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【注目プロジェクト紹介】Lens Protocol(レンズ プロトコル)って何?【特徴・機能・仕組み・注意点】

2022年11月3日

こんにちは、yodakaです。

  • Lens Protocol(レンズ プロトコル)って何?
  • 特徴仕組みを知りたい
  • 機能を教えてほしい
  • 使うときの注意点リスクはあるの?

こんな悩みを解決する記事を用意しました。

Lens Protocol(レンズ プロトコル)とは、ブロックチェーン上で稼働する分散型ソーシャルメディアの一つです。

Yodaka

IT領域の開発が進む中、Lens Protokcol(以下、Lens)新しいソーシャルメディアの在り方を提案するプロジェクトです。

本記事を読んで、クリプト界隈で生き延びる知恵を身につけていってください。

本記事を読むと分かること

  • Lens(レンズ)とは何か?
  • Lens(レンズ)特徴仕組み
  • Lens(レンズ)機能
  • Lens(レンズ)始め方・使い方
  • 使うときの注意点リスク

Lens(レンズ)とは何か?

https://www.lens.xyz/

Lens Protocolとは

Polygonネットワーク上で稼働する分散型ソーシャルメディア

です。

Polygonの解説こちらから。

Yodaka

ブロックチェーン上でソーシャルメディアを稼働させることの最大のメリット

ユーザーが自身のコンテンツを所有することができる

という点です。

従来型のソーシャルメディアでは、巨大な資本力を持った個人が会社ごと買い取って運営方針をコントロールしたり、管理者が一部のユーザーのアカウントを凍結したりすることが可能で、このことが大きな課題であるという議論があります。

特に、イーロン・マスク氏のTwitter買収は大きな話題となりました。

関連記事はこちらから。

Yodaka

また、Twitterに限らず多くのプラットフォームは運営側がアカウント凍結BAN(禁止)削除の権限を持っています。

そのため、インターネットを用いて生計を立てている人たちにとっては、

Web上の個人の権利をどのように管理するのか

ということは非常に重要なテーマなのです。

そんな中で、分散化・非中央集権化・検閲性の高さ・データの改竄体制などを基盤としたブロックチェーン技術に注目が集まってきているのです。

Lensもそのようなプロジェクトの一つとして開発が進められています。

LensNFT技術を併用し、イーサリアムL2(レイヤーセカンド)であるPolygonネットワーク上にソーシャルメディアを構築することを可能にします。

これにより、Lensのユーザーは

権利の侵害を受けにくい個人コンテンツの所有・管理・展開・運営

ができるようになるのです。

また、Lensのユーザーは

分散型のソーシャルグラフ

を構築することもできます。

ソーシャルグラフとは、ざっくり言うと

人とのつながりを示すもの

です。

現代は、SNSなどを利用して多くのユーザーと繋がることができますが、それらの多くには中央集権的な管理者が存在します。

Lens

中央管理者のいない完全に分散化したソーシャルグラフの構築

を目指しているのです。

開発・運営チーム

Lensがローンチされたのは、2022年2月8日

創設者Stani KuleHov

Stani氏は大手DeFiプロトコルであるAaveの創設者でもあり、彼を中心とした開発チームによってプロトコルの開発が進んでいます。

Aaveの解説こちらから。

Yodaka

Aaveの開発と併行して、Lens Protocolの開発も行っているStani氏の考えはYou Tubeの動画などでも知ることができます。

Lensを中心とした様々なアプリが開発されているため、今後のエコシステムの拡大が期待されています。

https://www.lens.xyz/apps

Lens(レンズ)の特徴

Polygonネットワーク上で稼働する

LensはPolygonネットワーク上で稼働するプロジェクトです。

PloygonはイーサリアムL2として、大きな発展可能性を期待されるネットワークの一つで、すでに様々なアプリの開発やエコシステムの拡大が進んでいます。

Polygonの開発チームは、開発のスピード様々な技術応用力の高さが際立っています。

大手DEXであるAaveの創業者達が、Lensの稼働先としてPolygonを選んだことからも、今後の更なる発展が期待されているチェーンと考えて良いでしょう。

PolygonイーサリアムのL2について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみて下さい。

Yodaka

NFT技術を利用している

LensはNFT技術を利用して、デジタルデータに所有権を持たせています。

Lensのアカウントを作成する際にはプロフィールデータをNFT化することによって、ユーザーが所有するデータの唯一性も保証してくれます。

また、Lensで展開されるコンテンツはブロックチェーン上に存在するため、ネットワークの土台であるPolygonが稼働し続ける限り、長期間にわたってコンテンツをネットワーク上に存在させ続けることができます。

プロファイルNFTやフォローNFTの活用によって、Lensプロトコル内にDAOを形成する仕組みも構築されています。(後述)

ブロックチェーンという技術を利用して、不正な改ざんや中央集権的な管理などからコンテンツを守ることができるのですね。

Yodaka

Lens(レンズ)の機能

Lensでは、どんなことができるの?

