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Arbitrumの新世代DEX:Camelot(キャメロット)【完全ガイド】

2023年3月10日

こんにちは、yodaka(よだか)です。

  • Camelot(キャメロット)って何?
  • 特徴仕組みを知りたい
  • 機能使い方を教えてほしい
  • 使うときの注意点リスクはあるの?

こんな悩みを解決する記事を用意しました。

Camelot(キャメロット)とは、Arbitrumネットワークで稼働するDEX(仮想通貨の分散型取引所)です。

Yodaka

本記事を読んで、クリプト界隈で生き延びる知恵を身につけていってください。

本記事を読むと分かること

  • Camelotとは何か?
  • Camelot特徴仕組み
  • Camelot機能
  • Camelot始め方・使い方
  • 使うときの注意点リスク

Camelotとは何か?

https://camelot.exchange/

Camelotとは

Arbitrumネットワークで稼働するDEX(仮想通貨の分散型取引所)

です。

Camelotのアプリを使うと

  • 仮想通貨のスワップ(交換)
  • 仮想通貨の流動性提供
  • 仮想通貨のステーキング
  • ローンチパッド(≒新規プロジェクトにて発行されるトークンの先行購入やオークション)への参加

などが可能です。

Camalotというプロジェクトの概要は以下の通り。

  • エコシステム重視、コミュニティ主導のDEX
  • ビルダーとユーザーの両方がカスタムインフラストラクチャを活用して流動性を確保する
  • 従来柄のDEXのデザインを超えて、構成性を優先するアプローチを取る
  • 効率的かつカスタマイズ可能なプロトコルとして構築されている

また、プロジェクトの理念としては

  • Arbitrumエコシステムの流動性制御
  • 新しいプロトコル立ち上げのサポートと成長維持のためのツール提供
  • ニーズに合ったプロトコルの活用ツールの提供
  • エコシステム内の他のプロトコルの統合、構築、活用 ・実質的な利回りに基づいた排出戦略の作成

などを掲げています。

Arbitrumエコシステムの発展と拡大を支えることを狙ったプロジェクトと言えますね。

Yodaka

これらの目標を達成するために、以下の3つのコンセプトを打ち出しています。

  • デュアルAMMステーブルスワップ
  • 新しい流動性アプローチ
    →”Staked positions NFTs(spNFTs)”と”Yield-bearing NFTs”
  • カスタムステーキング戦略の導入による資本効率の改善
  • ネイティブトークンの再利用性向上
    →"Nitro Pools"

なんだかややこしそう...

本記事では、これらの仕組みが分かるように一つずつ詳しく解説していくので安心してください。

Yodaka

開発・運営チーム

Camelotの開発・運営は少数のメンバーから構成されるチームで行われています。

アプリのローンチは、2022年11月22日(ジェネシスファームの稼働日)。


開発メンバーにはDiscordチャンネルなどを通じてコンタクトを取ることができます。

https://discord.com/invite/2rWjcZr3Kf

ローンチパッドなどの最新情報などもDiscord内で獲得することができます。

Yodaka

Twitterでは、プロトコルに実装される機能の告知やローンチパッドのスケジュールなどの情報を発信しています。

ブログの1記事目の公開は2022年9月。この記事ではシステムの概要やプロジェクトのビジョンがまとめられています。

その後も、ブログではArbitrumエコシステムにおける主要プロジェクトを次々とローンチパートナーに加えていったことが発信されています。

ブログを読むと、ローンチまでの入念な下準備があったことが分かりますね。

Yodaka

パブリックセールについて

GRAILトークンのパブリックセールでは目標額の30万ドルを上回る100万ドル相当のUSDCを調達した。15,000GRAILが販売(総供給の15%)。2022/11/29~12/5にわたって実施。販売開始額は20ドル→その後、入札額によって上昇した。
【ジェネシスファーム】
GRAILトークンが稼働する前の初期流動性提供。2022/11/22に稼働開始。2022/12/7から報酬獲得が可能になった→プロトコルが稼働する前にプールに資金を入れて初期流動性を作った。これに参加したユーザーは早期参入のインセンティブがあった。
【詳細はこちらから】

Twitterで情報を追いつつ、深掘りしたい情報はDiscordで獲得すると良いでしょう。

Yodaka

【参考】CamelotのDocs|Multisigs 

Camelotの特徴

Camelotにはどんな特徴があるの?

