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【注目DeFiプロジェクト】Osmosis(オスモシス)って何?【特徴・仕組み・機能・使い方・注意点】

2022年12月14日

こんにちは、yodaka(よだか)です。

  • Osmosis(オスモシス)って何?
  • 特徴仕組みを知りたい
  • 機能使い方を教えてほしい
  • 使うときの注意点リスクはあるの?

こんな悩みを解決する記事を用意しました。

Osmosisとは、Cosmos(コスモスネットワーク)で稼働する仮想通貨の自動取引システムの一つです。

Yodaka

本記事を読んで、クリプト界隈で生き延びる知恵を身につけていってください。

本記事を読むと分かること

  • Osmosisとは何か?
  • Osmosis特徴仕組み
  • Osmosis機能
  • Osmosis始め方・使い方
  • 使うときの注意点リスク

Osmosisとは何か?

https://osmosis.zone/

Osmosisとは

Cosmos(コスモスネットワーク)で稼働する仮想通貨の自動取引システム

です。

Osmosisを利用すると

  • 仮想通貨のスワップ(交換)
  • 仮想通貨の流動性提供
  • 流動性マイニング
  • 仮想通貨のステーキング

などを行うことができます。

様々な形態の取引をプログラムされた通りに行うことから、このようなシステムはAMM(Automated Meket Maker)とも呼ばれます。

代表的なAMMにはUniswapなどがありますね。

Yodaka

Osmosis

オーダーメイドAMMシステムの提供を目指すプロジェクト

であり、Cosmosエコシステム内でAMMの使用を拡張するという理念を打ち出しています。

Cosmos(コスモス)「異なるブロックチェーン同士を繋ぐプロジェクト」であるため、Cosmosネットワーク内に構築されたシステムは、別のブロックチェーンとの互換性を拡張しやすい」というメリットがあります。

Yodaka

開発・運営チーム

https://www.reddit.com/r/OsmosisLab/

Osmosisのローンチ2021年日6月

開発・運営を行なっているのはOsmosis Labs

非常に広範囲のエコシステムを形成しているのが特徴で、様々な関連プロジェクトを展開しています。

公式ブログの1記事目では、Osmosisの流動性マイニングの仕組みが詳しく解説されています。

Osmosisのシステムを噛み砕いて説明する記事も多いため、OsmosisのDocsを読んだだけでは分かりづらい部分はブログを読むと良いですね。

Yodaka

Twitterでは、システムのアップデートや関連トークンの分析他のプロジェクトの紹介などの情報発信をしています。

Osmosisの特徴

Osmosisにはどんな特徴があるの?

それでは、Osmosisの特徴を紹介していきます。

Yodaka

Cosmosネットワーク内で稼働する

https://cosmos.network/

Osmosis「Cosmosネットワーク内で稼働しています。

そして、Cosmosを簡単に説明すると

全てのブロックチェーンが共存できるようにする

ことを目指すプロジェクト及びプロダクトです。

例えば、主要な暗号通貨であるビットコインとイーサリアムはそれぞれ別のネットワーク上に存在するため、そのままではデータのやり取りができません。

しかし、Cosmosは別々のネットワークとつなぐハブ(仲介者)として機能することで、規格の異なるネットワーク同士を繋ぐことを可能にしています。

つまり、Cosmosネットワークを土台として機能するOsmosisは、

将来的にそのエコシステムを別のネットワークに拡張していうことができる

という強みを持っているのです。

様々なプロジェクトが数多く立ち上がってくるブロックチェーン界隈において、「他のネットワーク(チェーン)との互換性」があることは、Cosmos系のプロジェクトが持つ強みであると言えますね。

Yodaka

DeFiの基本的な機能を網羅している

https://app.osmosis.zone/?from=ATOM&to=OSMO

Osmosisでは、主に以下のことができます。

  • 仮想通貨のスワップ(交換)
  • 仮想通貨の流動性提供
  • 流動性マイニング
  • 仮想通貨のステーキング

これらは、仮想通貨のDeFi運用において最も基本的な機能です。

他の主要な機能としては「仮想通貨のレンディング(借入・貸出)」があります。

Osmosisは、Cosmosネットワーク内でも主要な地位を占めるプロジェクトの一つとして成長を続けてきました。

CosmosネットワークでDeFiを始めたい方やCosmosネットワークでDeFIマネーレゴを構築したい方にとっては、Osmosisでの資産運用を考えたり、その仕組みを知っておくことは非常に重要です。

多数の派生系プロジェクトがある

https://osmosis.zone/ecosystem

Osmosisは、非常に多彩な派生プロジェクトを生み出しています。

Osmosisを起点にして稼働するプロジェクトが多ければ多いほど、Osmosis自体の優位性も高まります。

これは、Cosmosネットワーク自体がシステム開発者のインセンティブが大きいプロジェクトであることも関係しています。

公式ブログでも、各プロジェクトの紹介がまとめられています。(Osmocon 2022の要約)

Osmosisが様々なプロジェクトの土台として機能するほどに、大勢に使われる基盤として盤石な地位を築いていくことになります。

Osmosis関連のプロジェクトの開発状況は要チェックです。

Yodaka

Osmosisが稼働する仕組み

Osmosisどんな仕組みで稼働しているの?

