こんにちは、yodaka(よだか)です。
- PlutusDAO(プルートゥス ダオ)って何?
- 特徴や仕組みを知りたい
- 機能や使い方を教えてほしい
- 使うときの注意点やリスクはあるの?
こんな悩みを解決する記事を用意しました。
PlutusDAOとは、Arbitrumネイティブのガバナンスアグリゲーターです。
本記事を読んで、クリプト界隈で生き延びる知恵を身につけていってください。
本記事を読むと分かること
- PlutusDAOとは何か?
- PlutusDAOの特徴や仕組み
- PlutusDAOの機能
- PlutusDAOの始め方・使い方
- 使うときの注意点やリスク
情報ソース
PlutusDAOとは何か?
PlutusDAOとは、
Arbitrumネイティブのガバナンスアグリゲーター
です。
もう少し詳しく説明すると
①Arbitrumネットワークで稼働するDeFiプロトコルを選定する
②それらに用いられるガバナンストークンに投資する
③投資配分の調整や見直しを行う
という仕組みを実装しています。
つまり、
他のDeFiプロジェクトの発展に貢献するプロジェクト
ということですね。
本記事では、この仕組みについて詳しく解説していきます。
開発・運営チーム
プロジェクトの稼働は、2022年2月ごろから開始しています。
公式ブログの1記事目では、Dopexとの連携についてまとめられています。
PlutusDAOは、分散型組織であり、開発チーム(コア開発者、サポート開発者、コントリビューターなど)によって開発が進められています。
開発チームは、全員が自発的に参加しており、オープンソースコミュニティに貢献することを目的としています。
PlutusDAOの開発チームは、世界中の多くの人々から構成されています。
情報源としては、GitHubのプロフィールページ、Discord、Twitter、Mediumなどがあります。
GitHubのプロフィールページでは、開発者たちのコミット履歴などを見ることができます。
また、Discordは、コミュニティメンバーがコミュニケーションを取り合い、開発の進捗状況や意見交換を行うためのプラットフォームとして活用されています。
TwitterやMediumは、最新の開発情報やアップデートを共有するための情報源として利用されています。
Maximum rewards. 💰
Maximum liquidity. 🤝
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— PlutusDAO (@PlutusDAO_io) May 4, 2023
PlutusDAOの特徴
PlutusDAOにはどんな特徴があるの?
PlutusDAOの特徴は主に4つ。
- ガバナンスアグリゲーター
- Arbitrumネットワークで稼働する
- 2つのプロダクト
- 非リベースボンディング
一つずつ解説していきます。
ガバナンスアグリゲーター
PlutusDAOの最大の特徴は
ガバナンスアグリゲーター
であることです。
ものすごく簡単に言うと、PlutusDAOには
ガバナンストークンの価値を高める仕組みを提供するDeFiプロトコル
という側面があります。
ガバナンストークンって何?
それでは、ガバナンストークンについてさらっと説明します。
ほとんどのDeFiプロトコルには、その機能を自律的に運営するために
ガバナンストークンを用いたエコシステムの形成
が組み込まれています。
多くの場合、このガバナンストークンは「veトークン」と呼ばれます。
一般的には、DeFiプロトコルのネイティブトークンをそのプロトコルにロックすることでveトークンを獲得することができます。
veトークンは、
プロトコルの意思決定を行う際の投票権
として機能します。
このveトークンは、誰かに譲り渡したり、転送したり、売買したりすることができません。
このガバナンストークンを多く保有するユーザーは、そのプロトコルの利用に際して有利に立ち回ったり、プロトコル利用時の特典を得たり、veトークンをロックすることで利回りを得たりすることができるようになるため、大きく発展しているプロジェクトのガバナンストークンを保有するメリットはかなり大きなものになります。
veトークンを活用したエコシステムの形成で最も成功しているDeFiプロジェクトの一つにConvexがあります。
ここで問題になってくるのは、
ガバナンストークンの保有者が長期間にわたってトークンをロックしなければならない(≒トークンの売買ができなくなる)
という制約があるということです。
ボラティリティの高い仮想通貨の市場において、このことを大きなリスクと考えるユーザーが一定数存在します。
