こんにちは、ぼっちbotterよだかです。
今日も引き続きリードラグ観測機とDeFi観測機の状態を確認しました。大きな実装を進めた日ではありませんが、観測機が期待どおりに動いているか、来週の検証に向けてデータが貯まり始めているかを確認する日になりました。
あわせて、今週全体の振り返りと来週の計画も整理しました。今週は作業量だけを見ると少なめに感じる場面もありましたが、今のフェーズでは「手を動かした量」だけで進捗を測ると判断を間違えそうです。そこで今回は、朝チェックの結果と、作業量に依存しない振り返り軸について書いておきます。
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🛠️開発記録#522(2026/4/23)観測継続を確認しつつ、DeFi初回分析の見え方を整理した日
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1. 朝のチェックで確認したこと
いつもどおり、リードラグ観測機とDeFi観測機の状態を確認しました。
大きな実装はしていません。
目的は、来週の検証に向けて、観測機が正しく動いているか、データが分析できる状態まで貯まっているかを確認することでした。
まず、リードラグ観測機では morning-check を実行しました。
Prometheus、Grafana、global_fx、etf_spot、cme_spot、mempool_aux はすべて起動していました。プロセス面では問題なしです。
CMEについては、開場・閉場の判定が想定通りに動いていることを確認しました。
日本時間の朝6時台には閉場判定、7時以降には開場判定になっており、実際の市場時間と整合していました。
ETFについては、通常取引時間外の mismatch が出ていますが、これは regular session 外として許容する設計です。現時点では異常扱いしません。通常取引時間中の挙動は、明日の朝に改めて確認します。
今日のリードラグ側の確認で重要だったのは、エッジが見えたことではありません。
各ソースの接続状態、開場状態、mismatch の扱いが、期待している仕様どおりに動いていることを確認できた点です。
リードラグ研究では、ETFやCMEのように取引時間が限られているソースを扱っています。
そのため、取引時間外の欠損やレスポンス不在を、単純なエラーとして扱わないことが重要です。
ここがズレると、存在しないデータを待ったり、取引時間外の空白を異常として見てしまいます。
今日はその前提部分を確認できました。
DeFi観測機についても確認しました。
check_status.py と run_all.py を実行し、Ethena と Hyperliquid のデータ収集、正規化、特徴量生成、event study までが一通り正常に回ることを確認しました。
最初に作業ディレクトリを間違えて、スクリプトが見つからないエラーを出しました。
ただ、これは実装不具合ではなく、実行場所の問題でした。yield-observer ディレクトリに移動してから再実行すると、正常に通りました。
確認結果としては、raw observations、normalized metrics、feature rows、shock event rows、event study rows がそれぞれ生成されていました。
特に重要なのは、sample_insufficient_present が False になっていたことです。
また、shock_decile_ready と forward_event_ready も True になっていました。
つまり、DeFi観測機は「まだデータが少なすぎて分析できない」段階を抜けました。
少なくとも、初期分析に入るための最低ラインには到達しています。
現在見ているのは、Ethena側の供給ショックを一次トリガーとして、その後に Hyperliquid 側の OI、funding、volume、価格に反応が出るかどうかです。
ただし、今使っている供給ショックの定義はまだ限定的です。
現行実装では、主に usde_supply_zscore_24obs を使っています。これは、直近24観測の中でUSDe supplyがどれくらい外れ値的に動いたかを見るものです。
探索用の定義としては使えます。
一方で、Ethenaの需要構造を完全に表しているわけではありません。
供給が増えたのか、減ったのか。
裏付け資産はどう動いたのか。
利回りはどう変化したのか。
それがHyperliquid側のOIやfundingにどうつながるのか。
このあたりは、来週以降に確認する必要があります。
DeFi研究は、来週水曜日くらいまで観測を続けます。
1週間分のデータとして区切りが良いことと、来週木曜日あたりに4月全体の大きめの振り返りをする予定があるためです。
今日確認できたことは、次の通りです。