それでは、Osmosis稼働する仕組みの中で独自性のあるものを解説します。

Yodaka

流動性ブーストラップ

https://docs.osmosis.zone/overview/getting-started

この仕組みによて、流動性提供プール内のトークンの価格バランスを調整することができます。

具体的には

時間が経つにつれて、トークンの価格バランスが理想的な比率に近づいていくように設定できる

という機能です。

この機能によって、トレーダーには初期参加のインセンティブが与えられ、作成したプール内に初期の流動性がもたらされることになります。

超流動ステーキング

https://osmosis.zone/blog/osmosis-dex-superfluid-staking-faq

超流動ステーキングは、OSMOトークンのステーキングをさらに高利回りで行う方法です。

ATOM/OSMOプールに流動性提供を行うユーザーのみが利用可能なシステムです。

トークンのロック期間最短14日

超流動ステーキングに割り当てらることができるのは、預け入れた資産の最大50%までです。

例えば、ATOM/OSMOプールに100ドル分のATOMを預け入れる場合は、最大25ドル分を超流動ステーキングに利用することができます。

ステーブルスワップ

https://osmosis.zone/blog/osmosis-dex-stableswap

ステーブルスワップは、ステーブルコインのスワップを効率的に行うことに特化したシステムです。

ステーブルコインのスワップに特化したDeFiプロジェクトで最も有名なものの一つは、Curveです。

Curveはイーサリアムネットワーク内におけるステーブルコイン専門の取引システムとして圧倒的な人気を誇っています。

Cosmosエコシステム内でも、Curveのようにステーブルコイン同士のスワップを効率良く行うための機能として提案されたのが、このCosmosステーブルスワップです。

価格を安定させるメカニズムを備えたステーブルコイン同士のスワップをCosmosエコシステム内で増加させることで、Cosmosエコシステムのさらなる拡張を狙っています。

ステーブルコインは実際にDeFi運用されるトークンの中では、ステーブルコインは価格の安定性や担保資産の確からしさなどから、非常に注目されている分野です。以下の記事も参考にしてみて下さい。

Yodaka

ネイティブトークンOSMO

https://coinmarketcap.com/ja/currencies/osmosis/

OSMOは、Osmosisが発行するネイティブトークンです。

OSMOは、主にガバナンストークンとして機能します。

  • プロトコルのアップグレードに伴う投票
  • 流動性マイニング報酬の割り当て
  • ベースネットワークスワップ料金の設定

これらの機能を活用することで、プロトコルの運営を非中央集権的なものにシフトすることを狙っています。

参考

Osmosisの機能

Osmosisにはどんな機能があるの?

Osmosisの主な機能は4つ

  • Swap
  • Pools
  • Assets
  • Stake

順番に解説していきます。

Yodaka

Swap

「Swap」仮想通貨の交換をする機能です。

Cosmosネットワークで利用される仮想通貨を交換して、別のDeFiプロトコルで利用することもできます。

Swapには一定額の手数料が発生します。

参考

OsmosisのDocs|手数料

Pools

「Pools」では、Osmosis内に存在する流動性提供プールを調べることができます。

また、そのプールの中から流動性提供したいプールを選んで、流動性提供をすることもできます。

流動性提供をしている間は、預け入れている資産の額とプール固有の金利に応じて報酬を得ることができます。

Assets

「Assets」では、資産の運用状況を確認することができます。

どのプールにどれだけの資産を預け入れ得ているのか、預けていれている資産のチェーンなども表示されます。

このページから資産の預け入れや引き出しなどの操作に移ることもできます。

Stake

「Stake」仮想通貨のステーキング機能です。

ここをクリックするとKeplrのサイトにジャンプします。

移動したサイトにてKeplr Walletで保有している仮想通貨のステーキングを行う操作ができます。

Osmosisの始め方・使い方

実際にOsmosisを使ってみたい。

それでは、Osmosisを利用できるようになるまでの手順を解説します。

Yodaka

Keplr Walletのアカウントを作る

以下の記事を参考にしてみて下さい。

Yodaka

Keplr WalletをOsmosisに接続する

https://osmosis.zone/

Osmosisの公式サイトから「LAUNCH APP」をクリック。

Osmosisのアプリが開くので、「Connect Wallet」をクリック。

パスワードを入力。→④「ロック解除」をクリック。

⑤ウォレットアカウントが反映されていれば、接続完了です。

実際にOsmosisを利用してみる

https://docs.osmosis.zone/overview/getting-started

具体的な使い方は、公式のDocsにて詳しく紹介されています。

Yodaka

参考

OsmosisのDocs|Getting Started

使うときの注意点やリスク

Osmosisを使う時に気をつけることはあるの?