この点に注目したのが、PlutusDAOです。
PlutusDAOのプロトコルを通じて、間接的にガバナンストークンを保持すれば、
ガバナンストークン自体にも流動性を生み出す
という試みを実装しているのです。
具体的な手順としては、
- ユーザーは、PlutusDAOのプロトコルに特定のトークンを預け入れる
- ユーザーは、預け入れたトークンの種類や量に応じたplsトークンを受け取る
→plsトークン自体は売買が可能 - 預け入れられたトークンは、veトークンとして大元のDeFiプロトコルにロックされる
- PlutusDAOのプロトコルはveトークンから得た利回りを、ユーザーやプロトコルに分配する
となります。
ガバナンストークンへの投資を成功させれば、
これから伸びていくプロジェクトにおいて先行者優位を得ることができる
と同時に、
DeFiプロトコルの発展や躍進も促し、ネットワーク自体の発展にも貢献する
ことができます。
PlutusDAOというプロジェクトが提案する内容は、他に類似性を見ないものの一つです。
PlutusDAOが投資先として選んでいるトークンは、以下の5種類。(2023年5月現在)
PlutusDAOのプロトコルを介して、これらのトークンを間接的にveトークンとして用いることで
大元のDeFiプロトコルが発展することにも貢献できる可能性
があるのです。
Arbitrumネットワークで稼働する
PlutusDAOは
主にArbitrumネットワークで稼働
します。
現在(2023年5月)、ArbitrumはイーサリアムのL2の中でトップクラスのTVLを誇り、最も期待の集まる領域の一つです。
特に、取引手続き完了のスピードが速いこととイーサリアムのセキュリティレベルを継承できることがメリットです。
また、L2の中でも実用性の高いプロジェクトが数多く立ち上がってきているのも特徴の一つです。
DeFiに関わる方は、チェックしておいて損はない領域だと言えます。とは言え、イーサリアムネットワークを便利に使えるようにしようとする領域には多くの競合がいます。OptimismやLayer Zero関連の競合もチェックもしておきましょう。
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2つのプロダクト
PlutusDAOには
- plsAssets
- plvAssets
という2つのプロダクトがあります。
plsAssetsの役割は
プロトコルのネイティブトークンであるPLSトークンを使用して他のトークンやNFTを購入したり、保有したり、販売したりする機能を提供すること
です。
主なポイントは以下の通り。
- PLSはPlutusDAOのネイティブトークンであり、PLSをロックすることで報酬を得る。
- ユーザーは、PLSを「ロック」して、利息や報酬を受け取ることができる。
ロック期間に応じて報酬が変化し、長期間ロックすればするほど報酬が高くなる。 - ユーザーは、PLSを「ステーキング」することで、プロトコルの運営に参加することができる。
ステーキングにより、プロトコルの運営に貢献したユーザーに報酬が支払われる。 - PLSは、他のトークンと交換することができる。
また、PlutusDAOのトークンについて、市場価格が上昇するとPLSの価値も上昇することがある。
一方、plvAssetsの主な役割は
PlutusDAOのプロトコルである「Vaulut Assets」を利用した資産の管理・運用サービスの提供
であり、ユーザーは
仮想通貨やトークンを預けて利回りを得る
ことができます。
記事の中盤では、これらのシステムについても具体的に解説します。
非リベースボンディング
非リベースボンディングとは、
現在のブロックのブロック高と共に増加するトークン供給量を持たない、トークンの供給配分方法の一種
です。
PlutusDAOは、非リベースボンディングを採用することで、
トークン供給量が増加することを回避し、トークンの価値の安定性を維持すること
を狙っています。
非リベースボンディングによるメリットは以下の通り。
- トークン保有者は他のユーザーと同じ価格でトークンを売買することができる。
- 最大供給量を一定に保つことで、トークンの価値を安定させることができる。
- トークンの価格は需要と供給に応じて変動するため、トークン保有者は需要が高まる状況でトークンを購入することで利益を得ることができる。
リベースしないことでエコシステムを安定させる仕組み(ゼロ・リベースモデル)は、Chronosなどでも採用されています。
PlutusDAOが稼働する仕組み
PlutusDAOはどんな仕組みで稼働しているの?