Camelot特徴は主に4つ

  • Arbitrumネットワークで稼働する
  • 他のプロジェクトの立ち上げと成長をサポートする
  • 2種類の流動性プール
  • 独自のステーキングシステム
Yodaka

Arbitrumネットワークで稼働する

CamelotはArbitrumネットワークで稼働します。

https://l2beat.com/scaling/tvl

現在(2023年3月)、ArbitrumはイーサリアムのL2の中でトップクラスのTVLを誇り、最も期待の集まる領域の一つです。

特に、取引手続き完了のスピードが速いことイーサリアムのセキュリティレベルを継承できることがメリットです。

また、L2の中でも実用性の高いプロジェクトが数多く立ち上がってきているのも特徴の一つです。

DeFiに関わる方は、チェックしておいて損はない領域だと言えます。とは言え、イーサリアムネットワークを便利に使えるようにしようとする領域には多くの競合がいます。OptimismやLayer Zero関連の競合もチェックもしておきましょう。

Yodaka

他のプロジェクトの立ち上げと成長をサポートする

Camelotは、Arbitrumネットワークでローンチされる様々なDeFiプロジェクトをサポートします。

ローンチパッド機能を利用することで、プロトコルのトークンセールを行い初期流動性を作り出す土台を整えることができます。

また、システムローンチ後にはプラグイン機能を利用することでArbitrumネットワーク内の他のDeFiプロトコルとの相互運用性を作り出し、エコシステムの中に組み込むことをサポートします。

2種類の流動性プール

CamelotのAMMは、2種類の計算式を使い分けています。

流動性プールの価格調整計算式は以下の通り。(X,Yはトークンの価格。kはプール内の資産価格の総計)

  • Stable pair(価格の安定したトークンのペア)
    X³Y+Y³X≧k(Curveのモデルを踏襲)
  • Volatile pair(価格変動の激しいトークンのペア)
    X×Y≧k(UniswapV2のモデルを踏襲)

また、動的指向性料金システムも実装しています。

これは、

スワップの方向に応じてスワップ料金を異なる値に設定すること

が可能なシステムです。

例えば、「WBTC→ETH」よりも「ETH→WBTC」のスワップの手数料を割高に設定することで、トークンのスワップ(交換)の量を調整する環境を作りたい場合に用いられます。

この仕組みによって、プール内の流動性バランスをある程度調整するメカニズムが働きます。

基本的には従来型のAMMを踏襲しています。 Volatile pairについてはUniswapV3などのように集中流動性を採用するかどうかも今後の注目ポイントですね。

Yodaka

独自のステーキングシステム

Camelotは「spNFTs(staked position NFTs)」と呼ばれる独自のシステムを実装しています。

これはNFTに基づく流動性アプローチであり、簡単に言うと

NFT化したLP(流動性提供)ポジションをステーキングする

というイメージです。

Docsでは、”spNFTLPトークンとして機能することで、プロトコルの介入なしにあらゆる流動性や単一の資産にロックメカニズムを提供する”と主張されています。

Camelotの管理を離れて分散性を確保することで、ユーザーのステーキング戦略はよりカスタマイズ可能なものになり、資本の再利用性が高まることが予測されます。

NFTを利用したステーキングは、従来型のDeFiプロトコルには見られなかった新たな試みです。

プロトコルのネイティブトークンGRAILの保有インセンティブをもたらす仕組みとも深く変わっているので、後ほど掘り下げて解説します。

Yodaka

【参考】CamlotのDocs|spNFTs

Camelotが稼働する仕組み

Camelotどんな仕組みで稼働しているの?

それでは、Camelot稼働する仕組みを詳しく解説します。

Yodaka

AMM

CamamlotAMMは、主に以下の3つのシステムを土台として稼働します。

  • 価格変動の大きなペアのプール
    UniswapV2のモデルを踏襲
  • 価格変動の小さなペアのプール
    Curveのモデルを踏襲
  • 動的指向性料金の実装
    スワップの方向に応じてスワップ料金を異なる値に設定。
    例)WBTC→ETHよりETH→WBTCのスワップの方を手数料を割高に設定する

価格変動の大きなプールは、従来型の価格維持メカニズムを採用していることは懸念点でもあります。今後はUniswapV3などで実装されている集中流動性やTrader Joeなどで採用されているビン型の流動性分布などのシステムを導入していくのか、あるいは新たな価格調整メカニズムを実装するのかという点には注目しておきたいですね。

