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【DeFiプロジェクト紹介】Solidly(ソリッドリィ)って何?【特徴・仕組み・機能・使い方・注意点】

2023年3月26日

こんにちは、yodaka(よだか)です。

  • Solidly(ソリッドリィ)って何?
  • 特徴仕組みを知りたい
  • 機能使い方を教えてほしい
  • 使うときの注意点リスクはあるの?

こんな悩みを解決する記事を用意しました。

Solidlyとは、Ethereumネットワーク上で稼働する仮想通貨の分散型取引所です。

既存のAMMの課題を解決するve(3,3)というアプローチを実装していて、様々な派生系プロジェクトを生み出している点が特徴です。

Yodaka

本記事を読んで、クリプト界隈で生き延びる知恵を身につけていってください。

本記事を読むと分かること

  • Solidlyとは何か?
  • Solidly特徴仕組み
  • Solidly機能
  • Solidly始め方・使い方
  • 使うときの注意点リスク

Solidlyとは何か?

https://solidly.com/bribe/

Solidlyとは

Ethereumネットワーク上で稼働する仮想通貨の分散型取引所

です。

Solidlyのアプリを使うと

  • 仮想通貨のスワップ
  • 仮想通貨の流動性提供
  • Bribing(veトークンを活用した”資産運用の最適化メカニズムの実装”および”利回り報酬のブースト機能”)

を行うことができます。

この中で最も特徴的であるのはBribingです。

この機能によって

従来型のAMMが抱える課題である”資本の非効率性”を解決して、ユーザーが獲得する利回り報酬を最大化すること

を狙っています。

Bribingの機能を支えるのがve(3,3)と呼ばれるコンセプトです。

ve(3,3)というコンセプトをざっくりまとめると

①veトークンを用いた投票において、きちんと利用されている流動性提供プールに資本が集中するように働きかけるメカニズムを取り込む

有用な流動性プールだけが残り、結果的に高い資本効率が達成される

ということになります。

実際にどうやって、そのメカニズムを働かせているの?

本記事の中盤で、この点について詳しく解説します。

Yodaka

開発・運営

Solidlyのコンセプト自体は2022年2月、アンドレ・クロニエによって提唱されました。

アンドレは、ファントムチェーンやYearn Finance(ヤーン ファイナンス)などのDeFiプロジェクトに深く関わっている人物であり、ブロックチェーン界隈で強い影響力を持つ人物の一人です。

プロジェクトが立ち上がった当初は、ファントムチェーンでの実装が予定されていましたが、2022年12月に別の人物に引き継がれ、Ethereumで再開しました。

Twitterでは、プロトコルの稼働状況などを発信しています。

Solidlyの特徴

Solidlyにはどんな特徴があるの?

Solidly特徴は主に3つ

  • Ethereumネットワークで稼働する
  • ve(3,3)モデルを実装している
  • 様々な派生系プロトコルがある

順番に解説します。

Yodaka

Ethereumネットワークで稼働する

Solidly

イーサリアムネットワーク上で稼働するプロトコル

です。

イーサリアムネットワークは、DeFiにおいて最大級の流動性を誇るブロックチェーンであるため、チェーン自体の信頼性は他のチェーンと比較して高いと判断できます。

2023年3月現在で、イーサリアムチェーンのTVL(ロックされている資産の総額)は、第1位

DeFi全体でロックされている資産の半分以上はイーサリアムネットワークにあります。

https://defillama.com/chains

Solidlyは、現状、最も手堅いチェーン上で稼働しているプロトコルであると言えます。

Yodaka

ve(3,3)モデルを実装している

ve(3,3)とは

従来のAMMの課題を解決する

ことを狙うシステムです。

従来型のAMMの課題とは、

様々なDEXにおいて効率的に運用されていない資本が発生すること

です。

SolidlyのDocsでは、その理由が以下のように述べられています。

Yodaka
  • TVLやVolumeが価値を測る指標としては不正確な場合がある
  • 流動性の深いプールと流動性の浅いプールが存在する
  • 流動性が少ない(浅い)AMMプールは資本の量に対して手数料を効率的に稼げない
  • 流動性の浅いプールに資本が分散することによって、効率的に運用されていない資本が存在することになる