それでは、PlutusDAOが稼働する仕組みを詳しく解説します。
Productive Treasury
「Productive Treasury」は、PlutusDAOの中央集権的なトレジャリー(財務部門)で、保有する資金を通じてDAOの発展を促進することを目的としています。
「Productive Treasury」の主な機能と概要は以下の通りです。
- レンディング: Productive Treasuryは、他のプラットフォームと同様に、ユーザーが資金を預けることで利益を生み出すレンディング機能を提供している。
- リスクマネジメント: リスクを管理することは、Productive Treasuryの重要な機能の1つ。リスクを把握し、リスクが高いと判断されるプロジェクトには投資しないようにする。
- DAOの運営費用: Productive Treasuryは、DAOの運営費用に使用される資金を管理している。
これには、開発者の報酬、マーケティング費用、セキュリティ監視などが含まれます。 - 収益配分: Productive Treasuryは、DAOに収益をもたらす様々なプロダクトに投資することで、収益を最大化し、その収益をPLTの所有者に分配することができる。
- プロトコルの透明性: Productive Treasuryは、DAOの透明性を確保するため、すべての投資決定を公開している。
Productive Treasuryは、PlutusDAOが成長するために必要な資金を確保することを目的としており、DAOの持続可能性を確保するために欠かせない部分となっているのですね。
【参考】PlutusDAOのDocs|Productive Treasury
ネイティブトークン「PLS」
PlutusDAOのネイティブトークンは「PLS」と呼ばれます。
「PLSの役割」として、以下の3つがあります。
- ガバナンス:PLSは、PlutusDAOの決定に関する投票や提案を行うための投票権を持つ。
- 収益割当:PLS保有者は、PlutusDAOが所有する資産の収益の割り当てを受ける。
- 投資:PLSは、投資家によって所有され、市場価格によって価値が決定される。
「PLSの機能」は、以下の4つがあります。
- ステーキング:PLSをステーキングすることで、収益を得ることができる。
- ボンディング:PLSを使用して、PlutusDAOが所有する他のトークンにアクセスすることができる。
- リワード:PLSを保有している場合、保有量に応じたリワードを受け取ることができる。
- ガバナンス:PLSを保有することで、PlutusDAOの決定に参加することができる。
PLSの総供給量は1億PLS。
「供給配分内訳」は、以下の通りです。
- プラットフォーム報酬 - 35% - 35,000,000
- プラットフォーム報酬は、将来の製品のインセンティブ付与に予約されています。
- 流動性マイニング - 15% - 15,000,000
- plsJONES、plsDPX、PLS-ETH LP、plsJONES-JONES LP、plsDPX-DPX LP、plsSPA単独ステーキング、plsSPA-SPA LP報酬、plvGLP報酬
- オペレーショナルアロケーション - 13.8% - 13,800,000
- コミュニティ主導の活動、将来のインセンティブ、貢献の奨励、DAOスワップなどのために予約されています。
- オペレーショナルアロケーションには設定された発行スケジュールはなく、必要に応じて分配されます。
- ボンディング - 10% - 10,000,000
- ボンディングファンドは、Plutusエコシステムにとって重要なアセットを取得するために使用されます。
- パブリックTGE - 10% - 10,000,000
- 資金は、生産的なトレジャリーの開発と、トレーディングペア全体での流動性の深化に充てられます。
- プライベートTGE - 4.2% - 4,200,000
- プライベートラウンドからのすべての資金は、Plutusの長期的な開発を確保するために使用されます。
- プライベートラウンドの資金には、3か月のロックアップ期間と3か月の線形アンロックスケジュールがあります。
- Plutusチーム - 12% - 12,000,000
- 3か月のクリフ、18か月のベスティングスケジュールがあります。
補足
【オペレーショナルアロケーション】
「オペレーショナルアロケーション」とは、PlutusDAOのコミュニティ活動や将来的なインセンティブ、貢献の促進、DAOスワップなどに対して使われる、PLSトークンの割り当てを意味します。これは、プロトコルの長期的な成長を促進するためのリソースを提供するために設けられたものであり、配布スケジュールは定められておらず、必要に応じて配布されます。オペレーショナルアロケーションの割り当ては、プロトコルの発展に必要な支援や貢献を奨励するため、コミュニティが直接参加することができる方法となっています。
【TGE】
「TGE」とは、Token Generation Eventの略語で、トークンの生成・発行イベントを指します。一般的には、ICO(Initial Coin Offering)やIEO(Initial Exchange Offering)など、暗号通貨のプロジェクトがトークンを発行し、資金調達をする際に用いられる用語です。上記の「Public TGE」と「Private TGE」は、PlutusDAOのPLSトークンの発行イベントを指しており、それぞれ一般投資家向けの公開販売と、限定的な投資家向けの非公開販売を意味しています。
