今日は、yodakaです。
- Stargate Finance(スターゲート ファイナンス)って何?
- 機能や仕組みを教えてほしい
- 始め方や使い方を知りたい
- 使う時の注意点やリスクはあるの?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
Stargate(スターゲート)とは、LayerZero技術を利用したオムニチェーン流動性トランスポートプロトコルです。
Stargateを使うと
異なるブロックチェーン同士のやり取りが簡単にできる
ようになります。
LayerZeroとは、あらゆるチェーン間でのシームレスなやり取りを可能にする技術です。
従来型のブリッジに伴う問題を根本から解決する画期的な方法で、クリプト界隈で大きな注目を集めています。
あわせて読みたい
Stargateは、今後のDeFiの進展に大きな躍進をもたらす最注目の技術の一つ!
あなたが仮想通貨のDeFi運用を行っているのなら、LayerZeroに関する知識を学んでおいて損はしません。
ぜひ、本記事を最後まで読んで仮想通貨界隈で生き残る知恵を身につけていってください。
本記事を読むと分かること
- Stargate Financeとは何か?
- Stargate Financeの機能
- Stargate Financeの始め方・使い方
- 使う時の注意点やリスク
情報ソース
Stargate Financeとは何か?
Stargate Financeを使うと
異なるチェーン間での転送・流動性提供・ファーミング・ステーキングを1トランザクションで行う
を行うことができます。
デルタアルゴリズムという仕組みを採用し、任意のチェーン同士のやり取りを可能にします。
【デルタアルゴリズムの詳細はこちらから】
例えば、イーサリアムのUSDCをBNBのUSDTにスワップしたり、Stargate内の流動性プールに資金を預け入れて効率良く利回りを得たりすることができます。
Stargateを利用する具体的なメリットは、以下の3つ。
- トークンの安全な送受信
- トランザクション手数料の節約
- あらゆるトークンの活用
これらのメリットは、StargeteがLayerZero技術を活用しているためにもたらされるものです。
これまでもブリッジやRollupなども様々な方法で、ブロックチェーンの利用可能性を広げる試みがなされてきました。
Stargeteが従来の方法と大きく異なる点は3つ。
ファイナリティの即時保証:従来の方法では、トークンをブリッジする時に、ネットワークアドレスを間違えたり、トークン規格が異なっていたりすると、トークンそのものが消失して、2度と取り戻すことができませんでした。しかし、Stargateを使えば、ユーザーとアプリケーションは共通のソースコードでトランザクションを行うため、異なるチェーン間のやり取りを確実に行うことができます。
ネイティブアセットでのスワップ:異なるチェーン間で資金をブリッジする時には、宛先のチェーンに対応した手数料が必要でした。これは、単一のトークンを別のネットサーク上にブリッジしたい時に非常に手間がかかる行為であり、手数料が不足している時にはブリッジができませんでした。そもそも、手数料自体の支払いで損をしてしまうということも珍しくありません。少額での運用やちょっとしたやりとりなどに歯止めをかけて、初心者の参入を妨げる要因にもなっています。しかし、Stargateはネイティブアセットでの手数料支払いを可能にするため、手数料としての資金を新たに準備する必要がありません。
統一された単一の流動性プール:従来のアプローチは、固有のブロックチェーンから派生してブロックチェーンのトリレンマ問題を解決しようとしていました。そのため、チェーン規格の異なるプロジェクトが多数生まれて、ブロックチェーンのサイロ化問題が発生。優れた技術同士が孤立して使い勝手が悪くなるという状況になっていました。しかし、Stargateはあらゆるブロックチェーンに共通のレイヤーを作るという構想であるため、単一の流動性プールを形成することができます。全てのユーザーが参加できる流動性プールへの共有アクセスは、アプリケーションへのより深い流動性をもたらします。つまり、より多くの資金が入ってくるようになり、LayerZeroという巨大な経済圏を作ることができるのです。
これら3つの観点から、StargateおよびLayerZeroは、クリプト・DeFi・仮想通貨などの領域において、大きな注目を集めているのです。
DeFiプロトコルのランキングサイト「DeFi Llama」では、28位です。(2022年8月)
運営元
開発を手掛けるのは、Stargate(@StargateFinace)という組織。
「あらゆるブロックチェーン間のシームレスなやり取りを単一のトランザクションプロセスにすること」を目指しています。
LayerZero技術を活用したdAppsの開発を行っています。
「Stargate Finance」もその中で開発されたアプリの一つです。
【参考:Stargate|User Docs Introduction】
トークン価格
Stargete Financeは、「STG」というプロトコル独自のトークンを発行しています。
現在、1STG=約46円(2022年8月)。
2022年3月、初発行に伴うオークションでは、即座に完売。(2名のユーザーが大量に買い占めた)
購入できなかったことへの不満を受けて、新たに追加発行されたことも相まって価格が一時的に急騰しました。
しかし、その後は一定の価格帯で推移しています。
STGトークンとは?
