こんにちは、yodakaです。
- Kujira(クジラ)/Kujiraチェーンって何?
- 特徴や仕組みを知りたい
- 機能や使い方を教えてほしい
- 使うときの注意点やリスクはあるの?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
Kujiraとは、Cosmosネットワーク上に展開された「Grown-up DeFi(成熟したDeFi)」の創出を目指すプロジェクトです。
CosmosのLayer1として、強力な地位を獲得する可能性を感じる要注目プロジェクトKujira。
Kujiraの掲げる「Grown-up DeFi(成熟したDeFi)」という理念は素敵だと思う。FIN ,ORCA ,BLUE (後はFinderも)を見ても、この理念に沿ったプロジェクトになっていると感じる。ネイティブトークンをインフレさせにくくする構造も好ましい。
いろんな要素があるけど、最近のプロジェクトの中ではイチオシ。— yodaka(よだか)@Crypto×DeFi×NFT (@yodakablog) September 19, 2022
今回は、そんなKujiraの特徴やプロジェクトの概要をまとめました。
本記事を読んで、クリプト界隈で生き延びる知恵を身につけていってください。
「Cosmosって何?」と思った方は、以下の記事を併せて読むことで本記事の理解を深めることができます。
本記事を読むと分かること
- Kujiraとは何か?
- Kujiraを使うメリット
- Kujiraの特徴や仕組み
- Kujira関連の主要なアプリ
- Kujiraの始め方・使い方
- 使うときの注意点やリスク
情報ソース
Kujiraとは何か?
Kujiraとは
Cosmosネットワーク上に展開されるブロックチェーン
です。
Cosmosという大きなネットワーク上に「Kujiraチェーン」が存在するというイメージですね。
これまで、DeFiの発展に伴いエコシステムの製作者がユーザー達を取り込む競争を激化する中で
一部の大口投資家が市場の流動性をコントロールし、個人投資家達の利益が発生しにくくなる
という問題が大きくなってきていました。
そんな中で、いくつかのプロジェクトはこの問題の解決に向けて取り組みを始めました。
Kujiraもその流れを汲むプロジェクトの一つです。
Kujiraが掲げるプロジェクトの理念は
Grown-Up DeFi(成熟したDeFi)
個人投資家がクジラ(大口投資家)のような金融投資の機会を開拓できるような環境を整え、
初心者からベテランまで開かれた市場を作ること
をミッションとしています。
本記事では、Kujiraというプロジェクトがこの理念を実現させるためにどんなプロダクトを生み出しているのかを詳しく解説します。
開発・運営チーム
Kujiraチェーンの開発・運営を担うのはTeamKujira。
公式ブログの1記事目は、2021年10月26日公開。この記事では、Anchorというプロジェクトの仕組みを解説しています。
実は、Kujiraは元々はTerraチェーン上に構築されていたプロジェクトでしたが、2022年5月のTerra崩壊を受けて、独立したプロジェクトとして立て直したという背景があります。
2022年7月にメインネットを移行してからも積極的な開発が進められています。
DiscordやTwitterなどで開発・運営のタイムリーな情報を知ることができます。
Kujiraを使うメリット
Kujiraチェーンを使うと、どんなメリットがあるの?
Kujiraチェーンを使うメリットは、主に3つ。
- 低料金&高速の通信
- 他のチェーンとの互換性
- 開発者も参加しやすい
順番に解説していきます。
低料金&高速の通信
Cosmosネットワークを基盤として構築されるKujiraは、オンチェーンスケジューラという仕組みを採用しています。
これは、ボットへの依存を減らしたプロトコル設計を実現する仕組みです。
ボットによる不要なトランザクションを減らすことで、プロトコル全体のパフォーマンスを高めることができます。
【システム面の解説はこちらから】
他のチェーンとの互換性
Cosmosは「規格の異なるブロックチェーン間のハブとなる」ことを目指すプロジェクトです。
そのため、Cosmosネットワーク上で構築されたアプリは、他のネットワークとの互換性を得ることができます。
今後も、目的に応じて様々なチェーンが実装されていく可能性が高いため、Kujiraのようにあらかじめ他のチェーンと互換性をもたせることを織り込んでいるプロジェクトは、将来性が期待できると言えます。
開発者も参加しやすい
Kujiraチェーンは、Cosmosが提供する「CosmosSDK」というアプリの開発キットを使ってシステムを開発しています。
これは、システムの開発者がアプリを0から構築する手間を大幅に省いてくれるものであり、尚且つ、CosmosSDKで構築したアプリは、他のチェーンとの互換性をもたせられるような設計になっています。
つまり、Kujiraチェーンは
開発者にも開かれた構造を持っているプロジェクト
なのです。
Kujiraには、管理者・ユーザー・開発者のそれぞれにメリットがあるため、長期に渡って成長する見込みがあります。
Kujiraが稼働する仕組み
Kujiraチェーンはどんな仕組みで稼働しているの?
