こんにちは、yodakaです。
- Argent(アージェント)って何?
- 特徴や機能を教えてほしい
- 始め方や使い方を知りたい
- 使う時の注意点やリスクはあるの?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
Argentは、仮想通貨を管理するウェブウォレットです。
Argentは、イーサリアム系のウォレットの中でも充実した機能を持ち、使い勝手の良いアプリの一つです。
Argent Walletでは
- ガスコストを抑えた高速トランザクション
- アプリ内から直接他のDEXでの仮想通貨の運用
などが可能です。
仮想通貨のDeFi運用において非常に役立つツールの一つとして欠かせません。
本記事ではArgentの機能や使い方を分かりやすく解説します。
【仮想通貨のウォレットの解説はこちらから】
本記事を読むと分かること
- Argentとは何か?
- Argentの特徴
- Argentの機能
- Argentの始め方・使い方
- 使う時の注意点やリスク
情報ソース
Argentとは何か
Argentはイーサリアム系の仮想通貨ウェブウォレットです。
Argentは様々な点で他のウェブウォレットには無い強みを持っています。
主に6つの強みがあり、本記事では、これらを詳しく解説していきます。
- 転送コストが無料
- ウォレット復旧にシークレットリカバリーフレーズを必要としない
- 秘密鍵の分散管理で堅牢なセキュリティを実現している
- アプリ内から有力なDEXでの取引ができる
- Layer2のアプリがある
- StarkNetに対応している
運営・開発チーム
Argentの開発を手掛けるのは、Argent Labs。
創設者である「ジェラルド・ゴールドスタイン」「ジュリアン・ニセット」「イタマール・レスイッセ」の3名を中心として、ヨーロッパを起点に活動しています。
3名がそれぞれにテクノロジーや金融の領域での実績をもっています。
特に、イタマール氏のブログは、Argentの開発経緯の初期段階が分かる内容です。
最初の記事は2018年8月のもので、Argentの開発やコンセプトが紹介されています。
Argent Labsは
誰もがデジタル資産とIDを管理できるようにすること
をコンセプトに掲げて、様々な製品開発に取り組んでいます。
また、以下の大手VC(ベンチャーキャピタル)からのサポートも受けています。
2020年3月には、Paradigmの手動で1,200万ドルの資金調達も達成しています。
さらに、2022年4月には、4,000万ドルの資金調達を達成し、システム開発とArgentWalletの利用の範囲をますます広げています。
We've raised a $40m Series B to build the one app for all things DeFi & Web3. And to prove the future of crypto is self-custody - not giant exchanges.
We'll use the funding for:
1. Product development
2. Expanding into Latin America
3. HiringRead on to learn more 🧵 pic.twitter.com/vj6GvpVvtJ
— Argent (@argentHQ) April 28, 2022
開発理念が明確でやサポート体制も充実したプロジェクトですね。
【参考:Argent公式サイト| Careers】
Argentの特徴・強み
Argentの6つの特徴・強みについて解説します。
- 転送コストが無料
- ウォレット復旧にシークレットリカバリーフレーズを必要としない
- 秘密鍵の分散管理で堅牢なセキュリティを実現している
- アプリ内から有力なDEXでの取引ができる
- Layer2(L2)のアプリがある
- StarkNetに対応している
転送コストが無料
Argentは、仮想通貨の転送を無料で行うことができます。
イーサリアムネットワークでは、仮想通貨の転送自体にいちいちガスコストがかかっていたので、Argentでの無料転送は非常に便利です。
ウォレット復旧にシークレットリカバリーフレーズを使用しない
通常、仮想通貨のウォレットはウォレットは12〜24個のシークレットリカバリーフレーズを指定し、ユーザーはそれらを管理しなければなりません。
しかし、Argentは、ウォレットの秘密鍵をデバイス本体自動的に保存するので、ユーザーはメモを取る必要はありません。
【ウォレット復元の解説はこちらから】
秘密鍵の分散管理で堅牢なセキュリティを実現している
Argentの提供するGuardiansという仕組みで、秘密鍵の分散管理ができます。
そして、秘密鍵を
- ユーザー・所有者・別の知人
- 別のデバイス(ハードウェアウォレットなど)
- サードパーティのサービスやArgentの提供する別のサービス
で分散管理することができます。
ユーザーは、①〜③の中からGuardiansとして使うデバイスを自由に設定することができます。
注意点としては
Guardiansでのウォレット復元には手数料がかかる
ということです。
【参考:Argent — Secure, Simple and Seedless】
アプリ内から有力なDEXでの取引ができる
Argentのアプリを介して、Yearn/Gro/Aave/Lidoなどの有力なDEXでの取引ができます。
これらのプロジェクトは、DeFiプロトコルの中でも上位に位置する著名なものばかり。
ユーザーは、Argentを介して仮想通貨を効率よく運用することができます。
【参考:How to use DeFi on Layer 2】
Layer2(L2)のアプリがある
ArgentWalletでは、Layer2(L2)を介して仮想通貨の取引を行うこともできます。
Layer2とは、ブロックチェーンネットワークをより便利に使えるようにするためのアプローチの一つです。
ArgentのLayer2としては、zkSyncアカウントが利用可能です。
ユーザーは、ArgentのzkSyncアカウントを使うことで、ZigZagなどのプロトコルで仮想通貨を取引することができるようになります。
あわせて読みたい
StarkNetに対応している
現在、Argentのサービスの一つであるArgentXは、 LayerZeroを牽引する有力プロジェクトであるStarkNetに対応したサービスをテストネット版で公開しています。
StarkNetは、ゼロ知識証明という技術を使ってブロックチェーンの利便性を高めようとするプロジェクトの一つで、現在大きな注目を集めています。
早期に触っておけば、エアドロップを受け取ることができる可能性もあります。
あわせて読みたい
Argentの機能
実際にArgentのアプリでは何ができるの?