例として、2022年10月の7日間でUniswapの取引手数料や合計TVLの比率、Curveのveトークンの手数料収入の比率などから資本効率の課題を指摘しています。

【参考】SolidlyのDocs|DEXのジレンマ

これらの課題を解決するために、ve(3,3)コンセプトの核として

  • 手数料報酬の最適化
  • 手数料報酬の適切な分配
  • veトークンの価値が保たれるシステム設計

を提案しています。

記事の中盤で、「Solidlyが稼働する仕組み」の部分でさらに掘り下げて解説します。

Yodaka

【参考①】Solidlyのコンセプトまとめ
【参考②】ve(3,3)の解説

様々な派生系プロトコルがある

2023年に入ってから、Solidlyのフォーク(派生系プロトコル)が増加しています。

特に、ArbitrumネットワークにおけるRAMSESSolidLizardなどがその代表です。

様々なフォークが生まれるということは、システムの強靭さや可能性に期待が集まっているということです。

Uniswapを始めとして、DeFiは派生系プロトコルをたくさん生み出した大元は大きく成長していくことが多いです。

Solidlyも今後のDeFiエコシステムの基礎となる可能性があります。

Solidlyが稼働する仕組み

Solidlyどんな仕組みで稼働しているの?

それでは、Solidly稼働する仕組みを詳しく解説します。

Yodaka

スワップ

Solidlyのスワップは、2種類の流動性プールを使い分けています。

価格変動の大きいトークン同士のペア価格変動の小さいトークン同士のペアでそれぞれに流動性プールを使い分けるシステムです。

流動性プールの価格調整計算式は以下の通り。(X,Yはトークンの価格。kはプール内の資産価格の総計)

  • Volatile Pools(価格変動の大きいトークンのペア)
    X×Y≧k(UniswapV2のモデルを踏襲)
  • Stable Pools(価格変動の小さいトークン同士のペア)
    X³Y+Y³X≧k(Curveのモデルを踏襲)

手数料の設定は以下の通り。

  • 価格変動の大きいトークンのプール
    0.2%
  • 価格変動の小さいトークンのプール
    0.02%
  • 状況によって、0~3%の間で変更することが可能

【参考①】SolidlyのDocs|Swaps(スワップ)
【参考②】SolidlyのDocs|Fees(手数料)

Solidlyのトークノミクス

ve(3,3)モデルを理解するためには、プロトコルのネイティブトークンSOLIDガバナンストークンveSOLIDについて理解しておく必要があります。

ネイティブトークンSOLID

SOLIDの特徴は以下の通り。

  • 目的:流動性提供者にインセンティブを与える
  • veトークン(veSOLID)に変換可能
  • veSOLIDはNFT
  • veトークンの保有者はプロトコル手数料の100%を取得する
  • 投票・流動性提供の報酬のブースト・ガナバンスへの参加権等に使える
  • 今後は、プラットフォームの統治権などへとスケールしていく予定

【参考①】SolidlyのDocs|Purpose of $SOLID

https://docs.solidly.com/usdsolid-token/tokenomics

SOLIDトークン総供給量1億

プロトコルローンチの初期はファントムチェーンで展開されていたが、現在はイーサリアムに移行済み。

供給の内訳は以下の通り。

  • Genes LP:1%
  • Float:3.7%
  • Liquidity Mining:26.3%
  • Locked(4years)←veSOLID:69%
    →Locked(4years)に関してはさらに細かい内訳がある