参考
PlutusDAOのDocs|Tokenomics
PlutusDAOのブログ|Tokenomics2.0
plsAssets
plsAssetsの機能によって、ユーザーは、
PLSを使用して他のトークンやNFTを購入したり、保有したり、販売したりすること
ができます。
また、PlutusDAOが開発した自己適応型市場メカニズムにより、
価格は市場の需要と供給に応じて自動的に調整
されます。
重要なポイントは、以下の通りです。
- PLSAssetsは、ERC-20トークンで、PlutusDAOのアセットを表す。
- PLSAssetsを購入して、PlutusDAOのアセットポートフォリオにアクセスできる。
- アセットポートフォリオは、複数のトークンとNFTから構成される。
- それらのトークンはPlutusDAOコミュニティによって選択される。
- アセットポートフォリオは、定期的にリバランスされる。
- ユーザーは、PLSAssetsを所有することで、アセットポートフォリオの成長に参加できます。
- PLSAssetsは、StakingやVaultsにも使用でき、さらに収益を得ることができる。
補足
これらの仕組みは、イーサリアム上に構築されたスマートコントラクトを利用しています。ユーザーは、スマートコントラクトにトークンやNFTを預けることで、所有権を証明し、市場で取引されるアセットとして利用できます。PlutusDAOは、スマートコントラクトに構築された手数料機能により、アセット取引の手数料を受け取ることができます。このプラットフォームを通じて、PlutusDAOはトークンの需要と供給に応じて手数料収入を得ることができ、ユーザーはPLSを使って、安全かつ効率的にアセットを購入、保有、販売することができます。
具体例を挙げて説明してほしい。
それでは、PlutusDAOのプロトコルを利用した例を見ていきましょう。
【具体例】
例えば、AさんはNFTを所有しており、それをPlutusDAOのプラットフォームで貸し出すことを決めました。
Aさんはプロトコルを利用して、NFTを抵当に入れ、借入額を入金します。
ここで彼女はPlutusDAOのネイティブトークンであるPLSを受け取ります。
その後、BさんはNFTを借りることを決め、彼はプロトコルを利用して、必要な条件に同意した上で借り入れを申し込みます。
PlutusDAOのプロトコルは、市場の需要と供給を考慮して、Bさんに適切な金利を提供します。(プロトコルのオートメーションエージェント機能)
このプロセスでBさんは、プラットフォームでNFTを使用するための利用料としてPLSを支払います。
借り入れ期間が終了すると、BさんはNFTを返却し、プラットフォームに支払ったPLSに加えて、利息を含めた費用を返します。
この過程でで、Aさんは抵当として入れたNFTを取り戻し、借り入れ利息としてPLSを受け取ります。
同時に、PlutusDAOはBさんから取得した利息を受け取り、取引の手数料として一部を保持し、残りをステークホルダーに分配します。
このように、PlutusDAOの自己適応型市場メカニズムとオートメーションエージェントによって、市場参加者はより公正かつ透明性の高い条件でNFTを借り入れることができ、借り入れ利息を得ることができます。
同時に、プラットフォームの運営者とステークホルダーは、手数料や分配によって収益を得ることができます。
plvAssets
plvAssetsは、PlutusDAOのプロトコルである「Vaulut Assets」を利用した資産の管理・運用サービスです。
「Vault Assets」は、暗号資産の運用を目的として、ユーザーが仮想通貨やトークンを預けることができる仕組みです。
- 「資産の預け入れ」 Vault Assetsには、イーサリアムベースのトークンを預けることができます。預けたトークンは、資産管理者によって安全に保管され、運用されます。預けたトークンには年率0.5%の報酬が支払われます。
- 「定期的な配当支払い」 Vault Assetsでは、運用されたトークンの売買や取引手数料などから生じる収益を、定期的に配当として支払います。配当は、PLVトークンの保有量に応じて受け取ることができます。
- 「自己適応型市場メカニズム」の導入 Vault Assetsでは、PlutusDAOのプロトコルである「自己適応型市場メカニズム」が採用されています。市場の変動に応じて、Vault Assets内での取引価格が自動的に調整されます。これにより、市場の変動に合わせて適切な報酬を得ることができます。
補足
Vault Assetsの仕組みは、イーサリアムのスマートコントラクト技術を利用しています。スマートコントラクトは、取引の自動化や透明性の確保、安全性の強化などを実現しています。また、Vault Assetsは、PlutusDAOのトークンエコノミーに組み込まれており、Vault Assets内での取引や報酬の支払いには、PLVトークンが必要です。これにより、Vault Assetsの利用者がプロトコル全体の成長に貢献することができます。
Plutus Vaultsは、具体的にどうやって使えば良いの?