それでは、Argent Walletの主な機能は4つ。順番に見ていきましょう。
Assets
Assetsでは、主に以下の4つを行います。
- Receive:トークンの転送元となるアカウントの登録をする
- Scan QR:QRコードの読み取って仮想通貨を送ったり、Daapに接続したりする
- Trade:仮想通貨のトレードを行う
- Buy Crypto for free:Ramp/Moonpayでの仮想通貨の購入をする
Activity
Activityでは、資産の運用状況を確認することができます。
Invest
Investでは、仮想通貨の運用ができます。
ArgentのL2アプリを利用した仮想通貨の取引が可能です。
Send
別のArgentWalletに仮想通貨を送ることができます。
Ethereum/zkSyncのアドレスに対応しています。
【zkSyncの解説はこちらから】
Argentの始め方
ArgentWalletのアカウントはどうやって作るの?
全12ステップで、簡単に作ることができます。
1.Argentの公式サイトから、アプリをインストール。
2.「Create new wallet」をタップ。
3.「アカウント名」を入力し「→」をタップ。
4.「Accept」をタップ。
5.「メールアドレス」を入力して「→」をタップ。
6.メールが届くので、「Open mail app」をタップ。
7.届いたメールを開き、「Verify email」をタップ。
8.ブラウザが開くので「Open Argent」をタップ。
9.「電話番号」を入力し「→」をタップ。「認証コード」が届きます。
10.端末に届いた「認証コード」を入力。
11.「パスコード」を設定。(確認で2回入力します)
12.「Enable notification」をタップ。
これでセットアップは完了です。
使う時の注意点やリスク
Argentを使うときに、どんなことに気をつけたら良いの?
では、最後に、Argent特有のリスクなどをまとめます。
フリーWi-Fiは使わない
これは、仮想通貨を触る時の基本原則です。
フリーWi-Fiは、ハッキングのリスクが高いと言われています。
スマホアプリから仮想通貨を操作する時は、他の人が絶対に覗けないように専属で契約した回線を使いましょう。
Guardiansでの復元は手数料がかかる
秘密鍵を分散管理するGuardiansはセキュリティが高まりますが、ウォレット復元の際には手数料が発生します。
それほど高額ではないので保険だと思えば安いものかもしれませんが、むやみに分散管理するのは避けるべきでしょう。
手数料が割高になることがある
トークンの送金自体は無料で行うことができますが、その他の場面ではこまめに手数料が発生する点には注意が必要です。
ArgentWalletのアプリで、様々なサービスが使えるのは便利ですが、PCなどから直接DEXを操作した方が手数料が少なくなるケースもあります。
DeFi運用のみならず、金融商品を扱うときに大事なのは「手数料を減らすこと」です。
不要な手数料が発生していないかどうかを確認する癖をつけましょう。
ネットワークが限定されている
Argentは、基本的にはイーサリアムネットワークに対応したウォレットです。
ネットワークを跨いだトークンの送受信する際には十分注意しないと、誤った送金先を設定してしまい資金を失うことになります。
送金と受信の際には、ネットワークの対応をよく確認しましょう。
できれば、最初の1回は少額のテスト送金を行い、無事に送金できるかどうかを確かめてから大きな額の送金をするようにしましょう。
DeFi特有のリスクについては、以下の記事も参考にしてください。
あわせて読みたい
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
Argentが他のWalletにはない強みを持っていることをお伝えしました。
作成自体は無料でできるので、ぜひ一度使ってみて下さい。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
本記事のまとめ
- ArgentWalletは、イーサリアムネットワークに対応した仮想通貨のウェブウォレット
- 他のウォレットにはない強み・特徴があり、初心者でも比較的使いやすい
- 派生した機能が豊富であるため、発展的なDeFi運用をしたいときにも役立つ
- 大手VCの支援を受けながら着実に開発・発展が進んでいるプロジェクト
- 今後も使い勝手が良くなっていくことが期待される
- 公式サイトの「Learn(学習)」のページの内容がとても充実している
情報ソース