Yodaka

2023年4月V2にアップグレードして集中流動性が実装されました。

【参考①】CamalotのDEX|Stable Pool explained
【参考②】Camalotのブログ|Camelot V2へのアップグレード(集中流動性など)

spNFT

https://docs.camelot.exchange/protocol/staked-positions-spnfts

spNFTsとは、staked position NFTsの略語です。

NFTに基づく流動性アプローチとして提案された概念です。

CamelotのLP独自のspNFTとして設定されています。

ユーザーはLPトークンをそこに預ける(Wrap or Wrap&Lock) ことで流動性提供を行います。

これは後述するイールドファーミングにも関わる機能です。

つまり、

LPトークンをNFT化したポジションにステーキングしてイールドファーミングする

ようなイメージですね。

Yodaka

spNFTに格納される情報

  • ID
  • LPトークンとその金額
  • APY
  • ロック期間
  • 乗数情報

です。

LPポジションをNFT化することで、LPポジションのパラメータに対する改竄体制を持たせたり、プロトコルの稼働を分散化させていく狙いがあるようです。

Yodaka

イールドファーミング

CamlotでのイールドファーミングspNFTを介して以下の仕組みで行われます。

  • Yield-bearing NFTsを利用する
    →Masterからの利回り報酬を受け取る
  • 報酬はGRAILとxGRAIL
    →デフォルトではGRAIL80%,xGRAIL20%の割合に設定
    →デュアルトークンシステムの補完的機能
  • Yield Booster Plugin(後述)を利用してリターンを高めることができる
    →xGRAILの価値を高めることで、結果的にGRAILの価値も高めることにつながる

GRAILとxGRAILが補完し合うデュアルトークンシステムを土台にして、プロトコル内部のエコシステムを作り上げてます。

Yodaka

【参考】CamalotのDocs|Yield farming

Nitro Pools(ニトロプール)

https://docs.camelot.exchange/protocol/nitro-pools

Nitro Pools(ニトロプール)

ユーザーからステークポジション(stNFT)を受け取るために作成される期間固定のプール

です。

ポジションが生成しているものに加えて新たなレイヤーの利回り報酬を提供します。

また、プロトコルが仲介者を必要とせずに流動性を奨励する手段としての側面も持つため、特定のプロジェクトをブーストさせる役割を果たすことができます。

Camelotのアプリには2種類のニトロプールがあります。

  • 公式のニトロプール:Camelotチームまたは検証済みパートナーが作成
  • コミュニティニトロプール:誰でもオープンに展開できる

NFT化したLPポジションを自分で選択したニトロプールにステーキングするというイメージですね。

Yodaka

Nitro Poolsでのステーキングは、以下の仕組みの下で稼働します。

  • 特定のラップLPのみを受け取る(プール作成者があらかじめ指定する)
  • 報酬トークン、預け入れの開始時間、報酬の分配フェーズなどが設定されている
  • カスタムニトロプールはチームからの監査が入る
    →誰でも適当なものを作れるわけではない!
    ステーキングの詳細こちらから

また、ニトロプール作成の際には、以下の点を確認しておきましょう

  • オプションで独自の要件を設定する
  • 特定のポジションや利用ユーザーを想定する必要がある
  • 金額、ロック期間や終了時間、ホワイトリスト(ユーザーの制限や絞り込み)を設定することができる

うまく利用すれば、プロジェクトの資金調達をゼロから行うよりも効率が良いシステムであると言えますね。

Yodaka

xGRAIL Plugin

https://docs.camelot.exchange/protocol/xgrail-plugins

xGRAIL Pluginは、xGRAILの拡張機能のようなものです。

xGRAILにコントラクトされています。

xGRAIL各プラグインに割り当てることで、 xGRAILに利用(または保有など)インセンティブを持たせることができます。

プラグインの解除料金0.5%です。

  • 配当(Dididends)
    プロトコル収益の大部分はxGRAILを配当プラグイン(Dividends)に割り当てている。ユーザーに再分配される。配当分配は1〜複数のトークンで行うことができる。エポックロジックに基づいて、継続的に報酬が分配される。エポックロジックは毎週(7日ごとに)更新される。
    【配当の具体例】 配当プラグインに10,000GRAILが割り当てられていて、10,000USDCが毎日の配布として設定されている時に、ユーザーがプラグインに200xGRAILを割り当てた場合 →割り当ての2%を所有していることになるため、毎日200USDCを受け取ることができる。
  • イールドブースター(Yield Booster)
    XGRAILをステークポジション(spNFT)に割り当てて追加の利回りを得る。デフォルトで×2に設定されている。
    →計算式を見る限り、適正な分配システムだが”LP max boost multiplier ”を算出する仕組みが不明なので要確認!現時点でリスクも不明なので利用には注意が必要かと思われる。
  • ローンチパッド (Launchpads)
    新たなプロトコルがネイティブトークンを発行する際のセールに参加するときに、好条件で参加できる可能性がある。
  • エコシステムの利用者が作成したプラグイン等

