではなく、行動の根幹となる考え方が学べるはず。
この記事を読むと分かること
- DeFiのリスク
- DeFiのリスクを避ける方法
- DeFiのリスクを避けるために重要な考え方
- その考え方を身につける方法
- DeFiを体験できるおすすめプラットホーム3選
DeFiのリスク
DeFiは、テクノロジーと金融の融合した世界。しかも、情報の多くが英語で発信されているので英語の理解ができない方には厳しい世界でしょう。
DeFiを理解するための土台
- テクノロジーの知識(特にプログラミング)
- 金融と市場心理の知識
- 英語での理解力
どんなリスクがあるのか、主なものを紹介していきます。
↓これらの記事を先に読んでおくと、この後のことが深く理解しやすいかと思います。
News week:高利回りで人気の分散型金融「DeFi」、本当にリスクに見合う運用法なのか
The Defiant :Risk of DeFi「DeFiのリスク」
リスク1:テクノロジー
操作ミス
送金の際にアドレスを間違える、対応していないネットワーク(チェーン)上に送金する、知らないリンクを不用意に踏んでマルウェア(悪意あるソフトウェア)に感染するなど、一つの操作ミスで資産を失う可能性がそこかしこに存在します。特に、単語の意味を理解しないままクリックしてしまうことは大変危険です。
ハッキング
ハッキングには2種類のパターンが考えられます。個人を攻撃するものとサーバー全体を攻撃するものです。個人攻撃に対しては、自身でリスクコントロールができます。
問題は、サーバーに仕掛けられた攻撃。これは、どうしようもありません。プロジェクトを運営している母体そのものが狙われてしまった場合、個人にできることはほとんどありません。DeFiにおいては、サーバー全体への攻撃によって、とてつもない額の資産が一瞬で消え去った事例がいくつもあるのです。
システムの欠陥
サーバーへの攻撃に関連することですが、DEX自体のバグやシステムの隙をついて資金を抜き取る方法が存在します。これは、ソースコードが開示されているDeFiならではの特徴と言えます。どんなシステムで動いているのかが誰にでも覗けてしまうので、プログラミングを深いレベルで理解していて悪意がある人間であれば、その知識を攻撃に使うことができてしまうのです。
また、自動プラグラミングされたプログラムであるbotも走り回っているので、それらが急激な価格変動操作を意図的に引き起こした事例も数多く存在します。
ここまでのまとめ
プログラミングの知識があると、圧倒的なアドバンテージを得ることができます。
DeFiを動かしているのは、人によって作られたプログラムです。プログラミングの知識があれば、オンライン上に作られた取引所(ここではDEXのこと)が、どのような仕組みで動いているのかを理解することができます。逆にいうと、プログラミングの知識がなければ、各DEXの仕組み自体が全く分からないということです。
ものすごく難しい計算式が理解できなければいけないとまでは言いません。しかし、例えば「DeFiの借り入れサービスを利用していて、返済が不可能になった時にどのようなプログラムが動くことになるのか」ということくらいは説明できると良いでしょう。
また、「なぜハッキングが起こったのか」という根幹の部分まで理解することで「次に同じトラブルに巻き込まれる可能性」を減らすことができます。
リスク2:金融と市場心理
暗号通貨の値動きは激しい
暗号通貨の価値を担保している要因は様々です。法定通貨のように「多くの人が確かだと信じているもの」が一貫したものが担保になっているわけではありません。そのため、担保となるものが人々の信頼を集めている間は高い価値を持ちますし、そうでない時は一気に暴落します。
この値動きが当たり前に起こるということを理解していないと、激しい値動きに慌てふためくことになります。2〜5倍程度の価格変動は当たり前に起こるということをしっかりと理解しておきましょう。
大衆の行動原理は不合理
多くの人は、激しい値動きに耐えられません。暴落の予兆を感じ取ると、雰囲気に流されて売却に走ります。その流れが暗号通貨の価値を更に落とし、更なる売却を招くという悪循環を産みます。なぜなら、彼らの多くが金融の歴史について深く学んでいないからです。
「儲かるらしい」というフワッとした情報だけで市場に参入していきなり大金を投じてしまう人は、全員養分です。そういった方のほとんどが利確や損切りのラインも決めずに、儲け話に乗っかって曖昧な購入をしているのです。