では、Lensの機能について簡単に説明します。

Yodaka

新しいプロフィールの作成(Create New Profile)

ユーザーは自身のプロフィールをNFTとして作成することができます。

ガバナンスによってホワイトリストに登録されたアドレスから、プロフィールNFTを作成することができます。

ホワイトリスト登録はこちらのサイトから確認できます。

創設者のTweetにも「ホワイトリスト登録の有無」を確認するためのサイトリンクが貼ってあります。

現在(2022年11 月)、Lensのホワイトリスト登録にはコミュニティへの貢献や参加が必要です。

Yodaka

出版・投稿(Post)

出版物の投稿は、Lensの主要機能の一つです。

ユーザーは出版物を自身のプロファイルNFTに直接投稿することができます。

そのため、作成されたコンテンツはユーザー所有のものとなり、ユーザーのウォレットに残り続けます。

コンテンツの編集やコメントなどは、MirrorCommentなどの機能を利用して行います。(後述)

コンテンツの参照・再投稿(Mirror)

投稿されたコンテンツを参照する機能です。

別のコンテンツを参照して、自身のコンテンツへと紐づけるのがMirrorの役割です。

フォローしているアカウントを参照してコンテンツの参照を行うため、無制限にコンテンツを接続する行為には制限がかけられます。

この機能を上手く活用すると、コンテンツの一次製作者が収入を得られる可能性があります。

Yodaka

投稿へのコメント(Commemt)

投稿へコメントする機能です。

書き込んだコメントはプロファイルNFTに保存されるため、Postと同様に自身の所有するデータとして残り続けます。

元の投稿者をフォローしている場合のみ、コメントを書き込むことができます。

技術面の詳しい解説はこちらから。

Yodaka

コンテンツの収益化(Collect)

Collectは、コンテンツを収益化する機能です。

Lensを通して所有するコンテンツをフォロワーが購入できるように設定することが可能です。

そのため、有益なコンテンツを提供することができるユーザーは、Lensでの情報発信を通して収入を得る仕組みを構築することができるのです。

アカウントのフォロー(Follow)

Lensのフォロー機能が従来型のフォロー機能と異なるのは

アカウントをフォローするとフォローNFTが与えられる

という点です。

プロファイルを作成する時に、フォローNFTの発行手数料を設定することなども可能であるため、有益なコンテンツを作成しているユーザーはフォロワーから収入を得る仕組みを作ることも可能です。

また、フォローNFTには投票の委任などのガバナンス機能も搭載されているため、Lensプロトコルの内部でDAOを形成することも可能です。

ガバナンス機能の組み込み(Governance Built In)

Lensプロトコルで他のユーザーをフォローすると、フォローNFTが発行されます。

このNFTはDAOの投票権として機能させるように設定することが可能です。

さらに、投票権をコミュニティのメンバーに委任することもできるため、大きなコミュニティの内部で意見の取りまとめをしたい時や自分の判断を信頼できる別のユーザーに任せたい時に便利です。

また、DAOの提案書作成や提案の可決・否決・実行などにも応用することができます。

LensのDocsには「これらの機能は、可能性の一部である」という記載があり、Lensの参加者が増えるほど機能の活用方法が拡大していくことが期待されます。

Lens(レンズ)の始め方・使い方

実際にLensを使ってみたい。

現在(2022年11月)、Lensはどちらかと言えば、システム開発者向けのプロジェクトとして進行しています。

そのため、一般ユーザーがLensを利用するためにはある程度の下準備や予備知識・技能が求められます。

Docs開発者向けのガイドがまとめられているので参考にしてみて下さい。

また、Discordコミュニティなどで開発に関する情報集をするのも有効です。

Yodaka

使うときの注意点やリスク

Lens(レンズ)を使う時に気をつけることはあるの?

では、最後にLens(レンズ)を使うときの注意点リスクをまとめます。

Yodaka

システムは発展段階

Lensは進行プロジェクトであり、コミュニティによって開発が進められている段階です。

新規ユーザーを一気に増やす段階は、しばらく先のことになりそうです。

現段階でLensのユーザーになるためのホワイトリスト登録をしてもらうためには、開発サイドのコミュニティに参加することが求められています。

Lensというプロジェクトの動向を定期的にキャッチアップすることで、参加するタイミングを決めると良いでしょう。

使用までの手順がやや複雑

Lensそのものを利用するためには、コミュニティに参加してユーザーのアドレスをホワイトリスト登録してもらった上でユーザーハンドルを獲得する必要があります。

そのため、ほとんどのユーザーは今すぐにLensを利用することはできません。

Lensを利用してみたい方は開発サイドのコミュニティに積極的に働きかけながら、アプリの運用・開発にコミットしていくのが現実的な参加方法となるでしょう。

すぐに収益化できるわけではない

Lensを利用すると情報発信をして収益化の動線を構築することが可能です。

しかし、上記2つの理由から、今すぐに収益化の仕組みを構築するのは困難です。

情報コンテンツで収益を得るためには、そのエコシステム内に顧客を引き込む必要があるからです。

Lensは現在のところ、一般ユーザー向けの展開を大々的に行っていないため、

即時収益化の難易度は高い

と言えるでしょう。

一方で、

収益化の仕組みをこのように作ることもできるというモデルの一つとして認識しておくこと

はとても重要です。

自身のプロジェクトを立ち上げるときも、この仕組みを覚えておくと応用が効くかもれません。

今のうちからLensのようなプロジェクトで収益化することを視野に入れてコンテンツを積み上げていくことも重要です。

Yodaka

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます。

新たなソーシャルグラフであるLens Protocolについて紹介しました。

Yodaka

記事の内容が参考になれば幸いです。

さらに深く理解したい方は「Lens Protocol メタバース初のソーシャルレイヤー」や「Lens Building on Lens Protocol」も併せて試聴することをお勧めします。

本記事のまとめ

  • Lens Protocolは、ブロックチェーン上で稼働する分散型ソーシャルメディア
  • Polygonネットワーク上で稼働する
  • NFT技術を取り入れているため、コンテンツの所有権がユーザーに帰属する
  • プロフィールNFTの作成・コンテンツの投稿・コメント・ガバナンス機能など拡張性のある機能を搭載している
  • 機能を活用すれば、情報発信を収益化することも可能
  • Lensを利用するには、コミュニティに参加して自身のアドレスをホワイトリストに登録してもらう必要がある

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