【参考】SolidlyのDocs|Tokenomics

ve(3,3)モデル

ve(3,3)モデルは、以下の手段によって稼働します。

  • 手数料報酬の最適化
  • 手数料報酬の適切な分配
  • veトークンの価値が保たれるシステム設計

手数料の100%をガバナンストークンの保有者に確実に分配することで、veトークンの保有者のメリット確実なものにします。

流動性提供者より多くの手数料収入を得るためには、自然と有用な流動性プールに投票することになります。

Yodaka

SOLIDトークン投票(およびロック=Bribing)の仕組みは以下の通り。

  • ロック期間1週間〜4年
  • SOLIDveSOLID NFTとしてロックする

    特定の流動性プールに投票する

    投票したプールからのみ手数料を獲得できる
    →この流れ中で、有用な流動性プールに自然と票が集まるようになる(はず)

同時に、veトークンの価値が希薄化することを防ぎ、価値が保たれるような設計になっています。

【参考①】SolidlyのDocs|投票の流れ
【参考②】ve(3,3)の解説

Bribing

Bribing

流動性提供や報酬獲得のインセンティブを発生させる

ための機能です。

Bribing"賄賂(わいろ)"”何らかの力を加えることによって、状況が自分に有利になるように働きかけること”を意味します。

ここでは

「資本を集中させて自身の報酬を増加させるメカニズム」

のような意味で用いられます。

Solidlyプロトコルにおいては、”有権者への報酬””報酬の重み付け”が"Bribing"として作用しています。

具体的には

  • veトークンを用いて投票したプールから利回り報酬を獲得できる
  • veトークンを用いて流動性提供の報酬をブーストできる

ということがBribingにおいて実行可能なことです。

この仕組みによって、

  • ユーザーは多く利用されている流動性プールにBribingを行うインセンティブが発生する
  • 有用な流動性プールに資本が集中する
  • 不要な流動性プールが淘汰される
  • AMMの資本効率が高まる

という流れが起こります。

稼ぐために合理的な判断をするというユーザーの行動原理を前提としたコンセプトがあるのですね。

Yodaka

【参考】SolidlyのDocs|Bribing

Solidlyの機能

Solidlyにはどんな機能があるの?

Solidly主な機能4つ

  • Swap
  • Liquidity
  • Vote
  • Bribe

順番に見ていきましょう。

Yodaka

Swap

「Swap」では

仮想通貨のスワップ(交換)

を行うことができます。

スワップの手数料は以下の通り。

  • 価格変動の大きいトークンのプール
    0.2%
  • 価格変動の小さいトークンのプール
    0.02%
  • 状況によって、0~3%の間で変更することが可能

Liquidity

「Liquidity」では

仮想通貨の流動性提供

を行うことができます。

2種類のトークンのペアを預け入れて、流動性プールを作成し、スワップが行われる度に発生する手数料を報酬として獲得することができます。

Vest

「Vest」では

SOLIDトークンをveSOLID NFTに変換する

ことができます。

変換したveSOLID NFTVoteに使用します。

また、veSOLID NFTSOLIDに変換するときもVestを利用します。

Vote

「Vote」では

流動性提供プールの詳細を確認する

ことができます。

さらに

所有するveSOLID NFTCast Votesで投票に使う

ことができます。

そして、

投票に用いたveトークン(ここではveSOLID NFT)量に応じてBribe機能を利用する

ことができるようになります。

また、自分がどのプールにBribingしているのかも分かります。

Bribe

「Bribe」では

veトークンを用いた投票とゲージの重み付け(≒利回り報酬のブースト)

を行うことができます。

  • Bribe Voters
    veトークンを用いて投票したプールから利回り報酬を獲得できる
  • Bribe Gauge
    veトークンを用いて流動性提供の報酬をブーストできる

