こんにちは、yodakaです。
- DefiLlama (ディファイ ラマ)って何?
- 特徴や仕組みを知りたい
- 機能や使い方を教えてほしい
- 使うときの注意点やリスクはあるの?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
DefiLlamaとは、DeFi関連の情報リサーチサイトです。
仮想通貨のDeFi運用をしている人にとって必須級ツールの一つであるDefiLlama。
本記事を読んで、クリプト界隈で生き延びる知恵を身につけていきましょう。
本記事を読むと分かること
- DefiLlamaとは何か?
- DefiLlamaの特徴や仕組み
- DefiLlamaの機能
- DefiLlamaの始め方・使い方
- 使うときの注意点やリスク
情報ソース
DefiLlamaとは何か?
DefiLamaとは
DeFi情報のリサーチ用サイト
です。
プロトコルにロックされたトークンの価値の総額を「TVL(Total Value Locked)」と見なし、その数値をもとに様々な観点からランキング分けをしています。
DefiLlamaが扱うデータは、「DeFiプロトコル上にロックされているトークン」です。
このサイトには、
「1800種類以上のプロトコル」と「140種類以上のブロックチェーンネットワーク」
から収集した情報がまとめられています。
この規模は、DeFiの情報サイトとしては最も巨大な規模です。
DefiLlamaを使うと
- プロトコルにロックされている資金の総額(TLV)
- TVLの内訳
- 各プロジェクトにおけるトークンのAPY(年利)
- ネットワーク別ステーブルコインの内訳
などを調べることができます。
DeFi関連の情報を知りたければ、まずはDefiLlamaを使ってみると良いです。
補足
「MetaMaskに入っているETH」や「CoinCheckに預けてあるBTC」などのようなブロックチェーン上にない資産はTLVに含まれません。詳しい解説はこちらから。
DefiLlamaの特徴
DeFiLlamaにはどんな特徴があるの?
DefiLlamaの特徴は3つ。
- 情報の網羅性が高い
- 最新の情報に強い
- 初心者でも簡単に使える
順番に解説していきます。
情報の網羅性が高い
DefiLamaは
- 1800以上のプロトコル
- 140以上のブロックチェーンネットワーク
から情報を集めています。
また、各プロジェクトのTVLの内訳を知ることで、人気のあるトークンの傾向などを分析することもできます。
補足
DefiLlamaは、各プロトコルからデータを直接取得しています。各プロトコルにはTVLを算出するアダプター/コードが存在し、それらはすべてオープンソースであるため、正確な情報を取得できるのです。これは、全ての情報が共有されるブロックチェーンだからこそ可能な仕組みです。
【参考①:DefiLlamaのDocs|よくある質問】
【参考②:DefiLlama API Docs】
最新の情報に強い
サイト内のRoundupでは、Twitterに挙げられたDeFi関連の最新情報がまとめられています。
これは
DefiLlamaが提供する毎日のニュースまとめコーナー
です。
多くのプロジェクトがツイッターで最新情報を発信しているので、一次情報を入手する手助けになります。
各プロジェクトの公式な発信は一次情報に近いので、自分で詳しく調べたい時にも役立ちますね。
初心者でも簡単に使える
DefiLlamaは、インターフェースの操作性が高く、どんな情報が示されているのかが非常に分かりやすいです。
また、TVLの表示形式を様々なパターンに変更可能なため、一目見て内容が掴みやすくなっています。
↓↓↓
情報の分類を簡単操作で素早く行うことができるため、初心者がDeFi関連の情報を調べる時にはまず初めに使うことをお勧めしたいサイトの一つです。
DeFiLlamaの機能・使い方
DefiLlamaでは、実際にどんなことができるの?