リードラグ観測機は、接続状態と市場時間の判定が期待通りに動いていました。
DeFi観測機は、収集からevent studyまで正常に通り、最低限の分析可能状態に入りました。
どちらも、結論が出たわけではありません。
ただ、来週の検証に進むための前提は整いつつあります。
2. 今週は作業量が少なめに見えたが、それでも進んでいたこと
今週は、作業量だけを見ると少なめでした。
大きな実装を一気に進めた日も少なく、途中で何度か「これで良いのかな」と感じました。
実際、もう少し手を動かせた部分もあったと思います。
ただ、振り返ってみると、何も進んでいなかったわけではありません。
リードラグ研究では、観測機を動かしながら、まず運用前提の確認を進めました。
ETF、CME、global_fx など、性質の違うソースを扱う以上、価格データを見る前に、接続状態や開場判定、取引時間外の扱いを確認する必要があります。
今週は、そのあたりの前提を少しずつ確認しました。
CMEについては、開閉判定が市場時間と整合していることを確認できました。
ETFについても、regular session とそれ以外を分けて見る必要があることがはっきりしてきました。
これは派手な進捗ではありません。
ただ、ここを雑にすると、後でデータを見るときにかなり危ないです。
取引時間外の欠損をエラーとして扱ってしまう。
逆に、本来取れるはずの時間帯の欠損を見逃してしまう。
そういう状態でモデルを見直しても、判断が歪みます。
その意味では、今週やっていたのは「エッジを探す作業」というより、エッジを探すための観測条件を整える作業でした。
DeFi研究でも、一定の進捗がありました。
Ethena と Hyperliquid の観測機について、データ収集、正規化、特徴量生成、event study までの流れが通るようになりました。
さらに、sample_insufficient の状態を抜けて、最低限の初期分析に入れるところまで来ました。
現時点では、Ethena側の供給ショックを一次トリガーとして、Hyperliquid側の OI、funding、volume、価格に反応があるかを見ています。
まだ結論は出ていません。
ただ、何を見ようとしているのかは前より明確になっています。
特に、供給ショックの定義がまだ限定的であることを認識できたのは大きいです。
今の usde_supply_zscore_24obs は、探索用の定義としては使えます。
一方で、Ethenaの需要や裏付け状況を十分に表しているかは、まだ分かりません。
ここを自覚できていないと、データが少し動いただけで、意味のある構造が見えたように錯覚する可能性があります。
今週は、そういう危うさも少し見えてきました。
また、知識面でも不足を感じました。
リードラグ研究でもDeFi研究でも、市場構造や取引の仕組みをもっと理解しておかないと、観測結果の解釈が浅くなります。
そのため、来週は『市場と取引』を読み進めながら、分かったことと分からないことを整理していく予定です。
本書は上下巻セットで全29章立てなので、5月中には読み終えるはず。

今週は、実装量だけで見れば少なめです。
ただ、観測機の前提確認、DeFi研究の分析準備、供給ショック定義の限界の認識、知識不足の把握は進みました。
これは、作業量としては見えにくい進捗です。
でも、今のフェーズではかなり重要です。
一方で、これを理由に「十分やった」と言い切るつもりもありません。
もう少しできた部分はあったと思います。
特に、理解を深めるための行動は、もっと増やせたはずです。
読書、メモ、定義の整理、データの確認、分からないことのリスト化。
こういう行動は、実装ほど分かりやすい成果にはなりません。
それでも、今の研究には必要です。
来週は、作業量そのものを増やすというより、理解を深めるための行動を増やします。
何を読んだか。
何を調べたか。
何を確認したか。
何が分かったか。
何がまだ分からないか。
このあたりを分けて記録していきます。
今週は、その必要性に気づけた週でもありました。
3. 作業量だけで評価しないための新しい振り返り軸
今週の振り返りで、一番大きかったのは評価軸の見直しです。
これまでは、どうしても「どれだけ実装したか」「どれだけ作業したか」で進捗を見がちでした。
もちろん、手を動かすことは大事です。botを作る以上、実装しないと何も進みません。
ただ、今のフェーズでは、作業量だけで評価すると少しズレます。
リードラグ研究もDeFi研究も、いま必要なのは単純な実装追加だけではありません。
観測機が正しく動いているかを確認すること。
どのデータを見れば判断できるかを整理すること。
定義が曖昧な部分を見つけること。
市場構造や取引の仕組みを理解すること。
分からないことを分からないまま分けておくこと。
こういう作業は、コードの行数や実装量には出にくいです。
でも、研究を迷走させないためにはかなり重要です。