投資対象に「お金」という側面だけで価値を設定している人は、その銘柄の価値を信じられていないので、相場の変動によって保有したり手放したりと非常に不安定な運用をします。その結果、中身のない暗号通貨に投資が集中して、資産を一気に集めて持ち逃げしてしまうといった詐欺のカモになるのです。(もちろん、悪意を持って詐欺をする人が一番いけないのですが)
厳しい話ですが、知識のない弱者から搾取するモデルは詐欺の常套手段です。それらが無くならないのは、その分野が楽に儲かるからです。詐欺師は大衆の不合理な行動原理を誰よりも良く心得ています。
詐欺師はものすごく賢いです。あなたが専門の詐欺師でもない限り、彼らと闘おうとしてはいけません。向こうから儲け話を持ってくる人とは、関わらないのが一番です。
DEXが提供する金融サービスの複雑化
各DEXがしのぎを削って競合との争いをしています。なぜなら、自身の取引所に多くの資産が集まれば、流動性が高まってより多くの資産が集まるからです。DEXはその立ち上げの時期においていかに多くの資産を持ってスタートできるかという部分を意識し、多くの人が使ってくれるサービスを提供し続けなければなりません。
そのため、ユーザーを惹きつけておくために様々なサービスを組み合わせるようになってきています。多機能なプラットホームが必ずしもユーザーフレンドリーなわけではありません。あまりにも多くのキャンペーンを展開しているようなプラットホームを利用するときは、要注意。
シンプルな運用が一番です。そのプラットホームの強みは何なのか?を意識して運用しなければ、いつの間にか搾取される側になってしまいます。あくまで、こちらがユーザーなのだということを忘れてはいけません。
DEXが行う資産集めの方法
- 利率を変動させる
- 利用状況に応じたトークンの発行
- キャンペーンの展開
分散化する中で中央集権化が起こる
ガバナンストークンの発行は、負の側面も考えなければいけません。DeFiの基本として「権力の分散化」という考え方があります。しかし、ガバナンストークンの貸し出しは、権力の集中化を招くという側面があります。本来、分散型金融であるはずのDEXがその内部において中央集権化していくという矛盾を孕んでいるのです。
だからこそ、ガバナンストークンの所持比率が非常に重要になってきます。ガバナンストークンを多く保有する一部の権力者たちは、そのDEXに誰よりも多く投資しているという見方もできるため、彼らがそのDEXにダメージを与えるような決断はしないだろうという期待がされていますが、それも期待に過ぎません。
ガバナンストークンの所持者が集中しているDEXには、そのようなリスクがあることも頭に入れておきましょう。
ここまでのまとめ
金融の基本は「お金の貸し借り」
どんなに複雑に見えても「借りる側」と「貸す側」という関係性は揺るぎません。借りる側は金利を払い、貸す側は金利を受け取る。そして、貸す側も借りる側も共通して「損したくない」「得したい」と考えています。
その中で「得を取ろうとして失敗した分」が「損しなかった人の利益」になるのです。世の中の「お金の総量」は変わりません。誰かが得したということは、誰かが損しているのです。「金融で儲ける」ということは「自分が搾取されないように立ち回る」ことでもあるのです。
また、「新たに発行されたトークンは、どんな価値を担保しているのか」ということを知っておく必要があります。そのトークンに発行数の制限があるかということもとても重要です。発行数が増えれば増えるほど、そのトークンは世の中に多く出回ることになり、その価値を相対的に落としていくことになるからです。無制限に発行され続けるトークンには注意しましょう。
リスク3:英語
最新の情報は日本語では拾えない
DeFiのプロジェクトが展開されるのは海外です。そのため、まずは英語での理解ができないと、翻訳を待つことになります。金融情勢を掴んだり、プロジェクトの進捗状況をリアルタイムで把握するためには、そのタイムラグが結構もどかしいのです。
また、英語を翻訳した後の微妙なニュアンスの違いで、意味の捉え方が全く変わってきてしまうこともあります。(個人的にはここが一番怖いです)
DeFiに関わっていると、ほとんどの通知も英語で受け取ることになります。ニュースサイトの見出しをざっと眺めるときにも、英語が読めると読むべき記事の選別ができます。その結果、リサーチの時間を短縮しつつ、その質も高めることができます。
情報は命。価値のある情報が落ちているのに、それに気が付けないことは大きな機会損失です。