それでは、DefiLamaでできることを具体的に解説していきます。
DefiLamaでは、データの分類方法として3つのカテゴリーがあります。
- DeFi(DeFi全般)
- Yields(収益性)
- Stablecoins(ステーブルコイン)
これらを、さらに細かく分けてデータを見ていくことができます。
DeFi
DeFiプロトコル全般の情報についてリストアップされていて、ユーザーにとって最も利用頻度の高い項目。
下位項目は以下の14種類。【 】の中は機能・内容の説明。
- Overview【全体・概要】
- Chains【チェーン/ネットワークで分類】
- Directory【検索】
- Liquidations【精算】
- Roundup【ニュースコーナー】
- Wiki【DefiLlama版Wikipedia】
- Airdrops【エアドロップがあるかもしれないプロトコル】
- Oracles【オラクルとして機能するプロトコル】
- Forks【派生系プロトコルで分類】
- Watchlist【お気に入り登録】
- Top Protocols【チェーン/ネットワーク毎のトッププロトコル一覧】
- Categories【カテゴリー別検索】
- Recent【最近リストアップされたプロトコル】
- Languages【プログラミング言語別で分類】
Overview
Overviewは最も基本的な機能です。
TLVの順でランキングを見ることができます。
主要なネットワーク毎のランキングを見ることもできるので、例えば、イーサリアムネットワークに限定したランキングを調べることも可能です。
Chains
Chainsでは、どのネットワークにどれだけの資産がロックされているかを調べることができます。
DeFiプロトコル全体として、現在、どのネットワークに資産が集中しているのかを確認することができます。
Directory
Directoryでは、DeFiプロトコルの検索ができます。
この機能を使うメリットは、ブラウザ検索によって偽サイトへ誘導されるリスクを低下させられることです。
DeFiにおいては、詐欺サイトでユーザーにウォレットを接続させて資金を盗むという手法は珍しいものではありません。
ブラウザ検索でDeFiプロトコルにアクセスするのは極力控えることは、リスク管理の基本です。
本物のサイトにアクセスしたら、必ずブックマークしておきましょう。
Liquidations
Liquidationsでは、精算されたトークンのデータが分かります。
レンディング系のプロトコルにロックされていて、価格の下落などによって精算されたトークンの情報を知ることで、市場のリスク管理の傾向を読み取ることなどができます。
仮想通貨のレンディングについては、以下の記事にまとめています。
あわせて読みたい
Roundup
Roundupでは、ニュースレターのような感覚で、毎日のDeFi関連のトピックスを知ることができます。
Twitterに流れている情報をキュレーションして、有益なものが上がってきているため、毎日目を通すだけで、かなりの情報通になることができます。
全てに目を通すと時間がかかってしまうため、これらのニュースにざっと目を通しながら
「有益な情報を発信してくれるTwitterアカウント」を探す
という目的で使うことも可能です。
Wiki
Twitterには有益で鮮度の高い情報や普遍的に役立つ知恵を発信してくれるアカウントがあるため、そこからの情報を得ることが負けを減らす有効なこと
Airdrops
Airdropsからは操作しておくと今後トークンのエアドロップがあるかもしれないプロトコルが分かります。
闇雲に触るのではなく、ある程度信頼性が感じられるプロトコルを触る指標の一つとして活用できます。
Oracles
Oraclesでは、オラクルとして機能するプロトコルのリストが確認できます。
オラクルとは、ブロックチェーンに外部情報を与える役目を果たすプロトコルのことです。
【オラクルの具体的な解説はこちらから】
Forks
Forksでは、派生系のプロトコル全般のリストを確認することができます。
Uniswapをモデルにして多数のプロトコルが開発されていますが、それらを系統別にランキングで整理した一覧を見ることができます。
Uniswap以外にも、AaveやCurveなどのように有力なプロジェクトには多数の派生系プロトコルが存在していて、それらの一覧も確認できます。
Watchlist
Watchlistは、お気に入り登録機能です。
気になるプロジェクトやプールなどの情報をお気に入り登録して、一覧で整理することができます。
自分が預け入れているプールの確認や関連しているプロトコルの情報をタイムリーにつかみたい時に役立ちます。