逆に、たくさん実装していても、何を確認したいのかが曖昧なら危ないです。
モデルを増やす。
指標を増やす。
ダッシュボードを増やす。
それ自体は簡単にできます。
ただ、判断基準がないまま増やすと、見えるものが増えるだけで、判断はむしろ難しくなります。
今の自分に必要なのは、作業量をゼロにすることではありません。
作業量だけに依存しない評価軸を持つことです。
来週からは、振り返りで次の項目を分けて見ます。
まず、理解を深めるために取ったアクションです。
たとえば、読書をした、概念を調べた、データと照合した、観測機の仕様を確認した、CODEXやChatGPTに二重チェックさせた、紙に書いて整理した、などです。
これは「何時間作業したか」ではなく、理解を前に進めるために何をしたかを見ます。
次に、分かったことです。
ここには、事実として確認できたことを書きます。
たとえば、CMEの開閉判定が市場時間と整合していたこと。
DeFi観測機が最低限の分析可能状態に入ったこと。
現行の供給ショック定義が、探索用としては使えるが限定的であること。
こういうものは、実装量とは別の進捗です。
次に、まだ分からないことです。
ここを曖昧にしないようにします。
ETFの通常取引時間中に十分なサンプルが取れるのか。
DeFi側で、現行の供給ショック定義が本当にEthena需要を表しているのか。
Hyperliquid側のOIやfundingの反応が、Ethena由来なのか、単なる市場全体の動きなのか。
こういう未確定部分は、分からないものとして残します。
分からないことを無理に結論にしない。
これは来週かなり意識したいところです。
最後に、次に確認することです。
分かったことと、まだ分からないことを分けた上で、次に何を見るのかを決めます。
リードラグなら、5営業日分のログでソース別の有効サンプル数やdefinition別の捕捉率を見る。
DeFiなら、水曜まで観測して、Ethena供給ショック後の6時間以内にHyperliquid側のOI、funding、volume、価格に反応があるかを見る。
このように、次の確認対象まで落とすことで、振り返りがただの感想で終わらなくなります。
今週の「これで良いのかな」という感覚は、作業量が少なかったことだけが原因ではないと思います。
進捗を測る物差しが、今の研究フェーズに合っていなかったことも大きいです。
実装したかどうかだけで見れば、今週は少なく見えます。
でも、観測前提を確認した、データ不足の段階を抜けた、定義の限界を認識した、来週見るべきものを整理した、という進捗はありました。
来週は、このあたりをもう少し明示的に記録します。
作業量を増やすこと自体は大事です。
ただ、それ以上に、理解を深めるために何をしたかを残します。
実装した。
読んだ。
調べた。
確認した。
分かった。
まだ分からない。
次に見る。
この流れを作れれば、作業量に引っ張られすぎずに、研究の進捗を評価しやすくなるはずです。
4. 来週の計画
来週は、リードラグ研究、DeFi研究、知識インプットの3つを進めます。
まず、リードラグ研究です。
リードラグ観測については、今週の時点で接続状態や市場時間の判定を確認できました。
来週は、5営業日分のログを使って、もう少し中身を見ます。
見る対象は、まずデータ品質です。
各ソースが想定通りに動いていたか。
ETF、CME、global_fx それぞれで、有効サンプルが十分に取れているか。
regular session 中に不自然な欠損や mismatch が出ていないか。
取引時間外の空白を、正しく取引時間外として扱えているか。
このあたりを確認します。
その上で、definition別の捕捉率も見ます。
どの定義がイベントを拾っているのか。
複数の定義が同じイベントばかり拾っているのか。
それとも、ETFだけ、CMEだけ、global_fxだけで拾えているイベントがあるのか。
ここを見ないと、単に定義を増やしているだけなのか、本当に別の構造を拾えているのかが分かりません。
EV > 0 らしき箇所についても確認します。
ただし、ここは慎重に見ます。
一時的にプラスに見えているだけなのか、データ品質やサンプル数を踏まえても検証する価値があるのかを確認します。
来週のリードラグ研究でやることは、まだ本格的な実行接続ではありません。
まずは、観測機が拾っているものを整理し、継続して見る価値がある定義と、弱い定義を分けることです。
次に、DeFi研究です。
DeFi研究は、来週水曜日くらいまで現行観測を続けます。
1週間分のデータとして区切りが良いことと、来週木曜日あたりに4月全体の振り返りを行う予定があるためです。
現時点で見ている主な仮説は、Ethena側の供給ショックが、Hyperliquid側のOI、funding、volume、価格に6時間以内で反応として出るかどうかです。
第一関門は、perp DEX側との正の相関や追随関係が見えるかです。
ただし、ここでいう「見える」は、かなり限定的に扱います。