ホワイトペーパーも英語
各DEXから出ているホワイトペーパー。ここにはそのプロジェクトの理念をはじめ、根幹となることが全て書かれています。ここに書かれていることを読み込むと、そのDEXのことを深く理解することに繋がります。
そのプロジェクトのことで分からないことがあったら、ホワイトペーパーを読んだり、プラットホームにあるDocs(ドキュメント欄)をきちんと読みましょう。安易に使い方を示したサイトを読むより、よっぽど効率的です。
プログラミングも英語
プログラミングを学び始めると分かることですが、全て英語表記です。そして、分からないことをググる時も良質な記事に出会えるのは英語の記事。
日本語の記事も分かりづらいことはないのですが、最新の情報や根幹に当たる部分の理解は、やはり英語圏の記事には敵いません。そもそも、日本人のプログラマーが少ないので、日本語では発信してくれる人の総数も少なくなってしまうのは仕方ないことなのです。
その文化を作り出した根底にある哲学や思想は、その言語が最も適切に表現できるのです。
ここまでのまとめ
英語が使えると、情報収集全般に渡って非常に大きなメリットを得られます。少しずつでも良いので、英語に触れる機会を増やしていくことが重要です。英語は文の構造さえ理解できれば、比較的読みやすい言語です。単語の意味が分からなくてもOK。意味は調べれば分かるので。
ところが、文の構造が理解できないと全くもって理解不能の言語になってしまいます。高校入試レベルの知識があれば誰でもある程度は読めるようになるので、コツコツ勉強してみましょう。
補足
多くの人がきちんと調べる手間を省いて、サービスの内容をきちんと理解しないまま利用しているということがよくあります。
最近は、日本語訳のDocsを設けているDEXも段々と増えてきていて、そういった対応があるとそのDEXを信頼する指標の一つになりますね。
また、「日本語になった段階で情報としての鮮度は低いから価値がない」という主張がありますが、私自身は必ずしもそうでないと考えています。ものすごくきちんと翻訳されたものに関しては、「広く知れ渡るほどの価値があるからこそ翻訳されている」という見方もできるからです。これは、信頼性の指標の一つとして判断できます。
もちろんいい加減な翻訳は論外ですが、、、。
DeFiのリスクを避ける方法・行動・考え方
リスクとなる行動を一つずつ減らすことが大事。派手な攻めより、確実な守りを固める。「攻撃は最大の防御」という言葉がありますが、初心者にとっては悪手です。
まずは、自分ができることややってみたいと思えることを一つずつ取り組んでいけばOKです。ここにある全てができなければDeFiが触れないというわけではありません。取り組みやすいものから順に並べてみました。
最初の2つは必ずやりましょう。最後の1つは、徹底的にやり込みたい人向けですね。
パスワードを漏らさない
パスワードやシードフレーズなどを絶対に漏らしてはいけません。入力フォーム以外で入力することのないようにしましょう。また、正規の入力フォームであっても、通知が出たときには要注意。自動で取引することを承認するメッセージだったりします。新しいプラットホームで取引を始めるときは要注意ですね。
また、フリーWi-Fiもリスクが高いです。覗き見されるリスクがあると心得ましょう。外でネットに繋ぐときは、自身のデバイスでテザリングするか、自身が契約した回線を使うようにしましょう。
参考:【悪用厳禁】NFTプロジェクトを「ハッキング」する方法【注意喚起】
ハードウェアウォレットを使う
ウェブ上のウォレットは、ハッキングのリスクに晒されています。ハードウェアウォレットを使いましょう。購入は公式ストアから。中古で買ってはいけません。
Ledger【公式HP】←こちらからアクセスできます。
↓ウォレットについての基礎知識はこちらから
【知識ゼロから学べる!】MetaMask(メタマスク)って何?【アカウント作成方法・使い方・注意点まとめ】
積立分散投資をする
値動きがあるものに投資をするときの鉄則です。
例えば、120万円の予算があるとしたら、1年間を通して1ヶ月に10万円ずつ購入していくのです。時間をずらして分散させて資金を投入することで、「1年間の平均的な価格」で購入することができるのです。
いきなり全額投入してはいけません。1月に120万円で購入した銘柄の価値が2月に落ちていたとすると、2月に買った方が安く買えていたということになります。そうすると、1月に買ったことで結果的に損をしていたということになってしまいます。