それでは、プロトコルの使用例を紹介ます。
【使用例】
PlutusDAOのプラットフォームであるPlutus Vaultsを使って、プラットフォームからの収益を最大化する方法を考えてみましょう。
例えば、ユーザーがETHをPlutus Vaultsに入金した場合、ETHは自動的にDeFiプロトコルに投資されます。
その後、収益が発生すると、収益は自動的にユーザーのVault内に蓄積されます。
Vault内のトークンは、PlutusDAOのプラットフォームトークンであるPLTとPLVに変換することができます。
また、PlutusDAOは、ユーザーがVault内のトークンを保有する期間に応じて、さまざまな報酬を提供しています。
これには、Vault内のトークンの保有期間に応じた利子や、Vault内のトークンを保有している場合にPLTとPLVトークンを受け取ることが含まれます。
これにより、ユーザーはプラットフォームに参加することで収益を得ることができ、同時にプラットフォームの成長に貢献することもできます。
また、プラットフォームは、プロトコルに投資することで、収益を最大化することができます。
プロトコルを利用した収益を最大化する手段を色々と試してみると良いでしょう。
PlutusDAOの機能
PlutusDAOにはどんな機能があるの?
PlutusDAOの主な機能は4つ。
- Stake
- Vaults
- Convert
- Stats
一つずつ見ていきましょう。
Stake
Stakeは
PlutusDAOのステーキングプラットフォーム
です。
具体的には、以下のようなことができます。
- ステーキング:ユーザーは自分の所有するPLTをステーキングして、ネットワークのセキュリティを支援し、報酬を獲得できます。
- リスク低減:ユーザーは、ステーキングを通じてネットワークのリスクを軽減することができます。ステーキングを行うことで、攻撃者がネットワークを攻撃する際の費用が上昇し、ネットワークの安全性が高まります。
- 報酬の受け取り:ステーキングを行ったユーザーは、報酬を受け取ることができます。報酬は、新しいブロックが追加された際に分配されます。
- デリゲーション:ユーザーは、PLTを所有しているがステーキングすることができない場合でも、デリゲーションを通じてステーキングに参加できます。デリゲーションとは、自分のPLTのステーキング権限を他のノードに委任することです。
- ステーキングの取り消し:ユーザーは、ステーキングを取り消すことができます。ステーキングを取り消すことで、PLTを自由に使用することができます。
PlutusDAOは、分散型金融のエコシステムを構築するために開発されたプロジェクトであり、このステーキングプラットフォームを通じて、ユーザーはPlutusDAOのエコシステムに参加し、ネットワークの発展に貢献することができます。
Vaults
Vaultsでは
資産を預け入れて保管することで利回りを得る
ことができます。
具体的には、以下のような機能が提供されています
- Vaultの作成: ユーザーは、異なるデジタル資産を1つのVaultに集約することができます。Vaultは、PlutusDAOのシステムによって完全に保護され、他のユーザーや第三者による不正アクセスを防止することができます。
- Vaultへの預け入れ: ユーザーは、異なるデジタル資産をVaultに預け入れることができます。デポジットされたデジタル資産は、ユーザーが所有することになります。
- Vaultからの引き出し ユーザーは、いつでもVaultからデジタル資産を引き出すことができます。ただし、ウィズドローは承認されるまでに数日かかることがあります。
- 利益の分配: Vault内のデジタル資産は、PlutusDAOが提供するステーキングプロトコルを使用してステーキングされます。ステーキングにより得られた報酬は、Vaultのユーザーに分配されます。