Top Protocols
Top Protocolsでは、ネットワーク別のトッププロトコルを確認することができます。
各項目を確認することで、それぞれのネットワークがどんなサービスに強いのかなどといった傾向を掴むことができます。
Categories
Categoriesでは、プロトコルを24種類に分類した上でのランキングを見ることができます。
また、各分類の定義も書かれているので、DeFiの概念そのものを理解する手助けにもなります。
カテゴリー別のプロトコルを具体的に調べてみることで、そのカテゴリーに関しての理解を深めることができます。
Recent
Recentでは、最近DefiLlamaに追加されたプロトコルの情報を知ることができます。
ローンチ直後の動きが分かるので、そのプロジェクトを触るかどうかの判断基準を作る手助けになります。
Languages
Languagesでは、プロトコルに使用されているプログラミング言語の内容を比率などが分かります。
Yields
収益性という観点で情報を集めたい時は「Yields」を活用しましょう。
下位項目は、以下の7つ。
- Overview【全体・概要)】
- Pools【流動性プールで分類】
- Stablecoin Pools【ステーブルコインに注目して分類】
- Projects【プロジェクト別で分類】
- Watchlist【お気に入り登録】
- List your Protocol【プロトコルを追加】
Overview
Overviewでは、利率の中央値の推移を項目を指定してグラフ化することなどができます。
特に有用な機能は、下の図のようにプロトコル別でプールの利率が相対的に表示されるものです。
トレンドを掴み、今後の戦略を考えるのに役立ちます。
Pools
Poolsでは、流動性プール毎の詳細な情報が分かります。
特に、各プールの信頼性も表示される機能が重宝します。
安全性の指標の一つとして、リサーチのきっかけにすることができます。
Stablecoin Pools
Stablecoin Poolsでは、ステーブルコイン系のプールの利率などが分かります。
安定運用を心がける方にとってステーブルコインはなくてはならない存在であるため、ステーブルコインの動向を掴み自身の資産の運用先を考えたい時に役立つ機能です。
Projects
Projectsでは、各プロジェクトごとの情報が一覧で分かるようになっています。
また、各プロジェクト内でのプール毎の情報も詳しく知ることができます。
Watchlist
Watchlistでは、お気に入りに登録しているプロトコルのリストを確認することができます。
List your Protocol
List your Protocolは、DifiLlmaに追加したいプロトコルがある場合に使う機能です。
開発者向けの機能なので、詳しい説明はこちらを参照してください。
Stablecoins
Stablecoinsでは、ステーブルコインのTVLの比率などを知ることができます。
【ステーブルコインの解説はこちらから】
使うときの注意点やリスク
を使う時に気をつけることはあるの?
では、最後にを使うときの注意点やリスクをまとめます。
TVLを盲信しない
TVLは、あくまでプロトコルにロックされている資産を表しているだけ、
必ずしも、DeFiプロトコルの信頼性を表すものではありません。
多くの資産がロックされているプロトコルは、確かに流動性を生み出していると言えますが、それが長期的に価値を生み出し続けるとは限りません。
TVLは、判断材料の一つ。
ロックされている資産自体が、長期的に価値を生み出し続ける構造の中に組み込まれているのかを調査して、きちんと確認するクセをつけましょう。
DeFiにまつわるリスクについては、以下の記事も参考にしてください。
あわせて読みたい
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
DefiLlamaの特徴や機能について解説しました。
有益な情報ツールの一つとして、活用していきましょう!
本記事の内容が参考になれば幸いです。
本記事のまとめ
- DefiLlamaは、Defi関連の情報リサーチサイト
- TVLという指標を元にランキング形式で様々なプロトコルの情報を表示する
- 1800以上のプロトコルと140以上のチェーン/ネットワークから情報を集めている
- ユーザーは、情報表示に必要なパラメーターを選ぶことができる
- Roundupでは、DeFi関連のタイムリーな情報を知ることができる
- TVLは絶対的な価値尺度ではなく、一つの指標であることを意識しておく必要がある
情報ソース