すぐに収益化できるという意味ではありません。
研究を続ける価値がある構造候補があるか、という意味です。
水曜時点では、次のような点を見ます。
Ethenaの供給ショック後に、Hyperliquid側のOIが増えるのか。
fundingに方向性のある変化が出るのか。
volumeが増えるのか。
mark priceやreturnに一貫した反応があるのか。
その反応が1件だけではなく、複数イベントで見えるのか。
反応があるなら、どのhorizonで出ているのか。
特に、6時間以内の反応は優先して確認します。
一方で、現行の供給ショック定義はまだ限定的です。usde_supply_zscore_24obs は、探索用の定義としては使えますが、それだけでEthenaの需要や資金流入を完全に表しているわけではありません。
そのため、来週は現行モデルをむやみに増やすのではなく、まず今の定義が何を拾っているのかを確認します。
供給増加と供給減少が混ざっていないか。
z-scoreが反応しているイベントは、実際の供給変化としても意味があるのか。
そのとき裏付け資産や利回りはどう動いていたのか。
Hyperliquid側の反応は、イベント後に出ているのか、それともイベント前からすでに動いているのか。
このあたりを確認した上で、継続、定義修正、保留を判断します。
現時点では、焦ってモデルを増やさない方針です。
追加するとしても、主判定ではなく、補助的な診断項目にとどめます。
最後に、知識インプットです。
来週は『市場と取引』を読み進めます。
目安としては、1日1章から2章くらいです。
ただ読むだけではなく、メモを取ります。
分かったこと。
分からなかったこと。
今の研究に接続できそうなこと。
あとで調べ直すべきこと。
この4つを分けて記録します。
今の研究では、観測機を動かすだけでは足りません。
リードラグ、ETF、CME、perp DEX、OI、funding、価格発見、流動性、執行コスト。
こういう概念を、自分の言葉で説明できるようにしていく必要があります。
知識が足りないと、データが動いても解釈が浅くなります。
逆に、理解が進めば、同じデータを見ても、何を確認すべきかが見えやすくなります。
来週は、作業量を増やすことだけを目標にしません。
理解を深めるための行動を増やします。
実装する。
ログを見る。
本を読む。
調べる。
分からないことを書く。
データと照合する。
これらを別々の進捗として扱います。
来週の大きな方針は、リードラグ研究では5営業日分のログを使って観測定義を確認すること。
DeFi研究では、水曜まで観測を続けて、Ethena供給ショックとHyperliquid側の反応を見ること。
知識面では、市場構造の理解を進めることです。
作業量だけに寄せず、何を理解したか、何がまだ分からないか、次に何を確認するかを分けて進めます。
5. まとめ
今日は、朝にリードラグ観測機とDeFi観測機の状態を確認しました。
リードラグ観測機では、各プロセスが動いていること、CMEの開閉判定が想定通りであること、ETFの通常取引時間外の扱いが設計どおりに処理されていることを確認しました。
DeFi観測機では、収集、正規化、特徴量生成、event study までの流れが正常に通り、最低限の分析可能状態に入っていることを確認しました。
どちらも、まだ結論が出たわけではありません。
ただ、来週の検証に進むための前提は少しずつ整っています。
今週は、作業量だけを見ると少なめでした。
途中で「これで良いのかな」と思う場面もありました。
ただ、振り返ってみると、何も進んでいなかったわけではありません。
リードラグ研究では、観測機の運用前提を確認しました。
DeFi研究では、初期分析に入るための最低ラインまでデータが貯まりました。
また、供給ショック定義の限界や、自分の知識不足も見えてきました。
これは実装量としては見えにくい進捗です。
でも、今の研究では重要な進捗です。
来週は、作業量だけで進捗を評価しないようにします。
何を実装したかだけではなく、何を読んだか、何を調べたか、何を確認したか、何が分かったか、何がまだ分からないかを分けて記録します。
リードラグ研究では、5営業日分のログを使って、各ソースの品質や定義ごとの捕捉率を確認します。
DeFi研究では、水曜まで観測を続けて、Ethena供給ショック後にHyperliquid側のOI、funding、volume、価格に反応があるかを見ます。
知識面では、『市場と取引』を読み進め、市場構造や取引の理解を深めます。
来週の目標は、作業量を増やすことだけではありません。
理解を深めるために行動すること。
分かったことと、まだ分からないことを分けること。
データを見て、継続するもの、修正するもの、保留するものを判断すること。
このあたりを意識して進めます。
今の段階では、派手な結論よりも、判断できる状態を作ることの方が大事です。
来週はそのための一週間にします。