GRAILトークン

GRAILトークンはCamelotプロトコルが発行するネイティブトークンです。

正式な名前は、Camelot Token です。Tickerシンボル(≒記号としての呼び名)がGRAILです。どちらも同じものを指します(DexScreenerなどではCamelot Tokenと表記される)

インセンティブ付きステークポジションの利回り報酬(≒イールドファーミング報酬)”として獲得することができます。

総供給量は、100,000

GRAILトークン配分は以下の通り。

https://docs.camelot.exchange/tokenomics/token-distribution
  • パブリックセール:15%
  • 初期流動性:10%
  • 初期Nitro プール:5%
  • 流動性マイニング:22.5%
  • プロジェクトの貢献者:20%(3年間かけて供給)
  • パートナーシップ:10%
  • リザーブ:8%
  • エコシステム:5%
  • 開発基金:2.5%
  • アドバイザー:2%

xGRAILトークン

https://docs.camelot.exchange/tokenomics/xgrail-token

xGRAILトークンは、ステークされたGRAILに対応する譲渡不可能なエスクローガバナンストークンです。

正式な名前は、Camelot Escrowed Token。Tickerシンボルは、xGRAIL

"GRAILからの1:1変換""ステーキングポジション(spNFT)の利回り"として獲得することができます。

xGRAILは従来型のガバナンストークンの役割以外にも

プラグイン(xGRAIL Plugin)への割り当て

としての機能があることが特徴です。

Yodaka

つまり、Camelotの発展にはプラグインの拡張や有用性が非常に重要であるということです。これはCamelotの開発チームによって作成された各プラグイン(配当・イールドブースター・ローンチパッド)がきちんと機能し続けることを土台としながらも、長期的な視点から見るとCamelotを利用してエコシステムやDeFiプロトコルを構築する様々なプロジェクト運営側も工夫したプラグイン(とそれを絡めたシステム)を開発していくことが重要になってくると考えられます。

GRAIL⇄XGRAILの変換

GRAIL→xGRAILの変換は即時に行うことが可能。

xGRAIL→GRAILの変換は償還期間の長さによって量が変動する(最短でも15日) 。
例1)15日間→交換比率1:0.5
例2)6ヶ月間→交換比率1:1

償還期間中のxGRAILは、50%が配当プラグインに割り当てられている状態として扱う

変換の詳細こちらから】

プロトコル収益の配分

Camelotの主なプロトコル収益源は、AMMの利用手数料です。

プロトコルの収益は以下のように分配されます。

https://docs.camelot.exchange/tokenomics/protocol-earnings

①LPトークンの流動性プロバイダー:60%
②xGRAILホルダーに再分配される配当:22.5%
③GRAILの買い戻しとバーン:12.5%
④コアコントリビューターの資金:5%
※④のうち毎月の未使用分はチームの裁量で②や③に割り当てられる

市場に出回るGRAILを一定量回収してバーンすることで、デフレメカニズムを用いてトークン受給バランスを調整するシステムを採用しています。

Yodaka

【参考①】CamelotのDocs|Protocol earning
【参考②】CamelotのDocs|Deflationary mechanism

Camelotの機能

Camelotにはどんな機能があるの?

Camelot主な機能5つ紹介します。

  • Swap(仮想通貨の交換)
  • Liquidity(流動性提供)
  • Yield Farming
  • xGRAIL(xGRAIL Pluginの操作等)
  • Launchpad

順番に見ていきましょう。

Yodaka

Swap(仮想通貨の交換)

「Trade」→「Swap」仮想通貨のスワップ(交換)を行うことができます。

Arbitrum系のDEXにおける主なトークンのスワップに対応しています。

そこそこの流動性があるので、Arbitrumネットワークでトレードをするときに利用を検討するDEXの一つとなりますね。

Yodaka

Liquidity(流動性提供)