なぜ「STGトークン」が価値を持つの?
「STGトークン」は、コミュニティStargate DAOの議決権を得るために必要だからです。
しかし、コミュニティに参加していなくてもLPステーキング用に利用する等、所有者に様々なメリットをもたらします。
STGトークンの価値を理解するためには、「Stargate Financeのトークノミクス」について知る必要があります。
Stargate Financeのトークノミクス
トークノミクス
「トークン」と「エコノミー」を組み合わせた言葉。「トークンが作り出す経済圏」のこと。ブロックチェーンの内部及びそれに関わる外部要因も指す。
「トークンの分配」・「供給スケジュール」・「所有と利用のインセンティブ」などの要素から分析される。(トケノミクス、トーケノミクスとも)
こちらの記事が詳しく解説してくれています。
STGトークンの割り当て
①17.5%:Stargateのコア貢献者
②17.5%:投資家
③65%:コミュニティ
【以下、コミュニティの内訳】
15%:プロトコルローンチ【内訳】10%:ローンチオークション|5%:Curve.fiのSTG -USDCプール
15.95% :発売後の段階的な配布
2.11%:初期排出プログラム
1.55%:BNB、アバランチ、ポリゴン、アービトラム、オプティミズム、ファントムのDEXに追加
30.39%:将来のコミュニティイニシアチブなど
トークンのロックアップ解除
まず、コミュニティ・DEX・ボンディングカーブ用等に総供給量の50%を少しだけ上回る量の流動性のあるトークンが配布されます。
初期獲得のトークン(オークション・投資家・コア貢献者用)には、1年間のロックアップ期間があります。これらのトークンのロックアップは、段階的に解除されていきます。
STGトークンのリリーススケジュールでは、2023年3月ごろからロックアップ解除が始まり、2025年の3月ごろに全100億STGがリリースされ切る予定です。
ポイント
- STGトークンは「ガバナンストークン」を得るために必要
- STGトークンをロックすることで、議決権であるveSTGを獲得できる
- 初期供給のSTGトークンのロックアップ期間は1年間
- 2023年3月ごろから、徐々にロックアップ解除と段階的になリリースが開始される
Stargate Financeの機能
Stargate Financeは4つのことができます。
- 転送
- 流動性提供
- ファーミング
- ステーキング
4つの機能を順番に見ていきましょう。
転送
Transfer機能を使用して、トークンを別のネットワークに転送することができます。
SGTトークンをクロスチェーンに移動することもできます。
転送にかかる手数料は、STGトークンでない場合はそれぞれ0.06%。
送金元と送金先の価格が大きく乖離している場合は、リバランス料金が追加で発生します。
STGトークンの転送には、リバランス料金は発生しません。
また、転送にかかる手数料のバランスを設定するオプションも選択可能です。
- なし:転送にネイティブガスの料金を含まない
- デフォルト:自動的に算出された平均価格に基づいて、手数料を支払う
- 最大:プロトコルによって設定された最大配信量を支払う
- カスタム:ユーザーが自分で設定する
【手数料の算出について詳しく知りたい方はこちらから】
流動性提供
指定された流動性プールに資金を預け入れ、LPトークンを受け取ることができます。
取引1回につき、0.06%の手数料が発生します。
この手数料の3/4は流動性プールに送られ、1/4はプロトコルに送られます。
ファーミング
流動性提供にて獲得したLPトークンを追加することで、報酬としてSTGトークンを受け取ることができます。
STGトークンはStargateプロトコルのガバナンストークンであるveSTGを獲得するためのステーキングに利用することもできます。