Kujiraチェーンが稼働する仕組みは
- ネイティブトークン「KUJI」
- 75のバリデーターノード
- 2つのコア・モジュール・アカウント
に分けると理解しやすいです。
ネイティブトークン「KUJI」
「KUJI」はKujiraが発行するネイティブトークンです。
最大供給量は122,400,000(1億2400万)。
ネットワーク利用の手数料及びアプリの料金として機能します。
特筆すべきは、
KUJIは、総供給量が決まっていて必要に応じてバーンもされるため、インフレを起こしにくいトークンである
という点です。
KUJIトークンの詳細や配分はこちらから確認できます。
また、KUJIトークンをKujiraのバリデーターとしてステーキングすることで、報酬を得ることができます。
【参考】KUJIのステーキング
75のバリデーターノード
kujiraには、アクティブな75のバリデーターノードが存在します。
各バリデーターは価格フィードオラクル(ブロックチェーン内部に外部データを提供する役割)として機能しています。
各バリデーターのランキングや詳細な情報は、専用アプリ「POD」やDeFi用アプリ「BLUE」で確認することもできます。
【参考】Kujiraのバリデーター
2つのコア・モジュール・アカウント
Kujiraチェーンには2つのコア・モジュール・アカウントがあります。
- Fee-Collector(料金徴収)
関連プロトコルからの料金徴収をする。FIN ,USK ,ORCAなどのプロトコルからのトークンはFee-Collectorに送られるシステムになっている。Fee-Collectorに集められたトークンは、distributtion(分配)モジュールを介してバリデーターやステーカーに分配される。 - gov(ガバナンス)
システム全体の管理権限を担う。ガバナンス提案を受けて、特権的な役割(システムの書き換えやネイティブトークンの分配比率調整など)を行う必要がある場合に稼働する。
Kujira関連の主要なアプリ
Kujira関連のアプリにはどんなものがあるの?
それでは、Kujiraを支える4つのアプリ
- BLUE
- FIN
- ORCA
- Finder
を紹介します。
BLUE
BLUEはKujiraのメインプロトコルです。
主に7つの機能があります。
- Dashboard【資産の運用状況の確認】
- Wallet【ウォレットの管理・KUJIトークンのステーキング】
- Swap【トークンのスワップ】
- IBC /Bridge【トークンのブリッジ。「Cosmos hubを利用したCosmos IBC Transfer」と「他のネットワークを経由したCrosschain Bridge」の2種類が利用可能】
- Mint【ステーブルコインUSKのミント】
- Stake【KUJIトークンのステーキング。任意のバリデーターを選んで、ステーキングを委託することもできる】
- Govern【ガバナンス提案の提出と投票】
FIN
FINはオーダーブックDEXです。
Kujiraチェーン上に構築された板取引所として機能します。
【FINの解説はこちらから】
ORCA
ORCAは担保の精算に乗じて収益を上げることを狙うDeFiプロトコルです。
現在は、ATOMでUSKに関連した入札ができます。
【ORCAの使い方ガイドはこちらから】
ORCAのシステムを理解するには「アンカープロトコルの精算の概要」も併せて読むことをおすすめします。
FINDER
FINDERは、データ追跡用アプリです。
アカウントアドレスを入力すると、そのアカウントのトランザクション履歴や現在の資産状況などを調べることができます。
アドレス、トランザクション、 バリデーターなどの履歴を調査・追跡したい時に使います。
Kujiraの始め方
準備
仮想通貨のウォレットを準備する(MetaMask,Keplrなど)
使うウォレットによって始め方がかなり異なるので、公式ブログのリンク貼っておきます。
【参考①|FIN取引ガイド】←この記事で各ウォレットでの接続の仕方やトークンをブリッジする方法がまとめられています。
【参考②|Kujiraメインネットへの移行】←Keplrウォレットで始める方法が紹介されています。。
使うときの注意点やリスク
Kujiraチェーンを使う時に気をつけることはあるの?
では、最後にをKujiraチェーン使うときの注意点やリスクをまとめます。
流動性が小さい
Kujiraは新しいプロジェクトであるため、大手DEXほどの多くの資金が流れ込んできているわけではありません。
そのため、巨額の資金が一気に流れ込んでくると、市場の流動性のバランスが崩れてトークンの価格に乖離が生じる可能性があります。
これは、新興プロジェクトにつきもののリスクなので、市場の流動性が不安定になる要素についての知識を蓄えておくことがリスクヘッジになります。
また、プロジェクトが成熟しないうちに闇雲に巨額の資金を投入することは避けましょう。
ORCAの利用には背景知識が必要
精算プロトコルであるORCAを使う前に、精算に伴うやり取りの仕組みやなぜ料金が発生するのかといったことをきちんと理解しておく必要があります。
公式ブログの記事だけでなく、Anchorプロトコルの仕組みまでしっかり学びましょう。
システムの土台となる知識をつけることが最良のリスク管理方法です。
APRはATOMのステーキングに劣る
KujiraチェーンのDeFiでメイン運用することになるのは、Cosmosのネイティブトークン「ATOM」です。
ATOM単体のステーキング利回りでKujiraチェーンのDeFiを上回るものがないかどうかを確認してから始めるようにしましょう。
Cosmosネットワークの注目プロジェクトは、こちらの記事を参考にしてみてください。
始めるまでがやや大変
KujiraでのDeFiは、ブリッジやスワップを行うことが前提となっているため手順を複雑に感じる方もいるかもしれません。
また、普段使い慣れていないウォレットアプリは、その管理自体も慣れるまで一苦労ということも珍しくありません。
一度に大金を投入するのではなく、数百円〜数千円程度の資金でテスト運用を始めて、徐々に慣らしていくようにしましょう。
DeFi特有のリスクや仮想通貨のブリッジについては、以下の記事を参考にしてください。
あわせて読みたい
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
KujiraがCosmosネットワークにおける注目プロジェクトであることをお伝えしました。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
本記事のまとめ
- Kujiraとは、Cosmosネットワーク上に展開されるブロックチェーン
- Grown-Up DeFi(成熟したDeFi)という理念を掲げ、「初心者からベテランまで参加できる投資機会の創出」をミッションとしている
- Cosmosで展開しているので、将来的に他のブロックチェーンにも展開できる可能性が高い
- 関連プロジェクト(アプリ)にはFIN/ORCA/BLUE/Finderがある
- ネイティブトークンは「KUJI」
情報ソース