「Trade」→「Liquidity」流動性提供ポジションの作成を行うことができます。

2つのトークンペアを作成し、流動性提供プールを作ることでプールの利用手数料を稼ぐことができます。

作成したLPポジションは、イールドファーミング(後述)に利用して利回りを高めることもできます。

Yield Farming

「Yield farming」では、流動性提供で作成したLPポジションをステーキングすることで更に利回りを獲得することができます。

効率よく利回りを獲得したいのであれば、あらかじめYield farmingのページでお気に入りの流動性プールを探しておいてから、LPポジションを作成すると良いでしょう。

xGRAIL

「xGRAIL」では、xGRAILに関する様々な操作を行うことができます。

主な機能はxGRAILトークンの変換保有するxGRAILトークンの割り当て変更(xGRAIL Pluginへの割り当て)です。

保有しているxGRAILをそれぞれの機能に割り当てることで、プロトコルをより有利に使うことができるようになります。

各Puluginは以下の通り。

  • Get xGRAIL:GRAILトークンをxGRAILに変換する
  • Dividends:xGRAILを割り当てることでプロトコル収益の一部をReal Yield(実際に獲得したトークン/USDCなど)で受け取る
  • Yield Booster:ここにxGRAILを割り当てることでステーキングポジションの利回りを最大100%増加させることができる。
  • Launchpad:xGRAILを割り当てることで、トークンのローンチセールにおける優遇措置(一定の購入量の確保など)を受けることができる
    →規定の日時にスナップショットが記録されるため、その時までに一定量のxGRAILをここに割り当てておく必要がある。
  • Vesting:xGRAILをGRAILに戻す。(償還)
    償還期間の長さによって量が変動します(最短でも15日) 。
    例1)15日間→交換比率1:0.5
    例2)6ヶ月間→交換比率1:1

Launchpad

「Loanchpad」ではトークンのローンチセールに参加することができます。

Camelotを利用してローンチする新たなDeFiプロトコルのローンチに際して、USDCを使ってトークンを購入します。

xGRAILのプラグインでLoanchpadへの割り当てをしていると優遇措置を受けることができる場合があります。

最新情報はDiscordで発信されることが多いので、気になる方は定期的にチェックしておきましょう。

Yodaka

Camelotの始め方・使い方

Camelotを実際に使ってみたい。

それでは、Camelot始め方・使い方を解説します。

使い始めるまでの大まかな手順は以下の4ステップです。

  • ウェブウォレットのアカウントを作る
  • 仮想通貨を購入・送金する
  • Arbitrumネットワークにブリッジする
  • Camelotにアクセスする

順番に解説していきます。

Yodaka

①仮想通貨のウェブウォレットを作成する

まずは、仮想通貨を扱うウォレットアカウントを作成しましょう。

Camelotのアプリは、MetaMaskなど複数のウォレットに対応しています。

ウェブウォレットのアカウント作成については、以下の記事を参考にして下さい。

Yodaka

ここからは、MetaMaskを使用した方法で解説を進めていきます。基本的な操作手順は同じなので、お好みのウォレットを使ってください。

Yodaka

②仮想通貨を購入・送金する

続いて、運用に必要な分の仮想通貨を準備します。

すでに何らかの仮想通貨を持っている方は、それを運用に転用できる場合もあります。

基本的には、イーサリアムネットワーク自体のガス代(手数料)となるETHが必要なので、運用に必要な仮想通貨としてETHを選択するのが無難でしょう。

仮想通貨の購入送金の方法は、以下の記事で具体的に解説しています。

Yodaka

③Arbitrumネットワークにブリッジする

https://bridge.arbitrum.io/

次に、購入したETHをArbitrumネットワークで使えるようにします。

この記事(→)では、Arbitrum Bridgeを利用したブリッジの方法が紹介されています。

Hop .Exchangeなどのブリッジプロトコルでもブリッジが可能です。

仮想通貨のブリッジについては、以下の記事を参考にしてください。

私が実際に利用しているブリッジプロトコル(Hop.Exchange)も併せて紹介します。

Yodaka

④Camelotとウォレットを接続する

https://app.camelot.exchange/

Camelotのアプリにアクセスして「接続する」をクリック。

接続するウォレットを選択。(ここではMetaMaskを選択しています)

③ウォレットアドレスが反映されていれば、準備完了です。

使うときの注意点やリスク

Camelotを使う時に気をつけることはあるの?