また、分散積立投資をしていると「値動きに気分を持っていかれないで済む」という利点もあります。
そして、積立分散投資をしようと思えない銘柄には手を出さなくなります。
ギャンブルしない
大きな額のお金を失うのは、一発勝負で負けたとき。
これに勝てば資産が10倍になるという話の裏には、負ければ0になるというリスクが隠れていることを忘れてはいけません。
また、ギャンブルで負けるというのは、お金を失う以上のリスクがあります。
ギャンブルじみた勝負をしても「経験値」は稼げないからです。勝っても負けても学びがない。
お金というのはあくまで指標。
本当に大事なのは、「その判断と行動の結果、たとえ負けたとしても次に活かせる経験になるか」ということ。
一次情報を取りに行く
あなたの手に入れた情報のリソースはどこですか?
もし、何かを決めようとしているときに、それが「誰かに勧められたから」という理由なら、一旦立ち止まって考え直してみましょう。
- その情報がどこから来たのか?
- 大元の情報源はどこなのか?
情報というものは、人を通して必ず変質します。できる限り、情報の出どころを遡るようにします。ここをサボってはいけません。
DeFiにおいては、プロジェクトのホワイトペーパーやプログラミングコードだったりします。
- 情報を出している人が、どこからその情報を得ているのか?
- なぜのその判断を下せるのか?
情報発信の精度が高い人の情報の集め方や処理の仕方を真似してみると良いでしょう。
その時にも、自分からあまりにかけ離れた人ばかり追うのは得策ではありません。
保有している資産額によって、適切な戦略は変わるからです。情報の集め方は真似しつつも、自分の戦略を実践することが大切です。
高利回りは一旦疑う
高い利回りを出しているものには、それなりの理由があります。何の理由もなく簡単に儲けることはできません。「その利回りを維持していても得する人がいる」からこそ、高い利回りが実現しているのです。利回りが高ければ、その分リスクも高くなるということはしっかりを覚えておきましょう。
高利回りを実現している背景にある理由を考えるクセをつけると良いです。DeFiにおいては、そもそも参入障壁が高いことやバブル期にあることも高利回りを実現している要因です。高い利回りも、だんだんと落ち着いていくことでしょう。
自分の言葉で説明できないものには投資しない
- どんな仕組みで動いているのか?
- その暗号通貨はどんな価値を生み出すのか?
- なぜ、お金が増えるようになっているのか?
これらのことをきちんと説明できるようになってから、大きな額を投入するようにしましょう。
素人に対して伝えられるか?と考えてみることが判断基準になります。
まずは少額を入れて試してみる。そして、上手くいくことが確信出来たら大きな額を入れる。
このルールを忘れなければ、大金を損する可能性はグッと減ります。
複利の力を使う
時間をかけてコツコツと運用する気構えが大切です。手にした収入は再投資に回す。
100万円を年利4%で5年間放置すると121万6千円になります。
これを見た時に「何もしなくても21万円も入ってくるって凄いな」と思えるような思考に切り替えていきましょう。
こう思えるようになると「お金自身が働いてくれている状態にするにはどうすればよいか?」という発想になっていきます。
時間は味方です。
瞑想する
事実と印象を分けて考えることも超重要です。
「銘柄の価格が高騰しているという事実」と「嬉しいという感情」は別のものです。「銘柄の価格が下がっているという事実」と「焦りという感情」も別のもの。
事実を事実として淡々と受けとめる胆力を身につけるためには前頭葉の働きが活性化していることが望ましいです。
というわけで、瞑想をお勧めします。詳しい方法はググってください。1日10分、1年も続ければ確実に効果を実感できます。
キレイゴト抜きで「お金は手段でしかない」と本気で思うことができるようになります。
英語で読む・聞く
英語で情報収集できるようになると、控えめに見積もっても2倍以上の効率化ができます。
大きく分けて4つの力があります。
俯瞰して余計なことを捨てる力:タイトルなどを見て、概要を掴む力を磨きましょう。ニュースサイトやメルマガ、検索サイトの一覧をざっと眺めて把握できるくらいの英語力があるととても便利です。
熟読する力:気になった記事を細部まで読み込む力も大切です。これは、構文を把握する力と言い換えても良いでしょう。分からない単語が出てきたらその都度調べれば問題なし!