ステーキング
STGトークンをロックしてStargateのガバナンストークンであるveSTGを受け取ることができます。
ロック期間は、最小1ヶ月〜最大3年です。
veSTGの保有者は、Stargate DAOのガバナンスに参加できます。
Stargate Financeの始め方・使い方
準備:仮想通貨のウォレット(MetaMask、WalletConnect、Coinbase Wallet)
MetaMaskのウォレットアカウントの作り方は、以下の記事を参考にして下さい。
参考
ウォレットを接続
①Stargateのトップページから「Connect Wallet」をクリック。
②ウォレットを選択。
③ウォレットアドレスが反映されていれば、Stargateを使う準備は完了です。
転送
①「Transfer」を選択。
②転送したいトークンを選択。
③転送したいネットワークを選択。
④転送したい数量を入力。
⑤ガス代などを確認して「Confirm transfer」をクリック。
流動性提供
①「Pool」をクリック。
②預け入れたい「Pool」を選択。
③「預け入れる量」を選択。
④「Add」をクリック。
流動性を提供すると、それに応じたLPトークンを受け取ります。
受け取ったLPトークンは、ファーミングに使うことができます。
ファーミング
①「Farming」を選択。
②預け入れる「Farm」を選択。
③預け入れる「数量」を入力。
④「Get LP Token」をクリック。
ステーキング
ステーキング機能は、現在開発中です。
①「Stake」を選択。
開発中につき、何も表示がありません。進展を待ちましょう。
使う時の注意点やリスク
DeFi特有のリスクについては、以下の記事を参考にして下さい。
あわせて読みたい
ここでは、「Stargate」を使う時に注意したいことをまとめます。
サポートしているネットワークを確認しておく
現在、Stargateがサポートしているネットワークは7種類。
イーサリアム、BNBチェーン、アバランチ、ポリゴン、アービトラム、オプティミズム、ファントムです。
どれも主要なチェーンですが、全てのチェーンに対応しているわけではないので気をつけましょう。
対応している仮想通貨を確認しておく
各ネットワークごとに転送できるコインが決まっています。
いざ使うときになって、コインが転送できないということがないように、対応しているコインを確認しておきましょう。
各ネットワークで転送に対応しているコイン一覧をまとめておきます。
イーサリアム:ETH ,USDC,USDT,STG
BNBチェーン:USDT,BUSD,STG
アバランチ:USDC,USDT,STG
ポリゴン:USDC,USDT,STG
アービトラム:USDC,USDT,ETH,STG
オプティミズム:USDC,TH,STG
ファントム:USDC,STG
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
Stargateは、LayerZeroを牽引する主要なプロジェクトの一つです。
LayerZero関連の開発が進めば、ブロックチェーンの互換性が進んで、あらゆるdAppsが使いやすくなりますね。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
本記事のまとめ
Stargate Financeは、異なるチェーン間のトークンのやり取りをスムーズ行うことができるアプリ。
LayerZero技術を利用しているため、従来型のブリッジよりも安全性が高い。
「転送」「流動性提供」「ファーミング」「ステーキング(現在開発中)」の4つの機能がある。
現在サポートしているネットワークは、イーサリアム、BNBチェーン、アバランチ、ポリゴン、アービトラム、オプティミズム、ファントムの7種類。
各ネットワーク毎に、扱える通貨が限定されている。
情報ソース