では、最後にOsmosisを使うときの注意点リスクをまとめます。

Yodaka

Cosmosネットワークのリスクを継承する

OsmosisがCosmosネットワークを土台として稼働する以上、Cosmosそのものが抱えるリスクを継承するという点は認識しておくべきです。

主な注意点としては以下の4点が挙げられます。

  • ネイティブトークンATOM自体はあまり注目されない
  • ネイティブのステーブルコインをサポートしていない
  • 一部のプロトコルはブリッジに大きく依存している
  • セキュリティは各アプリ/ゾーン(Zone)に依存している

これらの詳細と対策については、こちらの記事で解説しています。

Yodaka

プロトコルのリスク

DeFiは、プログラムに従って自動的に稼働するという性質上、コードの指示さえ適切であれば取引が成立してしまうという欠点もあります。

システムの穴をつけば、巨額の資産を一瞬で引き抜いてしまうことも可能ですし、これまでのDeFiの歴史を見てもその手のハッキングは数多く起こっています。

事実だけ見れば、この攻撃はシステムの通りに稼働させるだけなので、この行為をどのように捉えるのかについては議論が分かれます。

しかし、DeFiプロトコルを利用するということはいかなる場合もハッキングの可能性がゼロではないということを深く理解しておく必要があります。

現実世界の資産(銀行預金や証券・不動産など)は、有事の際でも一般的に国の定める制度で守られていることが多く、その資産の保有者が予期せぬ損害を被った時に、何らかの形で補償が下りることもあります。

仮想通貨のDeFI運用自体がそもそも非常にハイリスクであることは常に頭に入れておきましょう。

Yodaka

インパーマネント・ロスの可能性

仮想通貨の流動性提供をするときに、覚えておいた方が良いことの一つが「インパーマネント・ロス」という概念です。

インパーマネント・ロスとは、簡単に言うと

流動性提供をしていた通貨の価格が大幅に変動した時に生じる損失

のことです。

流動性提供をしなかった方が結果的に得をしたという自体も起こり得るため、流動性提供「インパーマネント・ロス」のリスクも踏まえた上で行うようにしましょう。

ブリッジのリスク

仮想通貨を別のチェーンに移動させる技術「ブリッジ」と言います。

実は、仮想通貨関連のハッキングで最も攻撃を受けやすい部分の一つがこの「ブリッジ」なのです。

そのため、「自分はどのブリッジシステムを使っているのか」を知ることは、大きなリスクを回避することにつながります。

仮想通貨のDeFi運用をする際に、どこで法定通貨に変えて実際に利用できるようにするかは非常に重要です。

一般的なユーザーであれば、自身の仮想通貨取引所の口座にて法定通貨と交換することで納税資金を調達したり、実際の支払いに用いたりすることが多いはずです。

DeFi運用で増やした仮想通貨がDeFiエコシステム内でしか使えないという事態にならないよう、使用するブリッジ選定は慎重になるべきですし、そもそもブリッジを使用しないということも視野に入れておくと良いでしょう。

https://axelar.network/

Osmosisエコシステム内の最もメジャーなブリッジプロトコルはAXELARです。

仮想通貨のブリッジを行うときは、必ずブリッジの種類や性質を調べるようにしましょう。

また、ブリッジそのものへの対策もいくつか提案されています。以下の記事も参考にしてみてください。

Yodaka

ネイティブトークンの値崩れ

Osmosisが発行しているネイティブトークンOSMOにも、価格暴落のリスクがあります。

基本的に、DeFiプロトコルが発行するトークンはリスクが高いということを覚えておきましょう。

ネイティブトークンの使用方法は、主にガバナンスとステーキングです。

そのため、ネイティブトークンの保有者の中には高値がついているうちに売り抜けたいと考える人達もいます。

そのため、大きな売りが発生するとその売りが更なる売りを誘発して、一気に価格が暴落する可能性があります。

OSMOトークンに、より大きな利用価値がつくような仕組みが開発されれば保有者へのインセンティブが増加し、値崩れのリスクは低下するでしょう。

この問題はOSMOに限ったことではなく、多くのDeFiプロトコルとネイティブトークンに共通する課題です。

Yodaka

派生系プロジェクトのリスク

Osmosisは多彩な派生プロジェクトと数多く輩出しています。

ユーザーが資産の利回りを高めるためには、複数のプロジェクトを関連させながら運用することが前提となります。

しかし、流動性の低い取引所や開発されたばかりのプロトコルには予測が困難なトラブルが発生するリスクがあります。

派生系プロジェクトが多いこと自体は悪いことではありません。

しかし、高利回りばかりに目を向けることなく、システムの堅牢性や実用性などにも注意を払うようにしましょう。

リスクとリターンはトレードオフです。高利回りを出す裏には、必ず大きなリスクが潜んでいます。

Yodaka

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます。

Cosmosにおける主要なDeFiプロジェクトであるOsmosisについて紹介しました。

Yodaka

本記事の内容が参考になれば幸いです。

本記事のまとめ

OsmosisはCosmosネットワークのおける仮想通貨取引システムの一つ。

仮想通貨の交換・流動性提供・ステーキング・流動性マイニングができる。

Cosmosネットワークにおける様々なプロジェクトの基盤となっている。

多彩な関連プロジェクトを数多く持っていて、開発が積極的に進められている。

ネイティブトークンはOSMO。

ブリッジプロトコルは、主にAXELARを利用している。

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