聞く力:英語で聞き取ることができるようになるとポッドキャストなどから価値の高い情報をたくさん拾えるようになります。隙間時間に音声を聞き流すことで、より効率良く情報収集ができるようになります。
思考する力:頭の中で英語で考えることができるようになればもう一流でしょう。簡単な言い回しを英語で言い換えてみる練習をしたり、聞き取ったフレーズを頭の中でもう一度唱えてみたりすると良いですね。
補足:英語を身につけるには
- 暗号通貨関係の記事に自動日本語訳をかけて読んでみる。
- 自動翻訳を解除して、原文で読む。
- 原文を「読み上げ機能を使って」読み上げてもらう&そのニュースを音声で聞く。
この方法で勉強すると、同じニュースを3度読むことにもなります。内容を深く理解できるようにもなってお得です。
プログラミングを学ぶ
今学ぶのであれば、イーサリアムの母体となっているSolidityというプログラミング言語を学ぶのが良いですね。ググると日本語のサイトもそれなりに出てきます。
以下のリンクは、プログラミング初心者向けではありません。全くの初心者はProgateなどでサイト構築の基礎を学んでからが良いと思います。
https://solidity-jp.readthedocs.io/ja/latest/←網羅性が高い。辞書的に使っています。どうしても分からないことはここから探すと良い。
【solidity】スマートコントラクトで複雑なNFTを作るまで←実際に手を動かしたい方向け
Solidity の使用方法について←私が初めに読んだもの。概論を理解するだけならこれでもOK。
DeFiのリスクを避けるためのベースとなる考え方
時間を味方につける
お金が働く場所に置く。
複利で運用することができるかどうかを見極めましょう。あとは余計なことはせず、そのお金が働くに任せる。
これは、投資の大原則です。
短くても5年は置いておく覚悟がなければ、投資しない方が良いですね。もちろん、DeFiの世界は情報更新の頻度が高いので、5年間放置は現実的ではないかもしれませんが、大元となる部分(CryptoやDeFiという世界・ビットコインやイーサリアムなどの理念・哲学・思想)を長い間信じられるかどうかということはとても重要です。
また、「期間限定」などいう言葉で勧誘を仕掛けてくる人たちも全て詐欺だと思った方が良いです。時間の制限があることで、人の思考力や判断力は大きく低下します。詐欺師はそこを上手くついてくるのです
未来を創るものに投資する
投資をする時に考えなければならないのが、その投資先は多くの人の役に立つものを生み出すか?ということ。
人は価値があると感じたものにはどれだけでもお金を払います。
自分がそれと一緒に心中してしまっても後悔しないかどうか?ということを大袈裟でなく思えるかどうか、真剣に考え続けてください。
本当に心から信頼できるものに投資をしましょう。
誰かのススメで投資することがあってはいけません。限りなく自身の内面の深いところで信じられることでなければ、無理してDeFiを触らなくも良いのです。
お金儲けしたいという考えを捨てる
お金に執着していると稼げなくなるステージが来ます。
これは完全に私自身のポジショントークですが、稼ぐことにのみ執着していた時期は全く稼げませんでした。
これは、心に余裕がなくなって柔軟な手段が取れなくなってしまうことが一因だと思います。
遊びの感覚を持っておくことも大事です。
DeFi自体も「お金増やしのゲーム」くらいでいられるよう、余剰資金で運用しましょう。
その考え方を身につけるおすすめの方法3選
心と時間とお金の余裕を作りましょう。具体的な方法を3つ紹介します。
瞑想&毎日の振り返り
1日10分の瞑想と30分以上のふりかえりタイムの確保。事実と感情を区別する力が磨かれます。冗談抜きで本気でお勧め。自己理解を深めるためにはコーチングなども有効ですね。自己分析する時間は絶対に必要です!