- ポートフォリオの管理: ユーザーは、Vault内のデジタル資産を管理し、ポートフォリオのバランスを調整することができます。
Convert
Convertは
あるトークンを別のトークンに変換する
ことができます。
ユーザーはウェブサイトの「Convert」ページにアクセスして、変換元のトークンと変換先のトークンを選択します。
その後、変換したい数量を入力し、変換手数料を支払ってトランザクションを実行します。
この機能により、ユーザーは自分の所有するトークンを別のトークンに変換し、市場の変化に合わせて自己資産を最適化することができます。
また、プロトコルが提供する自動市場メイキング機能により、市場価格よりも良い取引条件でトークンを変換することができる場合もあります。
Stats
Statsでは
PLTトークンの統計情報を確認
することができます。
具体的に確認することができる情報は以下の通り。
- PLTの時価総額:現在の時価総額と時価総額の変化をグラフで確認することができます。
- PLTの価格:現在の価格と価格の変化をグラフで確認することができます。
- PLTの取引量:過去24時間の取引量をグラフで確認することができます。
- PLTの保有者数:保有者数の推移をグラフで確認することができます。
これらの統計情報は、PlutusDAOトークンの市場動向を分析するのに役立ちます。また、他のトークンと比較して価格の変動や取引量の増減を確認することもできます。
PlutusDAOの始め方・使い方
PlutusDAOを実際に使ってみたい。
それでは、PlutusDAOの始め方・使い方を解説します。
①仮想通貨のウェブウォレットを作成する
まずは、仮想通貨を扱うウォレットアカウントを作成しましょう。
PlutusDAOのアプリは、MetaMaskなど複数のウォレットに対応しています。
ウェブウォレットのアカウント作成については、以下の記事を参考にして下さい。
参考
ここからは、MetaMaskを使用した方法で解説を進めていきます。基本的な操作手順は同じなので、お好みのウォレットを使ってください。
②仮想通貨を購入・送金する
続いて、運用に必要な分の仮想通貨を準備します。
すでに何らかの仮想通貨を持っている方は、それを運用に転用できる場合もあります。
基本的には、イーサリアムネットワーク自体のガス代(手数料)となるETHが必要なので、運用に必要な仮想通貨としてETHを選択するのが無難でしょう。
仮想通貨の購入や送金の方法は、以下の記事で具体的に解説しています。
仮想通貨の買い方・送金
③Arbitrumネットワークにブリッジする
次に、購入したETHをArbitrumネットワークで使えるようにします。
この記事(→)では、Arbitrum Bridgeを利用したブリッジの方法が紹介されています。
Hop .Exchangeなどのブリッジプロトコルでもブリッジが可能です。
仮想通貨のブリッジについては、以下の記事を参考にしてください。
私が実際に利用しているブリッジプロトコル(Hop.Exchange)も併せて紹介します。
併せて読みたい
PlutusDAOのアプリと接続する
①PlutusDAOのアプリにアクセスして、画面右上の「CONNECT WALLET」をクリック。
②「接続するウォレット」を選択。(今回はMetaMaskを選択しています)
③ウォレットアドレスが反映されていれば、接続完了。
④必要なトークンを入手する。
ArbitrumネットワークのDEXを使って、PlutusDAOで用いるトークンを入手します。
(ここでは、Camalotでの取引画面を表示しています)
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使うときの注意点やリスク
PlutusDAOを使う時に気をつけることはあるの?