では、最後にCamelotを使うときの注意点リスクをまとめます。

Yodaka

Arbitrumネットワークのリスクを継承する

CamelotはArbitrumネットワークで稼働するプロトコルです。

そのため、その価値やセキュリティなどはArbitrumネットワークの発展状況に依存します。

リスク管理のためにはArbitrumに関する情報を定期的に確認することがリスク管理につながります。

そして、Arbitrumの土台はEthereumです。

この点についても基礎的な知識を身につけておくことがリスク管理の最も良い方法の一つです。

流動性提供のリスク

流動性提供を行う際に、覚えておかなければならないことが「インパーマネント・ロス」という概念です。

これは、

流動性提供に用いた仮想通貨が極端な値動きをすることによって引き起こされる可能性のある損失

のことです。

ものすごく簡単に言うと

流動性提供をしないで仮想通貨をそのまま保持していた方が(結果的に)利益率が高かった

という状況になることです。

インパーマネント・ロスが発生する仕組み具体的な対策については、以下に記事にまとめているので参考にしてみてください。

Yodaka

Loanchpad参加のリスク

Launchpadで新たなDeFiプロトコルのネイティブトークンを早期購入できるのは、Camelotの優れた機能の一つです。

しかし、トークンのローンチセールは基本的には価格の乱高下との戦いです。

競合トレーダー達による買い圧と売り圧に晒されて一気にトークンの価格が乱高下した後に、急激な下落を招くことも珍しくありません。

トークンセールに臨む前に、新たにローンチされるDeFiプロトコルについて入念に下調べをした上で、具体的な戦略を練って参加しましょう。

競合プロトコル(DEX系)の登場とネットワーク全体のTVL

Arbitrumネットワークで利用できるDEXCamelotだけではありません。

今後、ArbirtumネットワークにおけるDEXで競合となるものが出てくる可能性があります。

また、新興のプロトコル以外にも意識すべき競合としては、古参DeFiプロトコルのUniswapなどがあります。(既にEthereumネットワークにて大きなシェアを獲得している上、Arbitrumネットワークでも利用することができるため)

流動性提供をするDEXの特性として

流動性プールが深い(≒多くの資産が預け入れられている)ほど手数料が少なくなったり価格の乖離が小さくなったりする

ため、一旦何らかの方法で大きなシェアを確立すると、競合を大きく引き離すことができます。

現在(2023年3月)のところCamelotに類似したシステムのDEXは登場していません、しかし、今後、より良いシステムを搭載した競合のDEXが登場する可能性はあります。

Yodaka

Arbitrumネットワークでローンチされるプロジェクトの動向を定期的に観測しておくと良いでしょう。

また、Arbitrumネットワークに流入している資金状況についてもL2BEATなどのツールを使って観測し続ける必要があります。

ArbitrumはEthereumのL2で大きなシェアを獲得しているとは言え、DeFi領域全体におけるシェアは今後も伸び続けるとは限りません。

DeFiLlma(DeFiプロトコルのランキングサイト)などを活用して、競合プロトコルの台頭を定期的にチェックするようにしましょう。

Yodaka

新興プロジェクトとしてのリスク

Camelotには、新興プロジェクトとしてのリスクもあります。

Camelotは、外部からの入念な監査を受けていて安全性を確認したり、システムの不備を修正したりしていますが、それを根拠に絶対に安全であるとは言い切ることは難しいです。

そもそもDeFi自体の歴史が、まだまだ金融全体の歴史に比べると浅いものであることは否めません。

プロトコルやシステムの穴を突かれて何らかのトラブルが発生したとしても、自分自身の生活が困窮することにならない額で資産運用をしましょう。

DeFi特有のリスクについては、以下の記事も参考にしてみて下さい。

Yodaka

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます。

ArbitrumネイティブのDEXであるCamelotについて解説しました。

Yodaka

本記事の内容が参考になれば幸いです。

本記事のまとめ

  • CamelotDEX(仮想通貨の分散型取引所)の一つ
  • Arbitrumネットワークで稼働する
  • Arbitrumエコシステム発展拡大を目指すプロジェクト
  • 新規プロジェクトローンチ成長を支える仕組みを持つ
  • 仮想通貨のスワップ(交換)・流動性提供・ステーキング・トークンセールへの参加・プロジェクトの立ち上げ(開発者向け)などができる
  • ネイティブトークンGRAIL
  • AMMは「価格変動の大きいペア用のプール(UniswapV2を踏襲)」と「価格変動の小さいペア用のプール(Curveを踏襲)」の2種類のモデルを使い分けている
  • AMM集中流動性を実装している
  • イールドファーミングは「spNFTs(staked position NFTs)」LPポジションを生成し、LPトークンのステーキングを行う仕組みを実装している
  • 「xGRAIL Plugin」という独自の仕組みでxGRAILトークンの利用インセンティブを様々な形で生み出している

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