DeFiやクリプトの世界が本当に好きなのかどうかをじっくり見つめてみましょう。好きでもない分野に投資をする必要はありません。
金融の基礎を学ぶ
金融という概念そのものやその歴史を学ぶことで、今起こっていることの全体構造を掴むことできるようになります。
東洋経済から出版されている「金融読本」がおすすめ。金融に関する知識が網羅的に手に入ります。様々なDEX(分散型取引所)もこの本から得られる知識をベースにして理解することができます。
金融に関することを学ぶのは、お金を稼ぐ上で最高にコスパが良いです。併せて税金のことも学ぶことになるので、金融面へのより深い理解につながっていきます。
分からないことを正直に認める&書き出す
分からないことがあったら、それをきちんと書き出す。分かっているつもりでもほとんど分かっていないことって本当に多いです。分かった気になっていることが1番のリスク。しかし、一度書き出してしまえば、脳は勝手にその情報を集め始めます。
DeFiという言葉や、それがどんな未来を作り出すのか自分の言葉で話すことはできますか?クリプトの世界は次々に新しい言葉が生まれてきます。英語以外ではなかなか表現できない言葉も多いです。
しかし、そこで諦めずに自分なりの表現に落とし込む努力が大切です。それを繰り返すことによって、少しずつ確実にあなたの知見は深まっていきます。
DeFiを手軽に体験できるおすすめプラットホーム3選
PancakeSwap(パンケーキスワップ)
「スワップ(通貨の交換)」「流動性の提供」「流動性マイニング→LPトークン獲得」「ファーミング→ステーキング」というDeFiの基礎を一通り経験することができます。
日本語にも対応しているので、初心者でも使いやすいのが魅力です。BSC対応なので、手数料が安いのも嬉しい。
↓始め方解説はこちらから
【初心者でも安心!】PancakeSwap(パンケーキスワップ)でDeFiを始める方法
Uniswap(ユニスワップ)
「スワップ(通貨の交換)」「流動性の提供」をイーサリアムネットワークで行うことができます。ここでは「流動性の提供」を深堀りしていくことができます。
現状、手数料が高いのが難点です。
「流動性の提供」について面白い機能が実装されています。勉強しましょう。
↓この動画が大変勉強になります。1回見ただけで理解できたら天才です。
Instadapp(インスタダップ)
様々な機能がありますが、中でも「シミュレーション・モード」が便利です。
一部機能を特化させたDEXもあるので、以下の記事を参考にしてみて下さい。
【徹底解説!】Instadapp Lite(インスタダップ ライト)で始めるDeFiステーキング【ローリスク&ミドルリターン】
まとめ
リスクに興味があるということは、何とかして運用したいと思っているから。DeFiに興味を持つこと自体はとても健全だと思います。理解しなければならないことや自分自身で引き受けなければならないこともたくさんあって、決して楽な道ではありません。
けれども、そこで頑張るからこそ人と違う結果が出せるのです。ひとつずつ、コツコツと積み上げていきましょう。正しい努力は、絶対にあなたを裏切りません。
本記事のおさらい
- DeFiはハイリスク・ハイリターン
- 自分で勉強しない人はDeFiに触ってはいけない(より安全な投資方法は他にもある)
- DeFiのリスクには3つの側面(テクノロジー・金融・英語)がある
- それぞれのリスクの対処法を知るためには、一次情報を取りに行くと良い
- 問題の根本にあるものを理解することが一番のリスク管理になる
- まずは手を動かして、小さく体験すると良い
- 初心者でもリスク小さくDeFiを始めることができる