では、最後にPlutusDAOを使うときの注意点やリスクをまとめます。
- セキュリティリスク:プロトコル自体のセキュリティ上の欠陥や不備が発見され、悪意のある攻撃者によって利用される可能性があります。
そのため、プロトコルのセキュリティに対するテストや監視が必要です。
また、不正アクセスや攻撃に備えて、セキュリティ対策を適切に施す必要があります。 - ネットワークリスク:プロトコルを利用するネットワーク自体のリスクもあります。
例えば、ネットワークが分断された場合や、ノードの一部がダウンした場合に、プロトコルの正常な動作が妨げられる可能性があります。 - 取引リスク:プロトコルを利用して行われるトランザクションにもリスクが存在します。
例えば、トランザクションが不正な場合や、トランザクションの進行が遅延した場合に、取引相手が信用できなくなる可能性があります。
また、価格の変動や価値の減少などもリスクとなります。 - 法的リスク:プロトコルの利用が、地域や国によっては法的に制限される場合があります。
例えば、仮想通貨に関する法規制が厳しい国や、仮想通貨に関する法的な不確定性が高い国では、プロトコルの利用がリスクとなる可能性があります。
【対策】
プロトコル特有のリスクに対する対策としては、セキュリティや監視に対する投資、ネットワークや取引リスクに対する対策、法的リスクに対する調査や対応などが挙げられます。
また、プロトコルの利用にあたっては、リスクに対する正しい認識や、リスクに対する備えを行うことが重要です。
プロトコル特有のリスクとその対策を具体的にまとめていきます。
Arbitrumネットワークのリスクを継承する
GMD Protocolは
主にArbitrumネットワークで稼働するプロトコル
です。
そのため、その価値やセキュリティなどはArbitrumネットワークの発展状況に依存します。
リスク管理のためにはArbitrumに関する情報を定期的に確認することがリスク管理につながります。
そして、Arbitrumの土台はEthereumです。
【対策】
関連プロジェクトに関する基礎的な知識を身につけておくこと
がリスク管理の最も良い方法の一つです。
Arbinauts! Get your space helmets ready .. we are heading to #ETHDenver 🚀
We’re excited to bring our community together to learn, connect and have fun!
See you there!🫡https://t.co/dktv27F5Sb
— Arbitrum (💙,🧡) (@arbitrum) March 1, 2023
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流動性提供のリスク
流動性提供を行う際に、覚えておかなければならないことが「インパーマネント・ロス」という概念です。
これは、
流動性提供に用いた仮想通貨が極端な値動きをすることによって引き起こされる可能性のある損失
のことです。
ものすごく簡単に言うと
流動性提供をしないで仮想通貨をそのまま保持していた方が(結果的に)利益率が高かった
という状況になることです。
インパーマネント・ロスが発生する仕組みや具体的な対策については、以下に記事にまとめているので参考にしてみてください。
関連プロジェクトのリスクを継承する
Plutus DAOで扱っているガバナンストークンがどのDeFiプロジェクトに由来するものなのか
を知っておくことも非常に重要です。
以下の関連プロジェクトの参照元を示しておきます。
本サイトにもプロジェクトの解説をまとめた記事があります。参考にしてみてください。
- GLP
→GMX由来のトークン - DPX
→Dopex由来のトークン - ARB
→Arbitrum由来のトークン - RDNT
→Radiant由来のトークン - SPA
→Sperax由来のトークン - JONES
→JonesDAO由来のトークン
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DeFi特有のリスクについては、以下の記事も参考にしてみて下さい。
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まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
ArbitrumネイティブのガバナンスアグリゲーターであるPlutusDAOについて解説しました。
本記事の内容が参考になれば幸いです。
本記事のまとめ
- PlutusDAOはガバナンスアグリゲーター
- 主にArbitrumネットワークで稼働する
- Arbitrumネットワークの発展・成長に貢献することを狙うプロジェクトの一つ
- 他のDeFiプロトコルのガバナンストークンに投資をする
- プロトコルは「plsAssets」と「plvAssets」という2種類のプロダクトを中心に稼働する
- 仮想通貨のステーキング・流動性提供などを行うことができる
- 対応している主なガバナンストークンは「DPX/ARB/RDNT/SPA/JONES」
- ネイティブトークンはPLS
- 関連プロジェクトのリスクを継承するため、関連するDeFiプロトコルについての理解を深めることがリスク対策につながる
情報ソース