2種類のアクションを実行することで、veトークンの保有者はプロトコルからの利回りを増幅させることができます。

【参考】SolidlyのDocs|Bribingのやり方

Solidlyの始め方・使い方

Solidlyを実際に使ってみたい。

それでは、Solidly始め方を解説します。

大まかに3つのステップに分けられます。

①ウォレットの作成
②仮想通貨の購入・転送

③Arbitrumへのブリッジ
④アプリとの接続

Yodaka

①ウォレットの作成

まずは、仮想通貨を扱うウォレットアカウントを作成しましょう。

Solidlyのアプリは4種類のウォレットに対応しています。

ウェブウォレットのアカウント作成については、以下の記事を参考にして下さい。

Yodaka

ここからは、MetaMaskを使用した方法で解説を進めていきます。基本的な操作手順は同じなので、お好みのウォレットを使ってください。

Yodaka

②仮想通貨を購入・送金する

続いて、運用に必要な分の仮想通貨を準備します。

すでに何らかの仮想通貨を持っているという方は、それをの運用に転用できる場合もあります。

基本的には、イーサリアムネットワーク自体のガス代(手数料)となるETHが必要なので、運用に必要な仮想通貨としてETHを選択するのが無難でしょう。

仮想通貨の購入送金の方法は、以下の記事で具体的に解説しています。

Yodaka

③Arbitrumネットワークにブリッジする

https://bridge.arbitrum.io/

次に、購入したETHをArbitrumネットワークで使えるようにします。

この記事(→)では、Arbitrum Bridgeを利用したブリッジの方法が紹介されています。

Hop .Exchangeなどのブリッジプロトコルでもブリッジが可能です。

仮想通貨のブリッジについては、以下の記事を参考にしてください。

私が実際に利用しているブリッジプロトコル(Hop.Exchange)も併せて紹介します。

Yodaka

④ウェブウォレットとアプリを接続する

https://solidly.com/swap

Solidlyのアプリにアクセスして、「Connect Wallet」をクリック。

②「接続するウォレット」を選択。

ウォレットアドレスが反映されていれば、接続完了です。

使うときの注意点やリスク

Solidlyを使う時に気をつけることはあるの?

では、最後にSolidlyを使うときの注意点リスクをまとめます。

Yodaka

イーサリアムネットワークのリスクを継承する

Solidlyは、イーサリアムネットワークで稼働するプロトコルです。

そのため、その価値やセキュリティをイーサリアムネットワークの状況に依存します。

イーサリアムの開発状況やネットワークの拡大などを定期的に確認することがリスク管理につながります。

流動性提供のリスク

流動性提供を行う際に、覚えておかなければならないことが「インパーマネント・ロス」という概念です。

これは、

流動性提供に用いた仮想通貨が極端な値動きをすることによって引き起こされる可能性のある損失

のことです。

ものすごく簡単に言うと

流動性提供をしないで仮想通貨をそのまま保持していた方が(結果的に)利益率が高かった

という状況になることです。

インパーマネント・ロスが発生する仕組み具体的な対策については、以下に記事にまとめているので参考にしてみてください。

Yodaka

振興プロジェクトとしてのリスク

Solidlyには、新興プロジェクトとしてのリスクもあります。

Solidlyは、外部からの入念な監査を受けていて安全性を確認したり、システムの不備を修正したりしていますが、それを根拠に絶対に安全であるとは言い切ることは難しいです。

そもそもDeFi自体の歴史が、まだまだ金融全体の歴史に比べると浅いものであることは否めません。

プロトコルやシステムの穴を突かれて何らかのトラブルが発生したとしても、自分自身の生活が困窮することにならない額で資産運用をしましょう。

DeFi特有のリスクについては、以下の記事も参考にしてみて下さい。

Yodaka

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます。

従来型のAMMの課題を解決しようとするプロジェクトであるSolidlyについて解説しました。

Yodaka

本記事の内容が参考になれば幸いです。

本記事のまとめ

  • Solidly仮想通貨の分散型取引所(DEX)
  • イーサリアムネットワーク稼働する
  • ve(3,3)モデルを土台として、従来型のAMMの課題を解決しようとしている
  • ve(3,3)モデルで解決できるとされているのは、AMMにおける資本の非効率性
  • veトークンを活用したエコシステムの形成が特徴
  • Bribing機能で、報酬を受け取る流動性プールを選んだり、利回り報酬をブーストさせたりすることができる
  • 様々なフォーク(派生系プロトコル)が存在する

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